11/2/2025, 12:30:02 PM
捨てないといけないと思っても捨てられない
鴉片のように鉛として身体にのしかかり
私の手を止める
意義のあることと思わせて
終われば何も覚えていない
生産性のない行為を
残された少ない時間で
ただ、繰り返している
死んだ時、果たして「生きた!」
と心から叫べるほどの
歓喜や苦しみを
私は味わっただろうか?
10/30/2025, 9:03:12 PM
死ぬまで続く
10/28/2025, 7:11:32 AM
「何であろうと、君の首は貰うし、君の心は諦めない」
重石を乗せるように再度言ったその言葉は、
私の髪を揺らすことは無いが、動けないのだ
瓦礫に潰された様な、喉の重みを感じる。
唇がはくはくとと動くが、それ以上に彼に伝えられる事は無い。
彼は私の顔を見た後、また口角を上げる
彼は、私の身体に幾度と無く触れてきたが、
コレを言う時は恐ろしくて、触りたいと思わない。
淡々と冷たく静かなはずが、とてつもなく熱く感じるからだ。青い焔のほうが、赤い焔より熱いと言うのが、脳裏に浮かんでくる。
10/26/2025, 3:10:09 PM
日々強い日照りでじとじと苦しみ
桜のように軽い言葉をかけられ
蹲る貴方を救って
共におりたい。
一時の安らぎではなく
貴方を解放してやれる言葉を投げたい。
神でないと出ないだろう、霞の言葉だ。
10/25/2025, 10:44:28 AM
蝉の、透明で、薄っぺらくて、緑色の筋のある羽がくるくると回って道路を走っていった。
夕陽を透かして橙色に道路が変わっていた。
まだ、成虫になる途中で、捕まって死んだんだろう。
数年待たされて、やっと咲いてきた芽が摘まれるとは、無残だな
だがそれも運命である。生まれた場所が悪かった、選んだ場所が悪かった。しかし結局7日の有余。
ただ、土の中もなかなかに居心地が良かったかもしれない。
結果は駄目でも、過程を楽しもう