正堂熟花

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1/23/2025, 9:29:13 AM

あけぼの 薄みがかる霧の空に
レースのカーテン たなびく風
冷風顔にあたり

浴びる光は朝日だけ

沈黙
情報が溢れる現代で
ヒトという貴方への
朝からの
沈黙 静寂の贈り物

1/21/2025, 7:31:10 AM

オランダの風車が回りだして
スイスの鶏が鳴く頃
私が服を着る頃に
君はベットの中

白砂の砂時計は残り僅か
君の白いパールのオペラチェーンで
私の脚を締め上げて

砂時計にも灰皿にもなんにも残らないで
ガラスに夜明けが反射する

1/19/2025, 1:44:59 PM

私の切実な願い
君の芸術に花が開くのは遠い未来
けれど、どうか好きに生きてほしい
それだけで、私の考えもつかない
大きな華を開花させて、人を魅了できるだろう

私についてこなかった君よ
手を差し伸べたのについてこない君は
これから、私の用意した道と外れて
長い、獣道が続くだろう
何処へ進んだら良いのか分からない
そんな景色が広がる

けれど、止まっていては何にも出会えないのだよ
足元の青い小さな花に満足していては
いつかその花が枯れた時に
何を信じていいか分からなくなるだろう

旅を続けて
様々な御人と出逢い、己を育み
自分自身が華となれ
私はそんな君とまた出会えることを夢見て
地平線の先に出る
また一周して出逢おう
このホールループに
この星で

1/8/2025, 1:18:45 PM

22時12分。

RingRingRing...
向こうの国では
アフタヌーンティーを楽しんでいる時間。
          私にとっては一生の時間だ。
きっとかの国の彼女は
細長い指先で、桃色の指先。
まつ毛もあの幼少の頃見かけた人形のように長く。
白くてシルクのフリルのブラウスを着て。

電話先で鈴のようにコロリと笑うのだ。

1/7/2025, 1:34:27 PM

こんな言葉がある。
国は船 政府は舵 国民は風。

僕は風。この青くて広い地球を飛び回る風。
木の葉が揺れて、心地よくて。
それでいて力強い。
水みたいな、川の流れみたいな風に。

世界地図が当たり前にスマホで見られるようになって
一気に世界が縮まって
国も覚えられないほど生まれた。

それでもこの国は続いていく。
今までの僕たちの先祖も、みんなが知っている、漫画家や、お笑い芸人や、軍人だって、
みんな、風だったのだ。

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