お題 : 君を探して
「もうすぐ卒業だってさ。信じられる?」
信じられない。
いつも待ち遠しくしていた休日だって惜しく感じる。
卒業して仲間と離れることが嫌なのではない。この学校にいる、大好きだった先生と離れることが惜しく思うのだ。
短くて長い年月の間、長く担任を持ってくれた先生。
ちゃんと怒る時は怒ってくれて、でもいつも褒めてくれて。その先生のおかげで、自分の性格にも才能のも気付けた、感謝しかない先生。
そんな先生とお別れか……。
悲しく思う。だけど、時間は止まってくれない。
それじゃ、また大人になって、自信を持って顔を合わせられるように。
これからの生活も頑張ろう。そして、忘れずにずっと頭の中に。ずっと。
まだ卒業はしてないけど。
卒業しても、ずっと私のことを探していて欲しい。
お題 : 透明
(書き途中)
お題 : 終わり、また初まる、
『何してんの?』
紅葉が咲き乱れる、その中に歩み寄る女性が1人。
風鈴ような女性の声がその場にも響く。
………その問いかけには、何も答えない。
下手な作り笑いを浮かべながら、その姿を眺める。
朧に霞む、その姿。そしてその顔は、はっきりと見えない。覚えてもいない。
手を伸ばしても、その体には触れられない。
その女性に背を向け、ただ歩き出す。
ただ1つ、一生引きずるであろう後悔を抱えつつ。
『ねぇ、今日ぐらいは話聞かせてよ』
真横から聞こえる、その声。
頭は動かさず視線だけで見る。そこには間違いなくあの女性が。
「……なんで、今更…」
ただ口から出たのは、その言葉だった。
_________もうこの世界に”君”はいない。
1つの手紙を置いて突然消えた、何十年前のこと。
もう”君”の顔も、名前も、姿も、思い出だって全部。この頭から消えそうになっている。
『………私、すごい今幸せだなぁ』
「急にどうした」
突然、隣で座る”君”がそう言い出したひぐらしの夏。
ふと言ったその「言葉」が、”君”の全てだった。
『だから。私すごい幸せ者になっちゃったから。そっちは幸せかって聞いてんの』
「……さぁ、よく分からない」
『じゃあ、いつか絶対「幸せ」って言わせてやる。てか言ってね。約束!』
「………はいはい、約束約束」
”君”の、最初で最後の願いだった。
”君”が花を添えて置いていった1つの手紙。それは全部、僕の幸せを願うような手紙。
「 ”君”はここに居てはいけない。早く…早く帰ってくれ。じゃないと君も僕も困る。 」
『 いつか帰るよ、いつかね 』
僕は、君がいないと困る。帰らないでいいよ。
…そんなこと言えるほど、無責任なことはできずに。今ただ、「寂しい」という気持ちだけが手の中にある。
ただ、君だって分かってたはず。
僕も君も、互いがいなきゃ「願い」など叶わないことぐらい。
『__だから、話聞かせてって。わざわざ来たんだから』
「……元気か?」
『え、そこで話振る!?……ま、元気だと思うよ』
「…………なら、良かった」
『…まさか、覚えてるとは思わなかった。あの時、ちゃんと願ったのに』
「四葉に願いを込めると必ず叶う」。此処では有名な”魔法”だった。
ただし、3回するとその場所から消えてしまう。
だから”君”は消えた。それは頭では分かっていた。…ただ、信じたくなかったんだと思う。
「こんな想いするなら、”君”と出会わなければ」。そんな後悔はある。でも、忘れることなんて思えることはできなかった。
………それでも最近、頭から記憶が落ちてきてる。
これで話すことはできない、最後。なんとなく分かってはいた。
『………それで、幸せ?』
「…幸せだったよ。君のせいでね」
『やっっっと聞けた。過去形なのは気になるけど……じゃあもう、帰ってもいいや』
「待って」
引き止める気は無かった。でも、これで終わりで。
最後に、願いごとの1つのぐらい叶えてあげたくて。
何十年も”君”を忘れずに、恋をするのがすべてだったんだ。
「お願いだ……最後に、願いを聞かせてくれ」
『じゃあ、叶えてもらおうかな』
より霞むその姿。その手に微かに見えたのは、四葉。
…………嫌な予感は嘘ではなかった。
『 大好きな”君”が、”千秋”のことを忘れて、新しい人に出会え幸せになれますように 』
「………な」
君の姿が、霞んでより見えなくなる。
_______嗚呼、終わりなんだ。
その場に膝から崩れ落ちた。紅葉が醜く思えた。
”君”が、”千秋”が、何か言っているのが微かに見える。
もうその声も、頭には響かなかった。
手を伸ばしても、掴みどころはなく。
今、瞼を閉じた。
『あの……大丈夫でしたか?』
「………貴方は…」
_______そして、また初まる。
お題 : 星
星。
時空を超えて空に現れてくれる星。
そんな星が多く集まってるのをみてみたい。
星だけは昔から好きだから。
今、どちらかといえば都会の方に住んではいるけど。
1日、1日だけでいい。
星が集まっていて綺麗な”流星群”を見てみたい。
夢すぎるのかな。
お題 : 願いが1つ叶うならば
こういう「自由回答」的なものを見ると思ってしまう。
「みんな自分勝手なことしか書いてないんだな」って。
例えるなら神社とかにある絵馬。
あれを見ると、やっぱりみんな自分勝手なんだなと知らされる。
「推しと結婚できますように」だとか。
それを見ると「それはない」とみんな叩くくせに、
「世界が幸せになりますように」という願いには、
「いい子ちゃん」だとかいちゃもん付ける。
でも受験の時期はやっぱりみんな同じだなとは思うけど………
結局受験が無かったら自分勝手な願いを書くよね。
だから私も、人目を気にせず願いを述べさせてもらう。
世界なんかどうなってもいいし、自分なんかいつ死んだっていい。
だから、私に希望をくれたあの方が明日も仲間と肩を組んで笑っていますように。
今を楽しく生きる私の最大限の願いだ。
ありきたりなものだろうけど、1番の幸せで。
絶対に叶って欲しい、世界一の思い。