contradiction

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12/13/2025, 11:40:56 AM

題名:遠い鐘の音

―うるさいなぁ…。

みんなそろってその言葉を発した。

ゴーンと鳴り響く鐘の音。
何回なるかは人次第。

響く回数だけその人は罪を犯している。

だから皆怯えて、強がって、口をそろえて言った。

―うるさいなぁ…。

と、一言を。

今回の鐘の音は何十回も鳴った。
皆の肩は震えていた。
その時私は下を向いて思った。

…嗚呼、今回は私か。

落胆したというかなんというか。
言葉にならない落ち込みと、自暴自棄になる気持ちが交差して、今私はどんな顔をしているんだろうか。

手を伸ばした。
心の中で。
叫びまくった。
心の中で。

私は捕まった。

…ね、私を見て、どう思ったの?

…なんで皆笑ってるの?

…無駄に強がっても意味ないでしょ?

…ねぇ、ねぇ、ねぇ?!



…………ねぇ?………

12/12/2025, 11:38:02 AM

題名:スノー

真っ白だった。
何もかも。全てが全て。
だから大丈夫だと思っていた。
そんな予想は外れた。

前置きなんていらなかった。
止まらず続くこの劇場で。

全て演技だと勘違いして。
そう願うのはきっと私だけ。

真っ白な心に、墨汁でもドボドボ垂らしましょう。
そしたら、私達の勝ちです。

勝手だけど、そんな考えが、革命になるから。
そんな文句と独り言。
呟いては、“どうせ”と否定する。

降ってくる雪と外。
このままでは、負けてしまう。

そう書かれた台本を、しかめっ面で読んでいく。
観客は減って、沈黙が続いて、ほらねって私はあざ笑う。
それは、自嘲的な笑みでした。
それは、苦しい笑みでした。

狂ったように笑った私は。
観客からは白い目で見られる。

最初から分かっていたけれど。
どうも、おかしくて笑ってる。

馬鹿みたいで、
阿呆らしくて、
アハハ、

雪で埋もれている。

12/11/2025, 10:19:28 AM

題名:夜空を越えて

星に雲がかかった。

目的が不明瞭になってしまったみたいで
将来に迷いができてしまったみたいで
どう見ても、不吉のようだ。

その夜空は。

その雲は邪魔者扱いされた。

だから、雲の上を見てみたいのだ。
雲の上には何かと神秘的な物があると信じて。

僕はそんな邪魔者だ。

こんな考えも、こんな僕も、変わりたい。

そんなことを考える自分は馬鹿だ。

そう思う、自分も馬鹿だ。


……?

無限に続く、果てしない夜空に。
そんな人がいましたね。

12/10/2025, 11:02:01 AM

題名:ぬくもりの記憶

なんでいつも、明日が来ると思っていたんだろう?

嫌なことばかりが続いて、こんな世界が嫌だと思ったけれど。

本当は、自分が原因だった。
だから私は愛されていて、心配されていて。
本当は、ちょっとした不満だった。
だから私は他の人に比べて、おかしくはなかった。

その日々の裏には、幸せが隠されていた。

なのになんで私はあんなことを言ったんだろう?

ごめんなさい。
本気に思ってなかった。







12/9/2025, 11:01:33 AM

題名:凍える指先

あなたのための手紙を書く。
指先がだんだん冷えて動かなくなる。

そんな、くだらない夢を見た。

倒れていく人々、消えていく思い出。
まるで私が狂ってるみたいに。

鳴り止まぬサイレンに目を覚ました。
それはきっと、クレイジーサイン。

止めたくても、止められない。
それはまるで依存症。

早く止めないと、襲われてしまう。
そんな幻覚、いらないのにね。

夢から覚めては、体からの倦怠感。
私は風邪でも引いているのかな。

手錠をかけられる私の腕。
何がなんだか分からない?

白い息と、寒くて動かない指と、怖くてうずくまる自分のどれかは偽者?

私は指差す。
犯人の在処を。

そこにいるのは…


誰もいない。
私の幻覚だった。

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