題名:凍える指先
あなたのための手紙を書く。
指先がだんだん冷えて動かなくなる。
そんな、くだらない夢を見た。
倒れていく人々、消えていく思い出。
まるで私が狂ってるみたいに。
鳴り止まぬサイレンに目を覚ました。
それはきっと、クレイジーサイン。
止めたくても、止められない。
それはまるで依存症。
早く止めないと、襲われてしまう。
そんな幻覚、いらないのにね。
夢から覚めては、体からの倦怠感。
私は風邪でも引いているのかな。
手錠をかけられる私の腕。
何がなんだか分からない?
白い息と、寒くて動かない指と、怖くてうずくまる自分のどれかは偽者?
私は指差す。
犯人の在処を。
そこにいるのは…
誰もいない。
私の幻覚だった。
12/9/2025, 11:01:33 AM