題名:桜散る
「桜、散っちゃったね。」
「でも、地面を見てよ。桜のカーペットみたいでしょ?」
「本当だ。でも、ここを踏む事なんて出来ないよ。」
「なんで?」
「踏んだら、桜が汚れちゃうから。」
「でもさ、そうやって消えるから、また春に綺麗になるんだよ?」
「君のように僕はそう思えないよ。怖いんだよ。こうやって過去に傷を負う事が。だから、だから、怖くて動けないんだ。」
「だったら塗り潰そうよ。過去なんて。」
「…できるの?」
「私のパレットには、塗り潰せない色はない。」
題名:夢見る心
舌を出して泥を吐いてる。
綺麗事ばっかの陶器人形。
苦しいと手を当て笑っている。
仮面を被った嘘下手が。
夢見て現実、妄想癖あり。
あらら不良品、バイバイね。
夢見る心、現実逃避を、
繰り返してばっかのイエスタデイ。
ばーかばーかとわめいていた。
これが最後の悪あがきなんだろうね。
結局結果は変わらないだろうよ。
慰めにならない、言葉をかけるんだよね。
きっと。
そうだったんだよね。
だから、
夢に届かないんだよ。
題名:届かぬ想い
消えちゃったんだよ、あなたは
消えちゃったんだよ、どこかで。
視界がブラックアウトしてさ。
何もかもが空白だらけ。
消えちゃったんだよ、あなたは
消えちゃったんだよ、あの日に。
混沌した雑音聞いてさ。
何もかもが歪んで見える。
どうせ届かないんだよ、その想い
どうせ届かないんだよ、あなたの事は。
ごめんねって軽く謝ってさ。
あなたのメモ帳眺めていたんだ。
題名:神様へ
「神様は全知全能だから、なんでもできるんでしょう?」
君は嫌味たっぷりに言う。
「そうなんじゃない?それがどうかしたの?」
なんとなく予想はついていたが、君は僕との会話を続けたそうにこちらを見るから質問した。
「ならなんで、私はこんな不幸な目に遭うの?私が不幸な時、誰かは幸せなんだよね。それって不平等だよね?」
問い詰めるように君は答えた。
「僕は神様ではないから分からないよ。だけど、全てが同じになっていたら、それは逆に気持ちが悪いけどね。」
僕は君の考えを否定するように言った。
「…確かに。私と同じ人しかいない世界って逆に不幸せね。」
「そうなの?」
「そうよ。いつも大人は、いつか幸せになるって言うけれど、それっていつなんだろう?答えられないくせに、そんな事を言うから呆れるよ。神様気取りもいいところよね。」
「…そう。」
題名:快晴
晴れたあの日の、満開のあの日の、
微笑んだ君の顔が見たいの。
見ているだけで締め付けられるのに、
あの顔だけ脳にこびりついている!
晴れたあの日の、満開のあの日の、
こちらを微笑む君が見たいの。
そばにいるだけで締め付けられるのに、
あの顔だけが脳にこびりついている!
─笑って笑って?
なんて言えないね…?