題名:一年前
棚の上には首の曲がった人形。
ローマ数字の時計は止まったまま。
几帳面に整えられていたクローゼット。
机上には散乱したノート。
どれもこれも一年前から同じ。
ほこりっぽいこの部屋。
あの日から一年経ってる。
だけど未解決なんでしょうね?
君の事も忘れられるんでしょう?
どうせなら、捜査撹乱しよう。
どうせ解決しないなら。
どうなったっていいや、いいや。
君の心も、どうなったっていいや。
題名:初恋の日
きゅっと締め付けられる思い。
見ているだけで、顔は真っ赤っか。
平然を装う笑顔。
一つ一つの仕草に神経を使う。
どれもこれも、馬鹿の一つ覚え。
バレないように、バレないように。
そんな思いが溢れちゃって。
きっと君にはバレているでしょうね?
普通になろう、普通になろう。
そんな思いが溢れちゃって。
君はあきれ顔。
もちろん、返事はノーだった。
題名:明日世界が終わるなら......
世界が終わるって言われても。
実感がないんだ、どうしても。
世界が本当に終わるなら。
罪を犯しても良いはずね。
なんて、
そんな事するわけないよ。
フラグを立てたって思ったよね?
私、臆病内気で何もできないよ。
ゆったりくらりと彷徨うわ。
くるくる回って落ちていく。
題名:君と出逢って、
くるりと振り返る。
そして首をかしげる。
その仕草も、その笑顔も、
愛おしくて、目が離せない。
笑って?なんて言えない。
話して?なんて言えない。
片思いだ、当然だ。
天秤で、等しくなるのもできないね。
君の、足並みそろえる。
君は、気づいてないだろうね。
無力な僕にできること。
それは、君と笑うこと。
大好きだ。溢れる思い。
大好きだ。なんて言えない。
怖くて恐くて何もできない。
おぞましくって吐き出しそう。
関係崩壊が、怖いんだよね。
だから言えない言わない隠してる。
─大好きだよ。
聞こえる幻聴。
自分が、怖くてタヒにたい。
止めてよ。それも言えない。
─ねぇ、僕を殺してよ?
題名:耳を澄ますと
聞こえないふり、していた。
大丈夫だよ、って嘘ついた。
本当は、なんて言いたくないけど。
全部全部、筒抜けだね?
耳を澄ましちゃダメ!ダメだよね?
なんてさ、知らない世界の決まり事にすぎない!
耳を澄ましちゃダメ!ダメだよね?
なんてさ、知らない人のこじつけだよね?
私なりの生きた方で良いよね?
高らかに笑う声と拍手がうるさい。
耳を澄ましちゃダメ!ダメだよね?
なんてさ、私には理解できない!
本性むき出し、驚く様は、
なんという、無様で馬鹿げてるわね?
その姿に、笑いが止まらないね。