柳(よく失踪します)

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3/6/2023, 2:03:51 PM

「絆」#08

「ねぇ、せんせぇ。」

今年も春が来たよぉ。

せんせの好きな春。

せんせーとはもう会えないけど。

おれとせんせぇはお互いのことだいすきだから。

『綺麗な色をした絆の糸で結ばれてる』ってせんせぇ言ってた。

お手紙もさいきんは忙しいらしくて来てないけど。

おれ寂しくないよぉ。だいじょーぶ。

エヘヘ。おれ偉いでしょ。

でも、やっぱり帰ってきてほしいなぁ、

「せんせぇ…」

『なぁに?』

「?!せんせぇ?」

『うん。先生だよ。元気にしてた?』

「うん!せんせぇの言う通りにしてた!」

「毎日、言われた通りのおくすりを飲んで、ジャマモノ?をたおしてたよ!」

『そっか。偉い子だね。僕も出張が終わったから今日からはまた、ここで一緒に暮らそうね。』

「うん!やったぁ。せんせとまた暮らせる!おれね!ずっとせんせのこと待ってたんだぁ」

『ふふ。奇遇だね。僕も君のところに早く戻りたいとずっと思っていたんだよ。』

やっぱりおれとせんせぇは綺麗な絆の糸で結ばれてるんだ!えへへ。嬉しいなぁ…

そう言えばジャマモノをたおすのはねおれの役割?なんだってぇ!せんせが言ってた!

そのジャマモノをいつもたおすとき何か言ってるんだけどなんなんだろう?

まぁいっか!せんせの言うことだけ聞いてればいいよね!







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(ちょっとした投稿主の独り言)

絆要素全然入れられなかった……

3/5/2023, 1:28:27 PM

「たまには」#07

たまには、僕の名前を呼んでくれたっていいじゃないですか。

もう、子供じゃないんですよ!

たまには、頭を撫でてくれたっていいじゃないですか。

子供じゃないっていっただろって?……たまには撫でて欲しくなるんですー!

せんぱ………いえ、何でもないです。後で話しますね。

(あれ、…)

…せんぱい…どこにいったんですか。

教えてくださいよ。

もう、三週間も会ってませんよ?

ねぇ

お願い

お願いします。

場所を教えてくださいよ。

どうしてですか。

どうして

どうして

僕、先輩に会ったら、12本のピンクの薔薇の花束を渡すつもりだったんです。

なのに。

どうして

僕の隣にいないんですか。

いつも

一緒だったじゃないですか。

何処に行ってしまったんですか。

あぁ。

はは、

そっか、

そうでしたね。

せんぱいはもう、

「この世界にいないんだ。」

思い出しました。

「あ“のと、…き、!ぼ、くが!ちゃッんと、周りをッ、…見ていたらッ!」

せんぱいは死ななくてよかった。

死なずにすんだはずだったのに。

ッ…そうですよね。ダメですよね。こんなくよくよしてたら。せんぱいも嫌ですよね。

十二本のピンクの薔薇は。

せんぱいのお墓に置いておきます。

先輩。

「…I will love you as long as I live.」

(ふふ、かっこよくなったじゃない。)

(そうねぇ、いいわよ。天国で見守っていてあげる。)

(To me, you are perfect.)

3/4/2023, 1:39:18 PM

「大好きな君に」#06

君に伝えたかったことがあったんだ。

だけど、もう叶わないね。

「だははwお、れ…死ぬ、のかぁ…」

もう息するのも辛いや。

死ぬんだったら最後に一つだけ言わせてよ。

「……今日、は月が綺麗ですね。」

ごめんね。先にいって待ってるね。あ、でも。こっちには早く来すぎないでほしいなぁ…

( i wish you happiness )

ピー





心電図の数字は0。俺の前にはベットで寝ているお前が、…もう二度と目が覚めることのないお前がいた。

病気になんかなりやがって…

安心しろよな。お前の分まで生きて、土産話たくさん持っててやるから。

『ッ俺を、置いて…死ぬんじゃねぇよ…』

『ッチ……あのバカ野郎…星も綺麗だよ…。』

ポタッと手に何かが落ちる。それは一回だけじゃなく、手にポタッポタッと何回も何回も落ちてきた。

あいつが死んだのは3/5の俺の、…誕生日だった。

3/3/2023, 2:48:49 PM

「ひなまつり」#05

ひなまつりって知ってる?知らない人はいないよね。

今日はね、そんなそんなひなまつりに起こった出来事を話すね。

本来、ひな祭りはね、女の子のすこやかな成長と健康を願う日を願う日でね、ひし餅とか、ちらし寿司を食べるんだ。

その日はね、人生で9回目のひな祭りの日。でも僕はあの日を絶対に忘れない。

ひな祭りの前日。

お婆ちゃんがひな人形の手入れをしているとき、一つのひな人形が壊れていることに気づいたらしいんだ。

そのひな人形は一番古い人形だったから、壊れていてもおかしくないと思ったらしく、僕らに

『このひな人形壊れているから捨ててもいいかしら?』

って聞いてきた。僕らは

『そ~だね…捨てないとだね……』

ってお婆ちゃんにいった。

その日ちゃんとひな人形は捨てた。

捨てたはず…だった。

だけど、ひな祭り直前。捨てたはずのひな人形がひな壇に置かれてた。

『ッへ?こ、この子、…昨日捨てた…よね?…捨て忘れちゃったのかな…?』

『…そ、そうかもしれないわね…。きょ、今日は、…もう、…このまま飾っておきましょう。』

『うん。…』

捨てたはずのひな人形があるのを疑問に思いながら、僕らはその日のひな祭りを楽しんだ。

ひな祭りが終わった後、あの人形は壊して捨てた。

あの後、…偶然かもしれないけどお婆ちゃんの容態が急変してが急死してしまったこと。

お母さんの体調が悪くなったこと。

僕が階段で落ちそうになったこと。

家の窓ガラスが割れたこと。



本当に偶然…?

捨てたから、呪われたのかな。

ここ最近おかしいんだ。僕とお母さん。両方体調が悪くて。お母さんはずっと寝込んでる。

『ゴホッ』

死んじゃうのか…な。

ずっと、頭がいたくて、体が重いしだるいんだ。お母さんも同じなんだって。

でも、最近は立つことすらも辛くなってきた。

あぁ、しか、いが…ぼやけ。て…











『アハハッ! オダイリサマト オヒナサマ!ミンナミンナ!シンジャッタ!』

3/2/2023, 1:16:45 PM

「たった一つの希望」 #04

唯一の希望だった。貴方さえいてくれればよかった。貴方以外。何もいらなかったんだ。

でも。

お別れは、

あっさりと来てしまって

「なぜ?」

「どうして?」

「貴方は目を開けてくれないの?」

「どうしてそんな笑顔で眠っているの?」

「ねぇ」

「教えてよ。」

「分かんないよ。」

「分か、んないッ、…かッ、らぁ」

「目をッ!覚まして!!」

また、いつもみたいに。私の頭を撫でて言ってよ。「大好きッ!」って。「愛してる。」って。

私ね、貴方がいないと駄目なの。

だってね。貴方が、私の最初で最後の恋人だもの。私実はね、以外に一途なの。だから、

「貴ッ…方がッぁ…い、…ないッとぉ…」

私はどうやって生きればいいの?

貴方は私の精神安定剤でもあったの。貴方といると不安なことも何もかも忘れちゃうから。

ねぇ、

お願い。

神様。

「彼を…ッ返して!!ッ返してよぉ……」

返してくれないなら、こんな世界いらない。必要ない。

「どうして…ッ死んだの…?」

『自殺らしいですよ。』

「自殺…?」

崖から落ちたの?なんで?どうして?私の記憶のなかでは、貴方はいつも笑ってた。

いつから、辛い思いをしていたの…?

恋人である私にも言えなかったの?

あぁ、…ごめんなさい。貴方を救えなくて、。

「でも、大丈夫よ。」

「私も、すぐそっちに行くわ。」








???『ふふ。今日もいいお話が出来そうだわ。』

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