柳(よく失踪します)

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「たった一つの希望」 #04

唯一の希望だった。貴方さえいてくれればよかった。貴方以外。何もいらなかったんだ。

でも。

お別れは、

あっさりと来てしまって

「なぜ?」

「どうして?」

「貴方は目を開けてくれないの?」

「どうしてそんな笑顔で眠っているの?」

「ねぇ」

「教えてよ。」

「分かんないよ。」

「分か、んないッ、…かッ、らぁ」

「目をッ!覚まして!!」

また、いつもみたいに。私の頭を撫でて言ってよ。「大好きッ!」って。「愛してる。」って。

私ね、貴方がいないと駄目なの。

だってね。貴方が、私の最初で最後の恋人だもの。私実はね、以外に一途なの。だから、

「貴ッ…方がッぁ…い、…ないッとぉ…」

私はどうやって生きればいいの?

貴方は私の精神安定剤でもあったの。貴方といると不安なことも何もかも忘れちゃうから。

ねぇ、

お願い。

神様。

「彼を…ッ返して!!ッ返してよぉ……」

返してくれないなら、こんな世界いらない。必要ない。

「どうして…ッ死んだの…?」

『自殺らしいですよ。』

「自殺…?」

崖から落ちたの?なんで?どうして?私の記憶のなかでは、貴方はいつも笑ってた。

いつから、辛い思いをしていたの…?

恋人である私にも言えなかったの?

あぁ、…ごめんなさい。貴方を救えなくて、。

「でも、大丈夫よ。」

「私も、すぐそっちに行くわ。」








???『ふふ。今日もいいお話が出来そうだわ。』

3/2/2023, 1:16:45 PM