「きっとまたこの場所で」
そんないつかの約束も
瞳を合わせて笑い合った日々も
全てが瞬きの間に過ぎ去ってしまった
温かい灯火が消えてしまうみたいに
何もかもが思い出になって
きっと貴方も
あの時に交わした約束なんて
もう覚えてはいないのでしょう
どうか忘れないで、約束だよ、なんて
貴方がそう言ってくれたのにね
「もし生まれ変われるのなら
渡り鳥みたいに世界を周ってみたいな」
貴女はいつもそんなことを言っていた
重い病でろくに動くことのできなかった貴女は
毎日空を眺めては、自由に飛び回る渡り鳥を見て
眼差しを輝かせ、理想を言葉にしていた
貴女が望むなら、生まれ変わらなくたって
言いかけた願いは結局
最後まで伝えることができなかった
私は今日も空を見上げる
苦しみから解放されて
空を飛ぶ貴女を見つけられるように
貴方が好きだった
ずっと一緒にいたいと願った
たとえこの気持ちが届かなくても
側にいられるだけで幸せだった
でも、もう終わりにする
私の想いは叶わないと知ったから
どうあがいても私は
貴方の意中の人にはなれないから
いつもみたいに手を振って
笑顔で大好きだと伝えよう
これで最後、本当によかった
これでもう悔いはない
貴方が消えてしまう夢を見た
はじめから何もなかったように
まるで空に溶けるみたいに
私たちは永遠じゃない
いつか別れが来ることもわかってる
でももう少し先でもいいでしょう?
私はずっと叶わぬ夢を抱いたまま
貴方との終わりを追いかけている
貴方に出会ってから何もかも変わった
私の中の全てが
まるで光に満ち溢れたみたいに
今日は貴方に会えるかもしれない
貴方と話せるかもしれないと考えたら
どうしようもなく胸が高鳴って
毎日が楽しくて輝かしかった
でも貴方はそうじゃない
私がいてもいなくても
貴方にとってはどうでもいいことだから
もう私のことは忘れてください
このまま貴方を追いかけ続けていたら
いつか貴方を害してしまうかもしれない
どうかそのまま私を思い出さないで
本当に心が苦しくて
まるで体が酸素を失ったみたいだけれど
綺麗な記憶のまま終われるのなら
こんな痛みも悪くないと思えるの