1/17/2025, 1:08:16 AM
私にはわからない
貴方の瞳から溢れ落ちる透明な涙の意味を
心を失った貴方の空虚な悲しみを
どんなに知りたいと願っても
貴方はもう色を失ってしまったから
1/14/2025, 3:46:55 PM
貴女はいつもそっと花に触れて
優しい笑みで見つめていた
いつかの貴女を真似して
私も花に触れてみるけれど
どうしてだろう
前が霞んで見えないのは
貴女のような強い人には
私はまだなれないみたいだ
1/13/2025, 11:20:00 PM
昔、人々はまだ見ぬ景色を追い求めていた
空の彼方にある雲の王国
決して届くことのない天上の世界
空を舞い風を切る鳥に想いを馳せ
いつしかその憧れは
夢に見た大空へ到達する飛行艇を造り上げた
空を知り、彼らは何を思っただろう
たとえ憧れた景色が存在しないとわかっても
自らが住まう美しい世界をその目で知った
彼らは誇らしかっただろう
眩い空とともにある、美しい大地の王国が
1/9/2025, 6:05:36 PM
あの子はずっと抱きしめている
今にも消えてしまいそうな星のかけらを
星になってしまった貴方の記憶を
もしこの声が聞こえるのなら
どうか、あの子を助けてあげて
儚く揺れる光に縋って
届かぬ夜空を夢見るあの子を
私ではあの子を救えないから
貴方でなければ、届かないから
12/20/2024, 10:18:08 AM
ぽつぽつと雨が降ってくる
それなのに、空は晴れ渡っていて
七色の光が雲の合間を繋いでいる
まるで、二人を祝福するかのように
あぁ、天さえ彼らを讃えている
哀しみに溺れているのは
私ひとりだけ
本当にばかみたいだ
こんなことなら、もっと早く
貴方に想いを伝えておくべきだった
本当はずっと、貴方のことが
誰にも届かない独り言は
教会から響くベルの音によってかき消された