葉月

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8/15/2023, 12:18:55 PM

「夜の海」

 夜の海に沈んでいた経験が確かにあると思う。この話を誰かに語ったとしても誰も信じることはできない。何故なら、自分自身もいまだ信じることができない。だから、あれは夢だったと思うことにした。
 人魚姫がかなわぬ恋に涙を流した、夜の海。私も運命への悲哀に涙を流していた。人魚姫は海の泡となったが、それを神様はご覧になっていた。アンデルセンの『人魚姫』は究極の愛の物語である。愛する人のために命を捨てる覚悟はありますか?「はい、あります」そう答えたのが人魚姫。
 神様だけがご存知なら、それで良い。そうした覚悟で生きるのは本当に勇気のいることだ。今日は終戦記念日で、今年も正午に黙祷を捧げた。その時、祈りと共にある願いも語った。何を語ったのかは言えない。あの悲しい戦争で亡くなった御霊だけがご存知なら、それで良い。
 私は己れの心には正直でありたい。誰に知られることがなくても、何もかもご存知の方が、たくさんいることに気がつくことができた。いま、そのことに無上の喜びと感謝の思いを抱いている。


8/15/2023, 5:24:13 AM

「自転車に乗って」

 映画で宇宙人を扱ったものは多い。昭和の世代、そうしたサブカルチャーはたくさんあった。いま私は『E.T』を思い出している。
 あの映画のラストシーンでは、美しい満月の夜、主人公とE.Tは自転車に乗って舞い上がった。どうして、こうしたSF映画が生まれてきたのであろうか。製作者の無意識が生み出したのか、それとも明らかな意図があったのかは、わからない。
 けれども、今という混沌として、先の見えない世界の到来を予感していたのかもしれない。環境問題、絶滅し続けている生命への危機感、温暖化の問題など、以前から警鐘は鳴っていた。いまだに、まだまだ先のことで自分自身には関わりのないことだと、言い聞かせている人達は多い。
 宇宙人の姿は想像するしかないけれど、かつてプラトンが考えたイデアという理想世界があるのだとすれば、やはりそれは、高次元のどこかにあると想像している。
 そして宇宙人は人は善を求めるものと考えているし、それを願っているだろう。宇宙人が、地球の侵略者として表現された作品も多いけれど、私はそうは思わない。
 この地球が可能な限り、美しく生命あふれる惑星であってほしい。それは、この銀河系全体の願いであり、この宇宙の最大の関心ごとだと捉えている。


8/14/2023, 5:01:53 AM

「心の健康」

 ある一般的な日本のサラリーマンを例にとって考えてみましょう。心の健康を保つためには、規則正しい毎日の生活が必要ですが、心の健康を損なう最大の原因は、長時間労働にあるでしょう。
 この問題はすぐに解決できるものではありません。日本人は大変勤勉で、仕事は丁寧で細部までおろそかにはしません。その結果、効率化や無駄な仕事を省くことを良しとはしない場合もあります。
 長時間労働の削減を可能にするには、AIやロボット、科学テクノロジーを取り入れる必要があります。しかし、そのことですら負担に感じる人々が多いのが現状です。まさに時代の転換期に直面した苦悩であります。
 心の健康の問題は多岐にわたります。今後も心の健康を損なう方は増えていくものと思われます。お互いに労わりあう必要があるのですが、一人一人が精一杯にがんばっていますので、心のゆとりもありません。誠に悲しいことです。これは日本だけでなく先進国でも共通した課題と思われます。
 私自身が心の健康の問題に取り組んだ方法は、心理学などを学び、セルフカウンセリングを続けることでした。増え続けていく心の健康の問題に対応するためには、こうしたセミナーやワークショップを自治体レベルで開催して取り組むのも、ひとつの方法であるのかもしれません。




8/13/2023, 4:07:22 AM

「君の奏でる音楽」

海よ
君の奏でる音楽の美しさ
永遠に途絶えることのない
波の音
その安らぎに浸ろう

風よ
君の奏でる音楽の妙なる響き
この惑星の魂の声
すべての生命と響きあう
あぁ素晴らしい

すべての生命よ
君の奏でる音楽の美しさ
そこにあるのは誠の愛
怒りや哀しみさえも
やがては喜びになる


あとがき

やはり私は残したい。この私の魂が求めるままに。
本当にありがとうございました。
心より感謝いたします。
皆さまへの愛をこめて、この詩を贈ります。

7/31/2023, 5:05:17 PM

「だから、ひとりでいたい」

 旅立つ時は、ひとりぼっちだ。そう生まれる時も。でも、誰かと一緒に歩んで、ひとりぼっちではなくなる。その誰かが旅立って、またひとりぼっちになって、孤独がやってくる。
 孤独を癒すために、風の声を聴こう。植物の聖なる光をこの身に宿そう。水の精霊の魂を呼ぼう。私の肉体は粒子となり、空へと還る。はじまりも終わりもない。あるのは、空。そこからまた無限の生命が生まれる。
 だから、ひとりでいたい。わたしの心は宇宙そのもので、誰かに支配されず、誰かに傷つけられず、誰かに潰されず、誰かに求められず、誰かに殺されず、あるがままで輝いている。
 だから、ひとりでいたい。星空の光のように。

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