テーマ:とりとめの無い話
「…ん、ポテトくれ。」
そういうとポテトを食べながらもう片手でポテトを渡してくる。 塩が濃くて美味しい。
あいつが好きなサンリオのハンギョドンぬいぐるみを取り上げ無情にも足に挟むとあいつがキレた。
「おいコラタコ。ハンギョドンを離せ。」
「ハンギョドンを離すだと?断る。こやつはすでにおれの手中の中にあるのだから!」
「何!?」
そんなごっこ遊びをしながらポテトを貪る。
狭いワンルームで暴れまわっているとなにかものに足がぶつかって倒れるそれ。
横目に見るとそれはマックコーラ。びしゃあ…とカーペットが濡れ、焦るおれとあいつ。
雑魚のキッチンペーパーを持ってきて拭くがやはりざこい。おれがタオルを持ってこちらにくると早くこいとのことだったため、ブンッと投げた。
すると焦りながら取るあいつ。
フキフキと急いで拭くと痕跡はまだ残りかけているが一応うすくはなったようだった
「いやこれはお前が悪い」
「いやお前だ。おれを追いかけ回したお前。」
「いやハンギョドン取ってなかったらなかったからな…??ふざけんなよお前。」
べしべしと背中をたたきまくる
「ゆけビッパ!!アクアテール!!!」
「おれの主力ポケカゴーストタイプじゃねえぞ??おれはグレイシアとエーフィだぜ」
「ブイズかよ!!おれビッパとビードル」
「そこは三進化揃えろよ」
あいつとはとりとめの無い話しか出来ない呪いでもかかってそうだ。
テーマ:風邪
「…」
喉が痛すぎる
声がまるで出ないし、痛いせいで唾も飲めない。
とりあえず、体温計を手に取り脇に挟む。しばらく経つと、ピーッと音がなりとりだすと、
" 3 8 . 8 "
と映っていた
あ~、これでは学校は無理そうだな。
お母さんに声が出ないため紙に書いてつたえると、病院にはいけとのことだった。
マスクを苦しいがとりつけいつもの病院は九時からだとわかると、液体なら飲めるかもという淡い期待でお茶を飲み込んだ
あぁ、いやそんなことない。
痛い
「…ぅ""……」
まずい、これではだめだ
お母さんには悪いが、仕事を休んでもらわなければ私一人でどうこうできなさそうだ。
その意を伝えるとオッケーらしい。
とりあえず、九時になるまでは一時間半ほどある。それまでは小説、YouTubeでも見ていよう。
痛みに負けず、唾も飲み込んでおくことにする
「こえはいちお"うでる"」
「ナイス。病院いくからな、だから用意しろ」
お母さんがほっぽり出して用意した服をゆったりと着替えてスマホだけもっておく
車のエンジンがかかる。
その後は眠っていたようで、気づけば病院にいた
「ア、人少な…」
「うん"」
人は少なく、すぐにでもいけそうだった
数分ほど待ち、検査室…?に入る。すると、昔から見慣れた顔が見えた。
「はーい、高澤さ…あっリナ!?」
「高澤さんですよぉ~」
それから検査をして、インフルエンザではないことがわかった。心底よかったと思う。
帰りに、寒いから、とからあげクンを買った。
あと肉まん。
恐らく、すでに熱は冷めていた。
それでもいいだろう。だって熱はあったのだから。
テーマ:雪を待つ
ガタンっ、ガタンっ…
列車が揺れ、それに伴い自身の体も反動する。
「…………?あれ、雪が降ってない…」
今年の年末はコタツで蜜柑とそばは食べれないからうどんかなあ…なんて想像していたとき不意に気がついたことだった。 列車にのり時間が程なく経ち元々の場所から離れたときのことだった。
こちらの地域は寒々としているためか、秋の時間が少なすぎるといえた。そのため12月上旬にはすでに雪がほろほろと降り始める。
「…でも、雪が降ってないのもこれはこれで…」
雪遊びは勿論楽しいし雪を踏んで足跡をつけるのも子供戻りしたみたいなので楽しい。なので、雪が降っていないだなんてことは考えられなかった。
だけれど、列車から見えるこのすばらしい景色。
これを素晴らしいという以外になんといえばいいか未熟な私はしらなかった。だがそれでもこと足りるだろうとこの時思えた。
家から持参した暖かみを保っているほうじ茶を一口飲み終えるとちょうどつこうとしていた駅についたようだったので鞄を持ち外に出た。
やはり冬なので雪は降ってなくともさむかったが、元々は寒い地域に住んでいたので慣れていた。
さて、これから一人旅。
階段を降りたらまず喫茶店にでもいこうか。というイマジネーションを進めながら、階段を降りて早速最寄りの喫茶店に向かった
からん…という音と共に入ると、暖かい暖房の空気とあまいにおいにつつまれた。 嗚呼、もしかしてここは甘味専門喫茶店だったのか。まあ、甘いのは好きだしそれでもよいはずだろう。
「………やっぱり」
推測通りだった。
アップルパイ、小倉トースト、イチゴタルト…さまざまなスイーツが楽しめるみたいだった
「……あの、注文いいですか?」
「あっはい!ご注文お伺いします…!」
くるりとこちらを向くと随分と古典的な店なのか、メモ帳とペン片手に此方にきた。
「苺フルーツサンド1つ…とモンブランで。」
生憎そこまで腹は空かせていないからふたつたべておいてまだ食べれるようだったら他のを食べよう…と思い、2つだけ注文した。
メモ帳に注文を書いて復唱する店員さんに、ろくに確認もせずそれでいいです、というと去っていく
スマホをショルダーバッグから取り出してラインを確認したりしてひまをつぶす。
それから程なくして注文したフルーツサンドがきた
中々のフルーツの大きさとクリームの多さにここに来るのは本当に甘党な人なのだろうと悟った。
サンド自体が大きいため一口に手間取る。
だけど、甘い生クリームもみずみずしいフルーツもどちらともすばらしく美味しい。
美味しさに浸りながら、ちらりと窓をみると雪が降っていた。 あぁ、これだ。
見慣れた雪を見ながら、2口目を迎えた。
テーマ:イルミネーション
友人のみくとケーキカフェにいき各々好きなケーキをたしなんでいると、おもむろに口を開くみく。
「そういえばさぁ、なおとくんに読みランイルミネーションさそわれちゃったんだ~!
マジ嬉しいの~。」
なおとくん。
そのワードに、追加注文した紅茶を持っていた手がふるえてこぼしかけた。
なおとくん…といえば、自覚済み女たらしのクズでサークル仲間の女の子を全員食ったとかいう不名誉なウワサをたれ流されているのよね…
しかも、昔っからの同級生からは、“あいつが読みラン·イルミネーションに誘った人数は数知れず程なだぜ…今年のイルミじゃ8人目だ。”
とか言われているし、みくは9~10人目かしら。
あいつ本当に野球チームでも作る気なのかしら??うわ…サイテー極まりないわね…
紅茶を一回飲み、一呼吸置くと忠告をする
「あのさ…みくに読みランイルミネーション誘ったなおとくん、悪いウワサ立ってばっかなのよ。
それに、誘われたのみくで9人目。」
そういうと、一瞬目を見開くとあははっ、となぜか笑い始めるみくにハテナが浮かび上がる
「いやァ、ウワサしってるんだよね~笑だから、知ってるから安心してよ~!それに、誑かしたのは私なんだぁ、匂わせ上等!みたいな?笑」
どっ…どういう意味なの…?
「あいつに悪いウワサ立ってるし、私から匂わせたとかいわせても信じないでしょ笑…だから、どっちでも変わんないと思って、襲われたらハ×録りして証拠揃えりゃゴーカンじゃん?だからだよ」
「…アンタ、恐ろしいわ…なんてことしてるの…?はあ、まったく、呆れるわね」
「アッハハ!カナマジウケるわ♥
まあ、、あいつが居なくなったって変わんないよ。どうせ女しか食ってないんだからさ~」
女とは恐ろしいものだ…と己も女だと思いながら、紅茶を一口のんだ今日この頃だった
テーマ:なんでもないフリ
いっつも彼の横顔を見るたびどきどきとした気持ちが私をおそってくるのに今は違う
彼が笑ったりするたび気持ちが悪い
彼が、彼がなにかをするたび気持ちが悪い
そう、ずっとずっと向けていた、彼に対してスキという感情が消え失せてきたのだと。
彼が作った前は好きだったボロネーゼパスタも、今じゃ気持ち悪いものでしかない
今日もそれを作ってくれたから、なんとか口に運んで咀嚼するが不味くしかかんじられない
ゴクリ、と飲み込んだタイミングでそれ美味しい?と彼が質問してきた。本当は不味い
でも、彼が悲しむと知ってしまうと、なんだか言いづらくなってしまう良心がいた。だから、うん、と肯定すると子供みたいに喜ぶ彼。
大好きだったのに、愛していたのに
今は嫌悪と憎悪しか言葉がでないこの病気にお別れを告げて、前みたいに好きになりたい
なのに、
なのに、
なのに…!!
ソレは根強く私につき纏うストーカー。
だけどネットに呟けば、”彼氏の気持ち考えなよ”、や”悲劇のヒロインぶんな”なんて、普通の人からは正論だろう、ってわかる言葉だけが吐かれる
同じきもちをかかえてる人を見つけても、仕方ないで片付けており同じ気持ちになれない。
私は彼を好きになりたいのに
世間ではこれを蛙化現象と呼ぶらしかった。
そう、私は醜いの。
それは肯定してあげる、でもね
もうこのなんでもないフリを、”優しいね”だとか”仕方ないよね”とかわかったふりをされるのはぜったいに許さない。ずっとこれは私の、わたしの…
良心のヒトカケラなんだから