テーマ:不安と安心
内定を貰うために,
僕は頑張っていた
張り詰める緊張を
忘れるために,
水晶を買ったし
安心して眠れる
ようにアロマ
キャンドルを
買った。
そして僕は幸運に
なる壺を買った。
これで大丈夫だ。
僕は受かる。
『…ねえ,それ
意味ないよ』
時にはそんなこと
も言われるけど
その時はしらん顔
をする。
だって,僕の努力
も知らずそんな事
を言える人達を
相手にする筋合い
はない。
そして当日。
朝はアロマキャン
ドルのセラピーに
安心できた
だから大丈夫だ。
『ぁっ…ぼ、ぼくが
この会社に勤めたい
と思った理由は…』
『えっと…あ……
それは…』
『…ぁ、そんな、
そんなことはない
です…ぼくは…』
「不合格です」
『ちょっと!あんた
この請求書はなん
なのよ!』
『お前みたいなやつ
がいるから…』
『なんでニートして
いきてんの?』
『…好きですっ、付き
合ってください』
そういうと、驚いた顔
だが顔を赤くそめた
「わ、私も好きです!
よろこんで…」
その返答に僕は喜び、
顔を綻ばせた
『じゃ、じゃあ…一緒
に帰る?』
そういうと、彼女は笑い
肯定をした。
『ぁ…うーん……なんか、夢みた…』
ぼんやりとしながら起き上がり、頭痛に悶え苦しみながらもスマホを開く。
『いい夢だった気がする…』
そんなことをいいながら、二度寝をした
テーマ:タイムマシーン
僕が10歳の頃には,タイムマシーンは普及されて人々は自由に過去をやり直せた。
僕のおじいちゃんはそれに不満があるらしい。
『簡単に過去をやりなおすなんてこと,してはいけないことだ。それに…』
そんな風に,僕に説教混じりの説得をするのが何時ものおじいちゃんだった。
オチはいつも"お前はタイムマシーンを使うなよ"という僕への忠告。もう飽き飽きしていた。
「おじいちゃん」
そう名前を呼ぶ。
するとすぐに反応したおじいちゃん
『どうした』
「おじいちゃんはタイムマシーンについて詳しく知ってるの?」
そういつも疑問に思っていたことを聞くと,勿論と言い僕に教えてくれた。
『タイムマシーンはなぁ,実際に過去には戻れねえ代物なんだよ。現実に戻りたい過去をただただ反映させるだけなんだ。意味ねえから使うな。』
そう言われ,僕は飽きれ笑いを漏らす。
”意味ねえから使うな“?愛する妻が過去に死んで,タイムマシーンで密かに妻との思い出を引きずっているような人にそんなことが言えるのか。
『まあお前がタイムマシーンを俺にもいわず使ったときゃ縁切りだ。お前のような人間が使うと思ってはいねえが,一応の手当としてな。』
今度は笑いではなく一筋の泪がこぼれた。
何の意味も含まないソレに,おじいちゃんは驚く。
『おい,急にどうしたんだよ。』
心配するように言ったソイツに,俺は嘲笑をした。それはソイツにではなく俺にだった。
「それならもう縁切られてるよ。だって俺はおじいちゃんとタイムマシーンで会ってるんだから…!」
そう感情に任せて言い終えると,俺は『旧式タイムマシーン』の電源をブツリと切った。
テーマ:美しい
ああ、なんて彼女は美しい
んだ。
白くてすべすべな肌は後ろ
の背景が透けて仕舞いそう
それを映えさせる、あの紺
色の瞳。
まるでお姫様
でも、そんな見た目から想像
ができない程口が悪い。
”あ"?”とよく凄むしなんなら
僕のこともろくに覚えて
いないのだろう。
でもそれが”彼女“。
逆に、彼女がああでなければ
僕は彼女を愛せない。
期待なんて、されてないけど
「…ねぇ、そこの君。」
彼女に話しかければ、クエス
チョンマークを浮かべる。
「僕、鷹松。
君は……まぁいいよね。
僕、君の”美しさ”が好きで
惚れ惚れすることがよく
あってね、それで」
コクハク?といわれるが、
それは違う。
僕は”美しさ”マニア。
美しいものを見続けたい
…もし、彼女のように
美しい花があれば
そこから摘み取って、
花瓶にいれて、
適切な処理をして、
ずぅっと…
”僕のそばで咲かせたい”
それを彼女で実現させる
為には…これしかない。
鞄からスタンガンを取り
出し、
彼女の項にぶつけた。
するとばたん、と倒れ、
血色を悪くする彼女
君は、君の名前も知らない
僕に
”一生僕のそばで咲かされる
可哀想な花”だ。
____
あれから10日経ち、彼女は、
まるで彼女ではないかように
変わってしまった。
僕にへこへこして、感情が
ないかのよう。
…僕はあの君が好きなのに。
「…悪いけど、色が変わって
しまった花は好きじゃないの
ずっと眠っていてね。
僕の■■人目のオヒメサマ」
肥料をあげる代わりに
コロしてあげるから
テーマ:この世界は
この世界はどうしようも
なく素敵だ。
素敵だと言うのに、どう
しようもなくというのは
可笑しいが。
こんなに罪や、薬が横行
する世界が
私にとって、いきやすい
なぜかといわれればそれ
は普通にいきているだけで
いいから。
回りにヤバイ奴が多ければ
多い程、普通なやつでも
目立てる。
目立ちたくなくても、人間
というものは目立ちたい
のが性だ。
…だからこそ、一番自分が
目立てる状況になり初めて
本性を現す…
そう、それこそが当たり前
私だって、目立たないクラス
の女子も、…全員。
”生きる”という罪を背負って
いるから、なにもしなくても
罪を積み重ねている。
生まれた罪
泣きわめく罪
長く眠る罪
人にして貰う罪
呼吸する罪
言葉にする罪
死のうとする罪
悪口を言う罪
■ ■ ■
死ぬ罪
その罪を罪としない為に
”人権”が在る。
そうだ、そんな一握りの
為にある。
その”一握り”は、とても
大きなものとなる。
…そんな、夢を見た。
少しでも死のうとしていた
ことを償え、って意地悪な
神様がいっている…のか?
ずっと世界で生き続けろ。
って感じでね…笑