テーマ:美しい
ああ、なんて彼女は美しい
んだ。
白くてすべすべな肌は後ろ
の背景が透けて仕舞いそう
それを映えさせる、あの紺
色の瞳。
まるでお姫様
でも、そんな見た目から想像
ができない程口が悪い。
”あ"?”とよく凄むしなんなら
僕のこともろくに覚えて
いないのだろう。
でもそれが”彼女“。
逆に、彼女がああでなければ
僕は彼女を愛せない。
期待なんて、されてないけど
「…ねぇ、そこの君。」
彼女に話しかければ、クエス
チョンマークを浮かべる。
「僕、鷹松。
君は……まぁいいよね。
僕、君の”美しさ”が好きで
惚れ惚れすることがよく
あってね、それで」
コクハク?といわれるが、
それは違う。
僕は”美しさ”マニア。
美しいものを見続けたい
…もし、彼女のように
美しい花があれば
そこから摘み取って、
花瓶にいれて、
適切な処理をして、
ずぅっと…
”僕のそばで咲かせたい”
それを彼女で実現させる
為には…これしかない。
鞄からスタンガンを取り
出し、
彼女の項にぶつけた。
するとばたん、と倒れ、
血色を悪くする彼女
君は、君の名前も知らない
僕に
”一生僕のそばで咲かされる
可哀想な花”だ。
____
あれから10日経ち、彼女は、
まるで彼女ではないかように
変わってしまった。
僕にへこへこして、感情が
ないかのよう。
…僕はあの君が好きなのに。
「…悪いけど、色が変わって
しまった花は好きじゃないの
ずっと眠っていてね。
僕の■■人目のオヒメサマ」
肥料をあげる代わりに
コロしてあげるから
1/16/2023, 10:15:51 AM