テーマ:手を繋いで
過去実録
私はskyというゲームをしている。
skyは、空を飛ぶ癒しアドベンチャーゲーム。
説明が少ないが、自分の感性や、価値観をしんじて進むエリアはとても素敵にみえてくる。
今日もゲームを開く
~雨林~というステージにいき、デイリーミッションを済ませるとキャンマラをつづけた。
そんなとき、飛ぶための羽が2枚の初心者がいる事に気づき、キャンドルを灯す。
すると、即、フレンド申請をしてきた
うけとって、チャットテーブル魔法を発動させるとおもむろにすわりだした初心者フレンド
「Hi!What country are you from?」(やあ!貴方の出身国はどこですか?)
「Japan」
「わー!同じですねっ!雨林大丈夫ですか?」
「わっ、やったあっ……うりんは無理です…難しいですね、説明がなくって。」
「ですねー、キャリーできますが、しましょうか?貴方がよければしてあげたいです!」
「ああっ!ありがとうございますっ!!よければ、してもらいたいです…ありがたい……」
"あはは笑じゃあ、手を繋いでくだ"
ブツリ
突然、フレンドが消えた。
かきかけの文字はまだそのままだ。
ホームにもどり、ワープ機能をつかおうとするが、オンラインにはもうなっていなかった。
それからずっとあの子はログインしていない
はやく、オンラインになってください。
そして、繋ぎ損ねた手を、
手を繋いで
テーマ:夢と現実
ポッ、と辺り一面明るくなるのがわかり、まわりは美しいと思うほど寛大な神社があり、まわりの樹々を見ながら、麗しき神社に近づいていく。
ヒョコンッ、、そんな音が聞こえてきた気がして、あたりを見渡すと、かわいいシルエットのうさぎが自分の足元に引っ付いているのがわかったとたんになぜか私は、母性?とやらを刺激されたのかはわからないが気づけばうさぎを抱き上げていた。
うさぎをだき抱えたまま神社に近づき続けてみるとうさぎ以外にも干支の動物たちが私を待っていた
「…?干支?
どうして、干支の動物がいるの?」
「それはね、えり…。キミが悩んでいることを解決してあげようという神様の情があったからさ!
ぼくはうさぎのラビット。よろしくね」
急にうさぎの…ラビット?が喋りだしておどろくがその暇もなく、動物たちに導かれ、しずかで素敵な森の中に入ってしまった。
他にも、フクロウや、リス…色々な動物がいた
「…ねえねえ、皆は私の悩みを解決してくれるんだよね…?なら、なんで森の中にいるの…?」
不意にそう聞くと、ニコ…と皆は笑う
「なんで森の中にいるか…それは、崖近くにいけばぜ~~~ったいにわかるよ!きっとね!」
しゃべれる動物たちに崖はこっちだよ、崖はこっちだよ…と導かれているうちに、崖についていた。崖には、きらきらと星が光る夜空を見ているのか、空を見ている成人していそうな女性がいた
「っあ、あの…っ!」
そう緊張しながらもいうと、ゆうっくりと夜空から視線を外してこちらを向くその女性。
「…あら、えりじゃない。
喋る動物たちとの冒険は楽しかったかしら?」
なんで名前を__________…?
「ああ、、名前をなんで知ってるか?それはね…?あたしが貴方の未来の…」
未来の、なに?
__________暗転…_________
「…?あれ、カナ……?」
「あら、えり。起きたのね。おはよう…」
目の前にいるのは私の恋人のカナ
むくっ、と起き上がると、走るのは鋭い頭痛。
「い“た“…!?」
「あら大丈夫?夢でも見たのかしらね…」
頭痛は夢を見たらなるの?
そんな疑問をぶつけると、ぼそり、、、とカナは「あら…間違えちゃったわね…ごめんなさいね?」と、余裕のありそうな表情だった。
窓から見える夜空を見て、あっ、、星をみたいな。と無意識でつぶやくと、見に行きましょうよ??とカナがいってくれたので夜空を見に行く。
そこで、カナに言おうと思う
実は、私が元々はカナのストーカーであって、レズビアンでもなんでも無いということを…
短編·終
テーマ:さよならは言わないで
わたしはいつまでも強欲であった
こんなことをつぶやくのは何回目だろうか。
ふわりと冬風が髪をなびかせて、冬の寒さ、つらさを実感させようとしてくるのがひどく分かる
夜空に光る星は綺麗だ。
私は恋人と、あの星が一番きれい、いやいや、あの星が一番きれいに光ってる…なんて戯言をしていたのに、あの子はそれをやぶる。
「ねぇ…実は、私レズじゃないの」
唐突に嘘をついていたと言うことを告白されて、私のこころの中は困惑でうめつくされる。
「えっ…レズビアンだっていったじゃない…
うそをついたの?」
そう心の内を隠すようにきけば、
「うん…実はレズじゃなくて、バイなの…だから、女の人以外にも好きになれるの…
察しのよくていい子なあなたなら、わかるよね。」
察しのいい、いい子。
一番嫌いだといえる言葉を吐かれた
それだけで、彼女への愛は憎悪へと変換された
「…もういいわ、あなたのこと好きじゃなくなっちゃったから、さよなっ…………」
そう言おうとしたとき、パシンッと手を掴まれた
「…さよならは、言わないで。」
彼女も彼女で、嫌いな言葉を吐かれたらしい。
きっと、きっと、いまの私達ならまだやっていけるはずだ。そうかんじられる言葉だった。
「…まだ、私達やっていけると思うわ。」
そういうと、そうだね、それじゃあさっきの言葉は取り消すね…と彼女は言った。
サヨナラなんて、その時までわからない
サヨナラを言うときは、それ相応の覚悟をもって、言うべきだと彼女のおかげでわかった。
ありがとう、えりちゃん
短編·終
テーマ:光と闇の狭間で
なんだか、からだが軽い気がする。
青年はむくりとつらさなんてないかのような、そんな佇まいで起き上がった。
「ここはどこだろう。ぼくは…あれ、ぼくは、だれなんだろうか…ぼくは、ぼくは_________…」
自問自答をこころみるが、記憶がさっぱり抜けさっている彼からすれば、それは不可能だった。
「どうしたら、ここを出ていけるだろうか…?」
それは、考えても考えても、不可能だとわからせるようにでてくれはしなかった。
パチャ…パチャン…
水しぶきがおきた
なんだ、どうしてこんなところに?
そんなことを考えるひまもなくなって、青年はみずしぶきがなったところに向かっていった。
「…なぜ、ここに………」
なぜか、こんなところに水があった
さらに動こうとするものの、なにかひものような、綱のようなものに繋がれていて、それがうごくのをゆるさなかった。
なんで、ぼくはこんなところにいるんだ…はやく、はやく、ここから出して!ぼくの家族の元に…
あれ?
ぼくの家族とは、誰のことだ?
そんなひとつまみの疑問を出すが、答えてくれる人なんて人は、今の彼にはいなかった。
急に光がさしかける
そこから、頭をつかまれた。
やめろ、はなせ……そんな声も出せない
「おぎゃっ…オギャアッ!!うぅぁああっおぎゃきゃっぁあっ!」
さけべるが、言葉にならない
「お母さん、元気な男の子ですよ~!」
おとこのこ?
青年ではなく、赤ん坊だったようだ。
青年とよべる年齢になるまで、またなければ…
今日も今日とて、赤ん坊は生まれる
短編·終