木蘭

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6/17/2023, 9:42:02 AM

【1年前】   

去年の今ごろは、まだこのアプリの存在を知らなかった。仕事も忙しく、ブログの更新も滞りがち「文章」を書く習慣はまだなかったが、代わりに「文字」を書く習慣はあった。

文学作品の一説を書き写しては、その写真に一言二言添えてTwitterで公開した。それは、今思うと「本当は自分の文章を書きたいけれど、それが思うようにできないので」せめてもの罪滅ぼしにと続けていたのかもしれない。

このアプリと出会い、できるだけ毎日綴ろうと努めるようになって2ヶ月が経つ。何度か休んだけれど、今も続けられている。1年前には考えもつかなかったストーリーや登場人物に溢れていて、自分でも驚いている。

1年後、できればここでまだ書き続けている自分でありたい。ひそかに夢見ている自作の本が出版できていたら…いいなぁ。

6/16/2023, 8:13:02 AM

【好きな本】

好きな本を買いに本屋に行ったはずなのに、

その本よりも好きな本を見つけてしまい、

どっちの本を買うのか大いに迷った挙句、

結局その日はどっちも買わずに本屋を出て、
 
コンビニでスイーツ買ってる自分がいる。

何でだろう?

6/15/2023, 9:00:54 AM

【あいまいな空】

「最善を尽くします」というのは、何とも曖昧な言葉だなぁと思う。医療の現場でよく使われるが、そのたびに「結果を保証するわけではない」この言葉の曖昧さばかりを考えてしまう。

もちろん、病状についてはどんなときでもできるだけ正確にわかりやすく伝えているつもりだ。その上で、「最善を尽くす」という言葉を使う。尽くすだけなら誰でもできる。最善を尽くせば、患者さんやそのご家族が望む結果が必ず出るというわけではない。むしろ、最善を尽くしても最悪の結果につながる可能性が高い場合もある。

「最善を尽くし」た手術は成功したが、術後の合併症によって帰らぬ人となった患者さんがいる。今日、その奥様とお会いした。

「力が及ばず、申し訳ありません」

僕が頭を下げると、直後に彼女の声がした。

「先生、どうぞお顔を上げてください。夫が亡くなったのは先生のせいではありませんから」

顔を上げると、彼女は泣き笑いのような複雑な表情を浮かべていた。

「ここに来るまでいくつもの病院を廻りましたが、全てで手術を断られました。ですから、術前に先生から最善を尽くすと言われてとても嬉しかったんです。先生が最善を尽くしてもなお、彼の生命が終わるのなら、それは寿命であり運命だと2人で話しました。事実、先生の手術は成功でしたし、術後2人で過ごした時間は短かったけれど、先生が最善を尽くしてくださったからこそ得られた幸せな時間でした」

僕が曖昧だと切り捨てた言葉を、この人たちはこんなにも大切に想ってくれていたのか。主治医として、患者さんやそのご家族の前で涙はみせられない。僕は、自分の感情を懸命に抑えていた。

「先生が力を尽くしてくださったおかげで、私は主人を亡くした今も心穏やかでいられます。本当にありがとうございました」

そう言って、彼女は深々と頭を下げた。再び顔を上げたとき、彼女はやはり泣いているような笑っているような表情だった。

「これからは、ご自身の健康を大切に…もし何かあればいつでもいらしてください」

そう言って彼女と別れた後、僕は病院の廊下の窓から空を見上げた。彼女と会う前にはどんよりと曇っていた空が、今は青空が広がり陽が射している。だが、時折ポツポツという雨音が聞こえてくる。俗にいう「天気雨」だ。先ほどの彼女の表情を思い出した。

曖昧さには、時として相手への心遣いがある。必死で笑顔を繕う彼女にも、諦めずに最善の道を探る僕にも。曖昧な空も、誰かの心を気遣っているのかもしれない。

6/14/2023, 9:06:41 AM

【あじさい】

父さん、今年も紫陽花の季節になりました。
庭一面、色とりどりの花が咲いています。

父さんと母さんが大好きだった紫陽花を見ていると、母さんが嬉しそうに教えてくれた初デートのエピソードを思い出します。ちょうど今頃の時期で、紫陽花の花束をプレゼントしたそうですね。

「梅雨の雨雲も吹き飛ばす、あなたの笑顔が見たかったので」

聞いている方が恥ずかしくなるような台詞とともに、花束を渡した父さん。耳まで真っ赤になっていたのを今でも覚えていると母さんが言ってました、

プロポーズのときも、紫陽花を渡したそうですね。そのときの母さんは、複雑な思いだったようです。というのも最初に紫陽花をもらった後、花言葉を調べたら「移り気」「浮気」といったおよそ恋愛には不向きな言葉か並んでいたんだ、と。色鮮やかな紫陽花が綺麗だったから、深く考えずにプレゼントしてくれたんでしょ、と母さんは笑っていたけどね。

子どもも巣立って、夫婦2人で穏やかに暮らす日々。夕方、「行ってきます」と散歩に出かける父さんに「行ってらっしゃい」と声をかけるのが母さんの日課だったんですね。夕飯の支度をしながら、「ただいま」という声に「おかえりなさい」と言って出迎える。

でも、もう「ただいま」の声は聞こえない。あの日、いつものように散歩に出かけた父さんは、交差点で車にはねられこの世を去った。家では、母さんが父さんの好物だった天ぷらを揚げて待っていたのに。

今年も紫陽花の季節になり、母さんはずっと庭を眺めています。でも、それはちっとも悲しそうではなくて、むしろ楽しそうに時折笑顔を見せているんです。もしかしたら、あの紫陽花のどれかが父さんなんじゃないかと思えてきます。

「もうこの歳だから、いつかこんな日がくることは覚悟していたつもりなの。でも、大好物の天ぷらも食べずに行っちゃうなんてね。もしかしたら、思い出したようにふらっと戻ってくるかもしれないわ。そのときは、初デートで褒めてくれた『雨雲を吹き飛ばすような』笑顔で迎えてあげたいの」

父さん、この紫陽花の花々と母さんの笑顔が見えていますか。どちらも、色鮮やかに美しく咲いていますよ。どうか、今あなたがいるその場所から見守っていてくださいね。

6/11/2023, 8:00:34 AM

【やりたいこと】

こないだ、久々に部屋を掃除したら手付かずのジグソーパズルが出てきてしまいまして。

パッケージ写真がとても綺麗だったこと、その商品を見つけたときがちょうどタイムセール中だったことが重なり、思わずポチッてしまった記憶が鮮明に蘇ってきました。いつか作ろうと思いつつ、直後に仕事が忙しくなってきてそのまま放置状態になってしまったんですねぇ。

今なら仕事も少しずつ落ちついてきているし、組み立ててもいいかなぁとも思うのですが、何しろ場所をとるものなので…。

でも、私が今一番やりたいことはこの2000ピースを超える超大作のはジグソーパズル『夕暮れの小樽運河』を組み立てて

「できたど〜っ❣️」

ってSNSにアップすること、ですかね♪

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