なるせ

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7/28/2024, 11:02:12 AM

小さい頃親と一緒に行ったお祭り。


僕はそこで見る花火がすごい好きで、でも嫌いだった。


空に花が咲いているみたいで綺麗だけれど、
その花が咲いたあとにキラキラと崩れ落ちて
夏が終わってしまうような気がしたから。


だから毎年少しでも長く感じたくて、
目に焼き付けたくて花火が終わっても空を眺めてた。


今年も家のベランダから遠くで
打ち上げられる花火を見る。


夏が終わる音がする。時の流れを感じて怖くなる。


けれどやっぱり綺麗だ。


夏が終わる気がして怖くてたまらないけれど
花火は残らないからこそいいんじゃないか。


キラキラと崩れ落ちるその様が、儚く思えるからこそ
僕は花火が好きなのだ。


残ってしまったらつまらないだろう?


























形に残らないから怖くなる。
だけどそれがいいんじゃないか。


5/25/2024, 5:00:46 PM

あの日も雨の日だった。


忘れもしない、俺が貴方を失った日。


あの日は俺の誕生日で2人でお祝いしようと話していた。


夜になっても貴方は帰ってこなくて、
外を見ると酷い雨で。


何だか胸騒ぎがして貴方を探しに外へ出た。


近くの交差点がやけに騒がしく、救急車のサイレンが
鳴り響いていた。


近づいてみると見覚えのあるワンピースの女性が
丁度担架にのせられている所で。


嘘だ。

嘘だ!!

嘘だ!!!


あの日は俺の誕生日で。
俺の大好きなハンバーグを作ってくれると
約束してくれた。それなのに、どうして。


俺は人目も気にせずに泣き叫んだ。信じられなかった。

……信じたくなかった。



彼女は即死だったらしい。
現場には買い物袋の中身が散乱していて、
玉ねぎ、ひき肉などが入っていた。



あぁ…俺の為のハンバーグの材料を買った帰りに
事故にあったんだとすぐにわかった。


あの時俺がついていっていれば
彼女を失うことはなかったのに!!!


彼女は俺の全てだった。誰も認めてくれなかった俺に
初めて認めてくれた時から彼女が俺の中心だった。


彼女がいない世界なんて生きている価値がない。


この場に彼女がいれば私なんか忘れて
他に大事な人を作れって言うかもしれないけど。


貴方以外に大事な人なんている訳がない。
作れる筈がないんだ。


傍にいてあげられなくてごめん。

守ってあげられなくてごめん。

痛かったよな、辛かったよな。








今、会いにいきます。





5/22/2024, 8:01:28 AM

シャボン玉がすき。


昔あの子とやった時から大好きなの。


透明なのにどこか虹色に光って。


キラキラして、ふわふわ飛んで。


触ったらパッと消えて。


シャボン玉を隣で吹くあの子が儚くて。


シャボン玉みたいにパッと消えてしまいそうで
慌てて手を掴んだ。


そしたらあの子はなにもかもわかってるみたいに
ふわっと笑って、

「どこにもいかないよ。そばにいる。」

って僕に言う。


ほんとうにあの子には敵わないなとつくづく思った。


僕はあの子がいないと生きていけないんだ。


あの子も僕がいないと生きていけない。


離れるなんて許さない。


















僕達はずっと一緒だ。二人でひとつ。
離さない。永遠に離すものか。

5/6/2024, 3:09:15 PM

明日世界が終わるなら、何をしようか。


いつも通り過ごす?やってみたかったことを
全てやってみる?

私はどうせ死ぬなら貴方と思い出を
振り返りながら貴方と死にたい。


初デートで行った水族館、誕生日にくれたお揃いの
ネックレス、プロポーズの時の貴方の面白いぐらい
緊張していた顔。



どれもこれもが幸せな思い出で、忘れたくない
私の大事な宝物。


これからもっと貴方との思い出を写真に残して、
最後に2人でその写真を見ながら、
こんなことあったねって2人笑って死ねたら
最高に幸せだと思う。






だから、明日世界が終わってもいいように。
貴方と沢山愛を紡ごう。

5/5/2024, 12:45:01 PM

君と出逢ってから何年経ったんだろう。

保育園から一緒で僕が必死で話しかけて仲良くなって

付き合って、結婚した。何度も喧嘩して

辛いこともあったけど、僕は君と結婚して

心の底から良かったと思ってる。

よく笑うとこや、ご飯を口いっぱいに詰めて
リスみたいに食べてるところが好きだ。

パッチリした目も、シュッと通った鼻筋も、
ぷっくりとした唇も。

僕が好きだって言った長い髪も、毎日手入れして
綺麗にしてくれているところが好きだ。

君以外の人を好きになるなんて今までも、
これから先も絶対にないだろう。

歳をとっても仲良く2人で歩んでいこう。
愛してる。

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