無色の世界 ...
灰色ってのも、また黒ってのも、無色ってのとはちがうんだよな。
色即是空 空即是色
無色ってのはまんま無在ってことにされがちなんだけど ... 感触があるとポジティブな疑義が生まれて ... そしてそれは気温や風の感触を掌や身体の様々な部位で触れたり掴んだりするような感覚に近しい気がする。
痛みの父は心で、
やさしさってのが親友で、
裏切りや卑怯ってのが悪友なんだろうけど。
そういうの諸々ひっくるめてここまで歩いて辿って来て漸く無事この世界のすべてを嫌いになることが出来ました。
死を考えると最近は心が穏やかになる。
耐えきれなくなったら死ねばいい。
そう考えると心の底から気が楽になる。
自分の場合の殆ど苦しまないで死わる段取りも大体定まった。
催眠効果の強い風邪薬を適量服用してから大好きなカティーサークを割らずに納得出来るまで幸せだった時間の記憶を紐解き乍ら呷り続けて。
いよいよそれでもいい人生だったと納得出来たらひとことありがとうございましたと合掌して目を瞑って口にしたあと飛び降りる。
こういう毎度同じような言葉を文字を何度も何度も繰り返し乍ら毎度毎度女房娘達が理由で是れ等を遺書に出来ない。
著名人の訃報を見る度に昨今は真剣に羨ましくなる。
ひと足先に本当の夏休み🌻突入でいいなぁと。
終りの無い夏休み突入で。
だから親父がもう先が長くないとか姉貴が癌の手術が成功したとかそうした折り目節目に触れても実はあまりというか殆ど何も感じなかったりする。
最近は。
私の場合人生は教室の外で廊下でたっぷり水の入ったバケツを🪣両手に持たされてぶら下げさせられ続けてるだけみたいな延々だったから。
あなたは学ばなくていいから教室には入って来ないでそこでずぅーっとそうしていて関わらないでという感じの物語だったので。
私にとっては死とは待望の夏休みなんです🌻。
あんまり ... 興味が湧かなかったから開かなかったTikTokを何となく珍しく開いて眺めて ... ... .....
みんな笑顔で居たいんだなぁ ... それでも。
笑顔で .. ってことでもないんだろうけど兎に角充たされていたい ... 充たされたい ... みたいな ... かな。
叶い過ぎてしまったというか、剰りにも整い過ぎて除去されてしまった勝手の悪さは、まるで無数のカンテラで照らされた、本来は真っ暗な夜の森の深くでの宴 ... カーニバルのようで ... 。
楽しさの持続から欲望の追究へと意識は変貌し ... 更に悦楽へと進化してしまえば ... その先は無意識のうちにアルミホイルに包んで窯に投じ燻製にした倫理を炎から取り出し鼻でその薫りを嗅ぎ ... 常軌を溶かし快楽に溺れ敢えて世界を朧げに眼に映し己の魂の死滅の促進に勤しむ ...
忘れてしまいたいどうにも忘れられない記憶を ...
記憶の中で黄金の輝きを放ち続ける誇りたる美しい記憶を道連れに消し去る代償を払ってでも ... ... ..... 。
この世に在るすべての色をすべて交ぜて仕舞えば ...
要はこの世の中は灰色なんだよな。
でも黒を混ぜても黒には成らず灰色で留まるのがこの世界の唯一の、そして究極の妥協であり、やさしさなのかも知れない ....... 。
打ち上げられて開いた大輪の花火を、桜を、夕焼けを、また夏の向日葵畑を嬉しそうに眺めるように眼をキラキラさせている素晴らしい今という途中を辿っている若者たちが、いまとなっては本当に羨ましい。
憎しみ。憎しみ。憎しみ。ただ、憎しみ。
憎しみ憎しみ憎しみ憎しみ憎しみ憎しみ憎しみ憎しみ憎しみ憎しみ憎しみ憎しみ。
そして憎しみ。
立ち小便あたりをひっかけられてばっかそうな黄ばみ汚れた壁や電柱が道を歩いてる最中目に留まると不意に嫌な安堵感を覚える。
神も仏も悪魔とタッグを組んで泥沼に顔面から頭全体から首までをどっぷり潜らされて浸けられ続けられていたような途を辿って来た。
〝 でもね、すべてあなたに原因があるのよ。〟
このセリフで、二度とこの世界に僅かばかりすらをも期待を懐くのを止そうと決心した。
この事は、要するに目に映る美しいと私自身が感触する景色景観また情景をも含めた一切全てが、私の敵であり、私を邪悪だと必定している旨を理解確信出来得た瞬間である。
わたしは、完全に、存在した事自体が間違えであったのだ。
是れをやっと解き明かせられて、これ以上愉快な事は無い。
親父がもう時期死んで癌の姉貴が続くように死んだらその次は俺あたりが死ぬ番なんだろうな。
親父は脳梗塞を3度か4度繰り返してる。俺は大酒に起因する肝臓癌あたりだろ。
親父、今84歳 ... 姉貴は60歳だったかな ... 俺が53歳。
生まれてからをこうぼんやり振り返ると ... 死ぬなんつうのは、なんというか、待望のやっと来た夏休みみたいなもののような気がしている🌻。今ではね。
いやな事ばっかりだったこの世界のなかで、いい雰囲気の奴はただの安っぽい卑怯者にしか映えなかったし、既得権益者や芸能人なんかは悪魔にしか念えなかった。
ただやっぱり本当に ... この世に残す可愛い嫁と二人の愛娘のその後から終り迄が ... どうしても心残りになりそうだ ..... 。
いいひとが、嫁の前に現れてくれないかなぁ ..... .. ... 。