すべての人に ... まあ特に女性を中心に ... その人だけに言うみたいに装って誰もにその人の個性的な一面を見出した時に静かに伝えてみたりするわけなのだがその際に .......
〝 ありがとう ... なにも出ないけど ..... 。〟
このセリフを返された時に私は決まって一瞬小さくニヤリとしてしまうのである。
滅多に遭遇出来ない最低の性分を携えられた人間と遭えた希少を思って。
生き続けなければならないこの世の中を行く途々にある無数の駆け引きと勝負その勝敗で逐一勝つ事ではない美しくすらない素朴な引き分けや時には敢えて採る敗北を繋いで生きる慎ましい小衆が夏の炎天下に蒔く打ち水を嘲笑うの如き知性の欠片も無いこの下衆な返し ...
〝 ありがとう ... なにも出ないけど ..... 。〟
私はこういう人間に遭う毎に心の底から命に死わりがある事に深く感謝するのである。
自分なりにはそこそこのハードワーカーだと思っている。あくまでも自分なりに限る。タクシードライバーだからね ... むつかしい仕事ではない。31年やっている。9時から21時30分くらいまで月に22日出勤して営業回数は平均37回 ... 時間単価税抜4,221円 ... 1km単価税込297円 ... 実車率57.4% ... 一日平均売上税抜51,436円 ... 月間平均売上税抜1,124,168円 ... 額面月平均給与699,384円 ... 月平均手取給与559,070円 ... ... ... 1日の平均走行距離は記録していないが朧げな記憶でなら大体190km前後だろうか ... 通勤は片道自転車凡10分、電車51分、徒歩凡10分くらい ... 食事は出勤前に自宅で摂る朝食(※温かい食事はこの朝食のみ)と3年冷戦中で殆ど口を効かなくなった妻が節約の為に昨晩食の残飯を詰めて持たせてくれる弁当を営業終了後に摂る2回 ... 常に終電で帰宅 ... 0時15分に自宅到着 ... 翌る日のアルコールチェックに引っかからないようにする為に0時30分迄に寝酒のカティーサーク、スリーフィンガー🥃🥃🥃🍾3杯を一気飲みしてから歯を磨いて床に入り翌朝6時45分の目覚まし時計⏰の音で起こして貰い🚿シャワーで全身を浄いその間に妻が並べておいてくれる朝食を済ませ再び仕事に向かう。ちなみに妻は専業主婦だ。
なんの希望も期待も夢も憧れも今は無い。人間52年目。ただ電池が切れるのを焦がれ待ちながら🔋... それでも ... 今でこそ冷戦中でも20年余りに渉り眩しい笑顔を自分に投げ続けてくれた妻の余生に翳りを落とさせたくない。2人の愛娘も同様だ。私自身の ... 嬉しい楽しい気持ちい ... そして愉しいも要らない ... すべて売り飛ばして苦しいという重荷と汚れを抱きかかえさせられてもいい ... 若しかしたら ... その代償として ... 妻と子供達の終焉迄の万が一から護ってもらえるならば ... ... ...... 。🥃カティーサークは ... 美味過ぎないからいいんだ ... 🍾。人生なんてものは私に謂わせれば、死んだ事に未だ気が付かないまま遮二無二汗掻いてるつもりになってる故人の霊妄みたいなものというかそのもの以外のなにものでもない ....... 。
早く終わらないかなぁって ... そんな事を思ったりした ... 夏。
別に夏に嫌な思い出があるとか今過ごしてる今回の夏に何かしらの不都合があるとかってわけでもないし ...
暑いのが ... 暑過ぎるのが ... いやだとかそういう事ではなくて .....
ん 〜 なんだろぉ ... 夏の太陽の陽射しというか光が餘りにもすべてのものをキラキラ輝かせて眩しくて ... この世界に今一度色々な意味での期待を持てそうな勘違いをさせられそうになるその気分にむかついて来るんだよね ............. 。
この事は自分としては決して自分が根暗い人間だからとかそういう事ではなくてっつか俺は決して根暗かったりとかじゃないし寧ろ目前悲劇を快笑してしまう時も偶にある程の卑劣残酷無比な一面も持ち合わせるそれこそ ... ... ... ハ ... これやっぱネクラかぁ .... 。
ま、どちらにしてもね ... 夏の、真夏の、昼でも夜でも躍らせようとするこのレビューが俺は好きじゃなくなっちゃったんだよね ...... 。
解り易く例えたるとするならば ...
嘘や隠し事や浮気ばかり繰り返しながら ... 策略ばかりを練る事に夢中になって損得に執着し続ける恋人の真剣な眼差しで請うてくる ... 〝 お願い ... 信じて ... 🙏 〟みたいな ...
終り在る限り有る今を念う最中で ... スポーツだ格闘技だ喧嘩だ恋だ愛だ子育てだはたまた医療、建築、農業、酪農業、流通、経済 ... 様々な従事して其れ一つ一つがポジティブな問題すり替えになってる ...
鼻先にぶら下げられた🥕人参に🐎飽きない様に自らすら自らを騙し奮い立たせ続ける ... 。
真夏の非番の日の朝に女房に見つからない様に女房が起きる前に気に入りの珈琲カップで飲む迎え酒はやっぱ美味いは。
この崇高な、〝 ザンネンなる美味 〟が ...
今年の夏も変わらず私を裏切らず美味い🥃🍾。
タイムマシンを使って ... 一旦 ... ビッグバンより少し前の ... 場所はどこでもいいんです ... 其処に降り立って ... その後 ... 再びタイムマシンに乗って ... 超新星爆発で地球が消滅した少しあとにタイムスリップしたい。
現実として自殺した人間は ... 大抵は ... ポジティブに身魂を自ら消滅し得たのだと私は実は念う。そして極大の慮い遣りを携えた極めて真面目な、そして欲薄で純朴な徒なのだと鑑みている ... 私はね。
慣れてしまった贅は致し方無くも平伏せての感謝を死ぬ迄繰り返し貫く他に無いが ... どうしたものであろうか ... 忖度の上に成り立つ贅と欲から目を伏せれば死(お)わりが普通に眩い程の清浄なる情景となる。
でも ... おれは ... わたしは ... やはりきたならしくも艶かしく人をその毒悦に誘う整然理路をやはり認める訳にはどうしてもいかない。
この世界に於ける人間が編んだ適当杜撰な法律に傾倒して魂を毒漬けにされる訳にはいかないのである釈迦法には ... 釈迦法になら随えられるが ... 高々東大、京大、オックスフォード、ケンブリッジだの法は ... 魂とは ... 霊とは ... そんなもので御破算にできるほど容易い物ではない ... 人を、見下し蹴落とすネタにはなるが。
タイムマシンに乗って ... 私は私を記憶する一切の消滅した未来に行きたいのである。
私如きである。30年後くらいで平気だろ。
ハハハ。
今憶い返せば ... よく考えてみれば ... 〝 遺言 ... 〟... デビュー当時から最初の一曲から終始、すべての曲が遺言のようなというか ... それ以外のなにものでもなかったような歌を書き続け歌い続けていた歌手がいた。激しいロック調の歌もスローなバラードもすべて其処には死や終わりの臭いが漂っていた .... 。だから売れてたのかもね。ハハハハ。
〝 だけどきみをもう欲望の果てにただ、奪われたくない .... 〟
こんな一文の、本当の意味であろうことが、例えば解る時を人が迎える時 ... ... ......
...... .. ...... ああ、なるほどね ... やっとわかったよ ...
... そちらがわに、私もいきたくなった ...
まあまあたのしい世界だった ...
まあまあね .... ...... 。
きっとみんなそうなんだろうなって思った。