今は、何時だろう。
あれから、どれだけ経ったのか。
私は中学2年になった時に、いわゆる不登校になった。
中学生になって、張り切りすぎてたのかな。
私は、七海っていう凄く可愛くて優しい自慢の親友を持った。でもね、2学期に入って七海がよく忘れ物をするようになったの。それで、声をかけてみたら「何もないよ」って笑ったの。クラスの皆からも無視されるようになっていて、何かおかしいなって思ったから、こっそり七海を観察してた。そしたら、教科書を取られたり、からかわれたりしてたんだ。
私は、居ても立ってもいられなくて助けに入った。
そしたら、次は私が標的になってしまって、それでも七海がいてくれるから大丈夫。一人じゃないって思ってたから頑張れた。でも、七海はいつの日からか私が声をかけても返事をしなくなったの。
それからは、あんまり私も覚えてないけど毎日が学校に行く唯一の意味もなくなって、悲しくて辛かった。
頑張って、親に心配かけたくなくて我慢してたけど、もう限界になった。
私は、学校に行くのが怖くなって行けなくなった。それからは別に広くもない部屋に一人きり。
たまに、寂しいと思う時もあるけれど、また辛い思いをするよりかは、余っ程マシだった。
人に会わない日々が続いて、もう日付すら分からなくなった今、お母さんが手紙が届いていると言って渡してくれた。
それは、私が昔に描いた絵の感想をまとめた男の子からの一通の手紙。
もう、絵のことなんて忘れてたけど、まだ私を…、絵をみてくれる人がいたんだ。
そこには、熱い思いが書かれていた。
「輝く未来へ。」を描いた莉奈さんへ。
僕は、中学1年生〜2年生の間、サッカー部に入っていました。日々、練習に励んでいました。
そんなある日、頑張りが認められたのかレギュラーで大舞台に出れることになったんです。僕は出るからにはと、一生懸命頑張りました。ですが、本番当日に膝を負傷してしまい、出れなくなったんです。
それからというもの、サッカーに身が入らなくなって、僕は、父さんに言ったんです。サッカーをやめると。
予想通り、父さんは「小学生から続けてきたんだぞ」と反対されました。ですが、僕はその反対を押し切ってやめてしまいました。それからの僕は日に日に笑顔が少なくなりました。
機械のように学校に行っては帰って来る日々。
流石に限界でした。そんな時に、莉奈さんの絵が僕に力をくれました。莉奈さんの絵には人を動かす力がある。
僕は、その一人です。
都会の暗い空に降り注ぐ一筋の光。心が思わず惹かれるほど、綺麗でした。
この絵を見て、僕は前に進む決心がついたんです。
僕の心を救い、背中を押してくれた。
莉奈さんに感謝を伝えたい。
ありがとう。
今、莉奈さんがどんな暮らしを送っているかなんて分からない。僕の心をあんなに簡単に変えてしまったんだから。
もし、怖くなった時は、一休みして、また、自分らしく進んでいけばいいんです。
僕は、あの絵からそんな気持ちや心を貰った。
あの時の僕を、
僕の心を救ってくれて
ありがとうございました。
黒木 亜希より。
彼の言葉が心に沁みる。この時、私の心が色を取り戻す。
再び時間が進み始めた気がした。
1年後
ニュースでは、サッカーの黒木選手のインタビューが流れていて、この人なのか何なのか分からないけれど、どこか懐かしく感じた。
今日も朝が来て、
今日も変わらず、時間は進み続ける。
今日も朝のテレビが、私に時間を告げる。
Vol.13 時間を告げる 完
『読んでいただき、ありがとうございました。
半年ぐらいこのアプリを使えていなくて、投稿したいという気持ちもあったのですが、読んでくれる人なんているのかな。なんて考えてしまって投稿できていませんでした。
こんな時、何も投稿していない私に、「いいね」をつけてくれた人がいて、書く決心ができました。
この思いと、先日のテーマを組み合わせて作ったのがこの物語です。
感動した。面白かった。など、少しでも思ってもらえたらと思い書かせて頂きました。
ここまで、読んでいただきありがたい限りです!
あなたの未来が明るいものでありますように。
そして、いつかあなたに会えますように。』
刹那、それは極一瞬の出来事だった。
永劫、それは短く感じるが極めて長い時だった。
悠久、それは遥かな過去からの果てしない人生だった。
刹那、この一瞬を心の中に大事にしまって置きたいと、そう思ってしまう。
時は一瞬で過ぎ去っていく。毎日、少しずつ変わっていく
見慣れた景色も、季節が変わり華やかになったり、質素になったり。時は一瞬なんだ。
刹那、その一時を
永久に心の中に閉じ込めて…。
Vol.12 刹那 完
流れ星に願ったあの日から、どのくらい経っただろう。
昨日の事のように、
思い出せるのにすごく懐かしくも感じてしまう。
私の大切な人が何らかの事故でこの世界から去ってしまったと聞かされたその日。
私は、あの人がいつか絶対に叶えたいと言っていたことを考えていた。病院の屋上。星空の下で、考えていると、まだあの人が生きているような気がしてしまった。実感がなかったのだ。そしたら、流れ星が降ってきた。沢山の流れ星が。そういえば、あの人は、見たこともない、流れ星が大好きだった。私は宇宙のちりなんだから、なんて言ったけど、あの人はちりでも輝いてるってすごいよね。なんて言ってたな。この、たくさんの流れ星をあの人と一緒に見たかった。もしかしたら、あの人が、お別れの挨拶に来たのかもしれない。私は、願ってみた。こんなことしても叶わないけど、自己満足だけど、してみようと、とっさに思ったんだ。
あの人が叶えたかった夢を願った。
皆が楽しく笑顔でいられますように。
世界の人々が幸せでいられますように。
それから、私は人のために必死に生きた。
あの人とまた、出会ったときに自分を誇れるように。
美辞麗句だなって思う?信じてほしいな。
あなたがいるから救われる人はきっといる。
少なくとも、私はあなたが今、生きているだけで嬉しい。
今日を生きている。それだけですごいんだよ。偉いね。
昨日も頑張ったんだよね。精一杯生きてるんだよね。
自分なりに頑張れたなら、それで良いんだよ。
無理しすぎるのは禁物だから。かといって、適当に生きすぎるのもだめだけど。
程よく頑張って、疲れたなら休んで。
あなたは、頑張ってる。
今日を、生きているだけで偉いんだよ。
朝起きれただけでも、すごいんだよ。
もっと自分を褒めてあげて。時には、チャレンジしてみたり
するといいよね。
今日もあなたが幸せでいることを私とあの人は願ってる…
Vol.13 流れ星に願いを 完
『読んでくれてありがとうございました!
2本書かせて貰いましたがいかがでしたか…?
生きているだけで偉いんです。頑張る人はもっと偉い。
でも、皆、自分なりに頑張って生きているから、私の中では、100点満点です!読んでくれてありがとう。
あなたに幸せな日が訪れますように。
読んでくれたあなたに、いつか会えますように。』
私の存在価値ってなんだと思う?
生まれてきたら、みんな一度は考えると思う。
自分が生まれてきた意味を。
自分の存在理由を探すと思う。
この、苦しい社会で生きていたら。
私はどれだけ、このなんとも言えない苦痛を耐えればいいのだろうか。
私も、考えてた。でも、どれだけ考えても答えなんて出てこなかった。私が最終的に行き着いた結論。みんなに伝えたいと思ったから…。
存在理由、存在価値なんて、考えてたってしょうがないんだから、みんなで前をむいて立ち上がろう。進んでいこう。存在価値?存在理由?大丈夫。自分で作るの。
作れないなら、私が、作ってあげる。あなたが、幸せでいること。毎日、幸せに生きていること。あなたが笑顔でいること。人に感謝して。今に感謝して。
簡単だと思うかもしれないし、難しいと思う人もいるかもしれない。
でも、私は、あなたが幸せだと、幸せな気持ちになれるから。頑張ってみようよ。一緒に。
みんながいれば怖くない。裏切られたら怖いよね。
でも、進んでみないと、一歩踏み出してみないと分からない。私は、立ち止まるより、少しずつでもいいから進んでみたほうがいいと思うよ。私も、怖いけど、頑張ってみるから、一緒に頑張ってみない?
これが、考えて行き着いた結論。
生きる意味なんて、考えてたって出てこない。
誰も知らない。怖くても、少しずつ前に進んでいこう。
一緒にこの世界で頑張ろう。
生まれてきたからには、
絶対に、自分の為に人の為に生きてやるんだ。
生まれてきたからには、みんなで幸せを掴み取ろう、楽しく生きよう。
みんなで頑張ってみようよ。私がいるから。
綺麗事すぎて、笑われるかな…?
でも、信じてほしい。
私は、絶対にあなたの味方だから。
Vol.10 生きる意味 完
オリジナルストーリー
ありがとう。
謝罪より、今に感謝して生きてみて。
きっと世界が明るく見えてくる。
この世界には、沢山の人、沢山の言葉、沢山の文化がある
それは、それは、個性豊かでそれぞれに良いところも悪いところもあるだろう。
沢山の人と、関わってこの世界は回っている。私達はこれからも、沢山の困難や、沢山の人たちと関わっていくことだろう。
そりゃあ、この人、苦手だななんて思うことなんて何度もあるだろう。でも、これまで、これから会う沢山の人がいるんだから、1人や2人自分の人生においてちっぽけな物なんだ。この世界の人々は。日々、増え続けているんだから。
「ありがとう」こんな、素敵な言葉は他にない。
「ありがとう」は、自分に勇気と強さをくれる。
おまけに、暖かく優しい気持ちになれる。
言ったほうも言われたほうも、心が暖かくなる、そんな不思議な力を持っている。
当たり前だと、仕事だからと、勝手に決めつけないで、人に、皆に感謝して生きていこう。
勇気をだせるなら、「ありがとう」と言葉にしてみて。きっと、自分も、その人も少しだけかもしれないけど、暖かくて幸せな気持ちになれるから。
私達人間は、沢山の人、沢山の物、豊かな自然のうえで生きている。
謝罪も大切に。
でも、それ以上に今に…、生きていることに、感謝して。
どんなに身近な人でも、感謝して。
この世には、「ありがとう」という優しくて、暖かい、こんなにも素敵な言葉があるから。
私から、あなたに伝えたいことがあるんだ。
この世界に生まれてきてくれて本当にありがとう。
自分に存在価値なんてないなんて思わないで。
あなたが笑っているだけで、私は幸せだよ。
あなたが幸せだと、世界が明るく見える。
綺麗事かもしれない。でも、これだけは伝えたい。
いつもありがとう。
この世に生まれてきてくれてありがとう。
Vol.11 ありがとう。 完
『ここまで、読んでくれてありがとうごさいました!
最近、体調を崩してしまい、全く投稿できていませんでした。待ってくれていた方はすいません。体調が悪い時に、もっと読みたいと押して頂いていて、元気とパワーが湧いてきました。ありがとうございました。病み上がりで、忙しいので、投稿できないときもあると思います。それでも、気長に待ってくれると嬉しいです。投稿できていなかった時のテーマで、いいな、と思った物は少しずつ書いていこうと思っています!
今回は、生きる意味というテーマと初めてテーマにそわない形でありがとうを書かせていただきました。最近、私が本当に思っていた事をもとに、書いたので、少し恥ずかしいです…。いつも、少し切ない内容なのでポジティブな内容になっていると嬉しいです!
この世界に生まれてきてくれてありがとう。
読んでくれたあなたにいつか会えますように。』
それでいい…。それでいいんだ。と私は、ひどく揺れる心 に言い聞かせた。
私は親に捨てられて道端にいたらしい。持っていたのは、 手紙とお守りだ。手紙とお守りを渡した人は私の母らし く、母は、私のことを愛してくれていたらしい。
そこからは、保護施設に引き取られ、3歳まで育った。優し いおばさんが、引き取ってくれて、私は楽しく青春を謳歌 しながら、今を生きている。
最近、私には悩みが山来た。
同じクラスの友達から私が気づくか気づかない程度の嫌が
らせや、いじめを受けていた。はじめは、気のせいだろう と思っていたけど、日に日にひどくなって。。 私は、実の母からのお守りを破られて、、おばさんに迷惑をかけたくなくて相談しなかった。私は、日が暮れ、夕方になった学校で、一番星空に近い場所。
私は迷わず、
屋上に飛び出した。
そして、棚を飛び越えようとした。その時、彼が私の手を つかんだ。彼は、一瞬驚いた顔をして、すぐに真剣な表情 になった。私は泣いていたらしい、だから彼は驚いたのか もしれない。
その後、彼に事情を聞いてもらって、私は、声が枯れるほ ど、沢山、沢山泣いた。
私は彼とルールを作った。何かあった時は彼に相談するこ とと、その友達とは関わらないことの2つだ。
次の日、ルールをしっかり守って過ごした。
今日は、辛くなかった。昨日、彼に聞いもらったからだろう。休み時間やお昼は隣のクラスの親友と過ごした。親友の女の子とは、たまたま私と同じような境遇だったというきっかけで仲良くなった。本当に良い親友を持ったなと思う。お昼、ご飯を食べていると、親友が改まってこちらを見てきた。私は不思議に思いながらも、親友の方を向く。
親友が顔を赤らめながらも嬉しそうに、
「私、好きな人と最近付き合い始めたの。あなたには伝えておこうと思って。」
それを聞いた私は、自分のことのように喜んだ。親友の恋が実ったのだ。私も嬉しいに決まっている。
放課後、彼に今日の事を報告した。それから、他愛のない会話をした。星があいまって余計に彼がかっこよく見えるなと思った。家に帰った。彼の隣は優しくて、居心地がいい。私は、少しずつ彼に惹かれていっている事に気がついた。
彼とのドキドキの数日を過ごした。
数日後の放課後、彼に今日の報告をしようと向かっているところだった。親友と彼がニコニコと仲良く喋っていた。あの笑顔は、私には向けられない笑顔だと思い、全てを悟った。私は急いでその場を去った。家に帰っても、何もする気が出なかった。そのまま、寝てしまった。
次の日、違うと言ってほしくて、見間違えだと言ってほしくて、親友のもとへ急いだ。そしたら、親友は照れながら彼だと言った。覚悟はしていたが、やっぱり悲しいものは悲しい。他の人なら…正直に応援できるのに。
お昼、親友が彼と食べるから、一緒に食べないかと言ってきた。考えた末、私は、彼のところまで送り届けるまでが私の限界だと思った。彼のところに送ると、親友と離れる。私は、無理やり「お似合いな二人だね!」と笑ってみせた。すると、私の目の前で二人は目を合わせて嬉しそうに微笑んだ。
それでいい。それで良かったんだ。と思った。
親友が笑顔でいられるなら、
彼が幸せなら、私はそれでいい。それだけでいい。
でも、願っていいなら、
彼と星空の下また、出会えますように。
Vol.8 それでいい Vol.9 星空の下 完
『ここまで読んでくれてありがとう!
こんな自分のお話を読んで、もっと読みたいと思ってくれる人がいて、心がポカポカしました。
皆は、失恋したことありますか?気になります!
私は初恋もまだで、友だちの惚気話で満足しちゃってます…。笑
今日もあなたが幸せでありますように。』
あるところに、たいそう美しい娘がおりました。
娘は母親を病気で亡くし、父親とふたりで暮らしておりましたが、ある日父親が新しい母親を連れて来て、義理の姉も出来ました。
そして、娘は幸せな家庭と幸せな生活を手に入れました。
しかし、そんな幸せな時間は長く続きませんでした。
いつしか娘は愛の存在を信じられなくなり、ずっとひとりでかまわないと思うようになりました。
でも、きっと心の何処かで愛を探していたのでしょう。
だって、人は一人では生きていけない。
彼女のガラスの靴を拾ってくれたのはだれ?
――あなたが、私の王子様?
シンデレラ 完
一つだけ願っていいのなら…。
決してせまくはない自分の部屋で、ひとりうずくまった。
窓からのぞく空は濃紺で、無数の星がキラキラと冷たく輝いている。
私は、その空を見上げて、ひとつ白い息を吐いた。
かすかに聞こえる車の音、楽しそうな声。
こんなにもこの地球には沢山の人であふれているのに、誰も私の存在に気がつかない。
だれも、私を見つけてくれない。
ねぇ、さみしいなんて。
辛いなんて、言わないから。
一つだけ願っていいのなら、
どうか…どうか……無償の愛をください。
―――私を愛してと、心が叫んでる。
Vol.一つだけ 完
『今日は、シンデレラと一つだけの2つのお話を書かせてもらいました。シンデレラはオリジナルです!
もっと読みたいと思ってくれると、ありがたいです!
みんなが、真実の愛を見つけられますように。』