*⁠✧⁠夢希 百愛✧⁠*⁠ (yumeno yua)

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それでいい…。それでいいんだ。と私は、ひどく揺れる心 に言い聞かせた。

私は親に捨てられて道端にいたらしい。持っていたのは、 手紙とお守りだ。手紙とお守りを渡した人は私の母らし く、母は、私のことを愛してくれていたらしい。

そこからは、保護施設に引き取られ、3歳まで育った。優し いおばさんが、引き取ってくれて、私は楽しく青春を謳歌 しながら、今を生きている。

最近、私には悩みが山来た。

同じクラスの友達から私が気づくか気づかない程度の嫌が

らせや、いじめを受けていた。はじめは、気のせいだろう と思っていたけど、日に日にひどくなって。。 私は、実の母からのお守りを破られて、、おばさんに迷惑をかけたくなくて相談しなかった。私は、日が暮れ、夕方になった学校で、一番星空に近い場所。

私は迷わず、
屋上に飛び出した。

そして、棚を飛び越えようとした。その時、彼が私の手を つかんだ。彼は、一瞬驚いた顔をして、すぐに真剣な表情 になった。私は泣いていたらしい、だから彼は驚いたのか もしれない。

その後、彼に事情を聞いてもらって、私は、声が枯れるほ ど、沢山、沢山泣いた。

私は彼とルールを作った。何かあった時は彼に相談するこ とと、その友達とは関わらないことの2つだ。

次の日、ルールをしっかり守って過ごした。
今日は、辛くなかった。昨日、彼に聞いもらったからだろう。休み時間やお昼は隣のクラスの親友と過ごした。親友の女の子とは、たまたま私と同じような境遇だったというきっかけで仲良くなった。本当に良い親友を持ったなと思う。お昼、ご飯を食べていると、親友が改まってこちらを見てきた。私は不思議に思いながらも、親友の方を向く。
親友が顔を赤らめながらも嬉しそうに、
「私、好きな人と最近付き合い始めたの。あなたには伝えておこうと思って。」
それを聞いた私は、自分のことのように喜んだ。親友の恋が実ったのだ。私も嬉しいに決まっている。
放課後、彼に今日の事を報告した。それから、他愛のない会話をした。星があいまって余計に彼がかっこよく見えるなと思った。家に帰った。彼の隣は優しくて、居心地がいい。私は、少しずつ彼に惹かれていっている事に気がついた。
彼とのドキドキの数日を過ごした。
数日後の放課後、彼に今日の報告をしようと向かっているところだった。親友と彼がニコニコと仲良く喋っていた。あの笑顔は、私には向けられない笑顔だと思い、全てを悟った。私は急いでその場を去った。家に帰っても、何もする気が出なかった。そのまま、寝てしまった。

次の日、違うと言ってほしくて、見間違えだと言ってほしくて、親友のもとへ急いだ。そしたら、親友は照れながら彼だと言った。覚悟はしていたが、やっぱり悲しいものは悲しい。他の人なら…正直に応援できるのに。
お昼、親友が彼と食べるから、一緒に食べないかと言ってきた。考えた末、私は、彼のところまで送り届けるまでが私の限界だと思った。彼のところに送ると、親友と離れる。私は、無理やり「お似合いな二人だね!」と笑ってみせた。すると、私の目の前で二人は目を合わせて嬉しそうに微笑んだ。

それでいい。それで良かったんだ。と思った。

親友が笑顔でいられるなら、
彼が幸せなら、私はそれでいい。それだけでいい。
でも、願っていいなら、
彼と星空の下また、出会えますように。

Vol.8 それでいい Vol.9 星空の下 完

『ここまで読んでくれてありがとう!
こんな自分のお話を読んで、もっと読みたいと思ってくれる人がいて、心がポカポカしました。
皆は、失恋したことありますか?気になります!
私は初恋もまだで、友だちの惚気話で満足しちゃってます…。笑
今日もあなたが幸せでありますように。』

4/8/2024, 9:56:57 AM