毛布

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11/14/2025, 10:04:30 PM

ささやかな約束を頻繁にしている相手って、実は自分自身ですよね。
仕事が終わらなくて遅くなっちゃうから、今日はコンビニでスイーツ買っちゃおう、とか、週末は1日中ゲームやるぞとか、このプロジェクトが終わったら海辺の温泉に行く!とか、欲しかった〇〇を買うぞ、ご褒美ご褒美とか。
こうしたささやかな約束を自分にしながら、日常をやり過ごしてるんだけど、実は日常をダシに何の関連もない欲望を充足することを正当化してたりもする。自分もよくやってます。

ここで大切なのが、ささやかでちょっと後ろめいくらいの約束であることで、むしろ真っ当で人生のフシメとして祝福されるようなものだったりすると、これはフラグになっちゃう。
この任務が終わったら、退役して地元に帰ってハイスクールから付き合ってた彼女と結婚するんだ、とか、フロリダで家を買ってずっと待ってくれてた妻と暮らすよ、とか...
怖い怖い。

11/13/2025, 11:55:35 PM

祈ることって誰にもあることで、何かをくださいとか、何かがいらないとか。もちろん、自分にはどうにもできない状況で、身近な人の幸運を願う祈りはとても尊い。

これには、モノなり状況なりを「頂戴」とお願いする祈りもあるけれど、さらには「〇〇するから頂戴」という形もあって、こちらは交換条件型。まずは酒肉を禁じる、趣味を止める、みたいな「止める」パターンがある。けれど、神仏にとっては、ヒトが好きなものを止めても交換条件になんかなるはずがない。もしくは、どこかにご寄付をするからとか、1日に1回人助けをするから、のような「行動する」パターンもあって、特に後者は願賭け行になるんだけど、そもそも神仏と交渉しよう、それに賭けようとかいう発想が不遜で烏滸がましい。むしろ単純にお願いして縋った方が、神仏の尊厳には相応しいんじゃないかとも思うくらい。
もちろん、祈りから派生して自分の想念や言動を律するための行動もあって、これは勤行とか座禅とかコンテンプレーションとか念仏とかマインドフルネスとか。こうなると願かけではなく修行になるけど、これでも果報や覚醒、日常生活の効率化なんかを賭けてる人もいる。

よく考えれば、自分の願いが叶えば他の存在が損をするのかもしれないし、単純に他にも同じ願いで競合している人がいるなら、どっちも叶えるわけにはいかないはず。
むしろ全知全能の神仏がいるならば、自分みたいな人類の末端のヤツが今さら何をしようが、必要なことがあればなさるだろう、とも思うし、ならば神仏の道か人の道か、むしろ法というか摂理なのかは知らんけど、踏み外さずに正しい言動に委ねといて、ときどき困りきってお願いもする、っていうあたりが、人の身の丈にあった祈りなんじゃないかな、というか自分にはそれしかできないっす...

11/12/2025, 11:32:21 PM

よく知らないけど、自分たちがいま見たり考えたりしていることよりも、脳 (とか脳を主体とした神経とかさらにプラスα?)で行われている処理ってずっと膨大。そこから、「これはリスクが高い」とか「これは面白い・悲しい」とか「最近これを問題視していた」とかいう内容が、優先して選択されて意識に上げられきてるんだと思う。
つまり、旅行に行って、現地の膨大な情報の中から、自分に必要なもの、興味がありそうなものをLINEで送ってきてくれる友人みたいな。

さらに面白いのが、眠っていたり、眠くなってきただけでも、おかしな視覚映像や思考が生成されることで、現実には起こり得ない展開、時系列もない、論理に合っていないような情報が意識にあげられてくる。しかも、これはたいがい記憶に残らず忘れられてしまう。
すると、脳から送られてくる情報のなかから、現実にそぐわないものを却下して削除している、さらに眠くなると機能しなくなっちゃうような、メールを管理して消去している親みたいなのもいることになる。

ってことは、膨大な情報処理をしている、さらにそこから重要そうなものを生成してくれる、さらにはその生成物の中から現実規制に併せて却下・消去している、少なくとも3段階くらいの機能があって、実際にはこの脳も、友人も、親も、自分が感知しないところで、各自が判断基準をもって働いている。

さらには、これは自分でも、「仕事中だからこんなことやってちゃダメだ」とか、自分の意識に対してメタ的になる自分もいるし。

すると、そのどれが自分ってもので、むしろどれが「自分じゃない」のかとか考えると、迷路どころじゃなくて不思議。

11/11/2025, 11:38:36 PM

ときどき真っ白でエレガントな陶器を見かけませんか。

あれは「ボーンチャイナ」という高級なカテゴリーの陶器で、一流メーカーの製品にも多いんだけど、量販店の日用品でも見かける。
なるほどホネのように真っ白ってことなんだな、と思っていたんだけど、実は本当に骨を使っていると知ったのが20代前半。
だいたいどこの誰の骨なんだよ、というかそれが分からないのもイヤだけど、分かればもっと嫌だし、そもそもそれ以前に食器に骨を混ぜ込むなんて、これはイギリス人の発想なんだけどとても信じられなくて、それからは買わなくなってしまいました。

不思議なことで、屍体の一部は食事で毎回のように口にしてるんですよ。食品、特に加工食品になってしまうとネガティブなイメージは失われていて、スルメやビーフジャーキーなんか、片手で持って齧りながらネットなんか見ている。死のイメージがどこまで残っていて、どこからなくなるのかが分からない。
しかも、知らなければ何とも思わないし、もちろん実害もないのに、一旦意識されてしまうともう忌避されてしまうし、そのイメージはそのままずっと残って、理不尽にどんどん闇を増して、実体そのものも侵食していく。もうボーンチャイナは使えない、みたいに。
「2001年宇宙の旅」で描かれていたように、殺意というものを意識した原始人が最初に手にした武器は、動物の大腿骨だったに違いない。

11/10/2025, 11:26:25 AM

ゼルダのOWの名作とされているブレワイに、コログっていうちっこい妖精みたいなのが、うじゃうじゃ出てくるの知ってます?
あちこちに隠れていて、いかにもいそうな場所とか、ちょっとした謎解きが必要な場所にたいがいいる。その人数は900なんだとか。このコログを見つけると、ポンっという効果音とともに飛び出してきて、コログのミとかいう、必要だけど嬉しいんだか嬉しくないんだか微妙なモノをくれる。

このコログ、お城の塔の旗の先とか、海の無人の小島とか、雪山の頂上とかにも必ずというか絶対にいるんだけど、見つかったらコログの森に帰るわけではなくて、同じ場所にいつまでもずっと、絶対に誰もこないようなところにいるんですよね。
再び通りがかったリンクも、そのまま素通りしたりして...

あのまま永久にあの場所にいるのかと思うと、さすがにあれでは寂しすぎるし辛すぎる。

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