Ryu

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5/14/2025, 10:18:07 PM

今朝も、通勤電車の中で深呼吸。
最近平気だったのに、昨日の朝、突然不安に襲われた。
まだこんなことやってるんだと自分に呆れたけど、こればっかりは仕方がない。
大丈夫だ、と言い聞かせても、大丈夫じゃないかも、と心の奥がつぶやく。
どちらの自分も自分を守ろうとしてるから、聞き捨てることが出来ない。
喉元に不快感が立ちのぼってきて、何だか酸素が足りない気がしてくる。

これはやっぱり、ずっと付き合っていくもんなのかな。
頻度とか、程度の面では良くなってきてると思うけど、今回のように、不意にその時はやってくる。
終わりなんてないのかもしれない。
まあそれでも、全盛期だったあの頃に比べれば、ホントに生きやすくなったと思う。
仕事を辞めるしかないのか、とまで思い悩んだあの頃に比べれば。
ここまで頑張れて良かった。
これからも頑張れる自分でいて欲しい。

この世界に酸素があれば、呼吸が出来る。
呼吸が出来れば、人は今を生きられる。
たかだか満員電車の中で、酸素を失う心配をする必要なんてない。
そうだろ?と自分に言い聞かせて、今日もまた通勤電車に揺られている。
深呼吸とともに、消えない不安を感じながら。

5/13/2025, 1:24:42 PM

こうして波に漂っていると、幼い頃のこと、思い出すんだよな。

幼い頃って、いくつくらいのこと?

さあ…でも俺、家族で海に来たことなんて無かったし、海を初めて見たの、大学生ん時だから。

…じゃあ、その思い出は何なの?

…何なんだろ?それこそ、母親のお腹の中にいた時の記憶だったりして。羊水の中でたゆたう赤ん坊、みたいな。

そんな頃のこと、覚えてるもんかな?

どーだろ?…ああ、でも俺、難産だったらしいから、母親への罪悪感で記憶してんのかも。こっちの世界に来たら、居心地が良かったこと伝えようと思って。

…何それ?こっちの世界って…気付いてるの?

気付く?何を?

昨日は波が荒かったからね。泳ぐのは危険だって言われたのに。

…そーだったね。言われた。でも、彼女にイイとこ見せたくてさ。…そーいえば、俺の彼女は?一緒に泳いでたはずなんだけど。

彼女は無事だよ。一命を取り留めたの。良かったね。

…え?彼女、何かあったの?なんで俺がそれ知らないの?

知ってるはずだけどね。知らないままでいたいのかもね。

どーゆーことだよ。てゆーか、お前、誰?なんで俺の手を引っ張って沖の方へ連れて行くの?

…覚えてない?あなたが生まれる時も、私が案内したんだよ。

生まれる時って…さっき言った難産の時?あの時の看護師さん?

違う。母親のお腹から出る時じゃなくて、母親のお腹の中に生まれた時。あっちの世界に、あなたの存在が芽生えた時。

…えーと、俺は…死んだの?

どうして分かったの?今の言葉に何かヒントがあった?

いや…こんな異常な状況、それくらいしか思いつかないよ。それにお前、天使ヅラしてるもんな…羽はないけど。

どうして私が天使に見えるの?羽もないのに。私はただ、あなたを案内する役を頼まれただけ。生まれた時と、死んだ時のね。

俺の人生の始まりと終わりを?確かに短い人生だったけど、なんでまたそこまで。

こうやってね、生まれ変わりを待ってるんだよ。私はあなたのお世話をして、そしてあなたの近しい存在として生まれ変わるの。

俺の…近しい存在?それって…。

あなたの彼女、妊娠してるでしょ。ホント、助かって良かったね。

…え?嘘だろ…?

まだ、あなたのことをお父さんとは呼べないけど、きっとこれからそうなるの。あなたから見たら天使みたいな赤ちゃんが生まれるよ。…そう見えたんでしょ?

俺は…会えないのか?

会えたじゃん。でもどうせあなたも私も、それぞれの世界に行ったらすべて忘れるんだよ。思い出は、この記憶の海に沈んでゆくの。だからお母さんのこと、思い出したのかもね。

ちょっと…待ってくれ。

…ごめんね。もうすぐあなたのことも忘れるよ。そうしないと、次の人生を生きていけないから。あなたも向こうで生まれ変わりを待って、またどこかで、どんな形か分からないけど、会えるかもしれない。

…分かった。幸せになれよ。俺、見守ってるから。きっとまた会いに行くから。

ありがとう。じゃあ、次の波が来たら、さよならね。待ってるからね…お父さん。

5/12/2025, 10:09:39 PM

持論かまします。

なんで浮気とかするんだろう。
人生を棒に振るかもしれないのに。
野生の獣でもないのに。
理性があって、やっちゃヤバイこと分かってるのに。

例えばいろんな種類のお菓子があって、どれでも食べていいよって言われたらいろいろ食べちゃうけど、あっちは他の人にあげるものだから、これ以外は食べないで、って言われたら我慢できる。
大人だし。
お菓子と違って人間が相手なら、向こうからの誘惑とかが付加される場合もあるけど、人間だからこそ軽々しく手を出したらヤバイって、警戒や不安の方が先に立ったりしないのだろうか。

不倫は文化だ、なんて言葉が一時期流行ったこともあったけど、そんな訳ない。
そんな文化が生まれたとしたら、それは人が退化してることの表れだと思う。
獣なら気にせずにやることだから、そこまで成り下がったってことになる。

子供が、あれ欲しいこれも欲しいと泣いてるのを窘めるのが大人。
その大人が、自分の子供の未来さえも壊しかねない行為をやってのける。
なまじ知恵があるから、あーだこーだ言い訳するけど、ただ単に欲望に流されてるだけだからね、それ。
駄々こねる子供以下ってこと。

浮気はともかく不倫は違法だそーだし、どー転んでも正当化なんて無理。
なのに、世の中はそんなゴシップで溢れてる。
そしてその陰で、きっと誰かが泣いている。
その泣いている誰かは、自分にとって大切だったはずの人。
何故その人に対して、「ただ君だけがいれば」の気持ちでいられないんだろう。
巷ではこんなに、体のいいラブソングが大量生産されているのに。

まあ、聖人君子にはなれないけどね。
そんな人生つまらない。
だからこそ、ともに過ごしたい誰かを大切に、こんな人生で良かったな、と最後に思えるような、ダサくない生き方をしたいと思ってる。
そしてもし、違う世界に生まれ変わることがあるのなら、浮気とか不倫とかの概念のない、誰も悲しまずに自由恋愛が出来るような世の中に…自粛。

5/11/2025, 10:07:47 PM

船にだって航路ってもんがあるけどさ、そこには白線が引かれている訳でもなく、ガードレールがある訳でもなく、ましてや線路が敷かれている訳でもない。
広大な大海原の上を進む自由な旅路だ。
未来への道のりだってそうだろ。
どう進むのかは自分で決めるんだ。
時には荒波に揉まれたり、海賊に襲われたり、氷山に激突して沈没するかもしれない。
それでもこの船旅のチケットを手に入れたのなら、楽しみながら先を目指すしかないよね。

それぞれが乗る船だって違う。
運良く豪華客船に乗れた者もいれば、手漕ぎボートやスワンボートに乗ってる人だっている。
浸水して、沈没寸前の舟だってあるだろう。
もしかしたら、救命ボートがピンチから救ってくれるかもしれない。
いずれにせよ、与えられた自分の船で、この海原を進むんだ。
海の水が塩辛いように、社会の荒波も甘かぁない。
だけどきっと、穏やかな凪の日だってあるだろう。
そんな日には、エネルギーをいっぱいチャージして、新たな船出に備えよう。

未来は水平線の向こう。
何も見えやしない。
でも必ず、ゴールには辿り着ける。
そのゴールまでの航海を、どんな船旅にするかが重要なんだと思う。
操舵に悩んだり、座礁して途方に暮れたり、仲間の船に曳航されたり、嵐に遭って船室に籠もったり、天気のイイ日は甲板で日向ぼっこしたり。
未来への船旅は、ワクワクドキドキすることだって…それなりにある。
だから今日も、舵を取れ。

5/11/2025, 1:19:07 AM

もう終わりだよ。
人生を悲観した者たちは、深い森の中へ消える。
命の終わりを迎える場所を、静かなる森に求めて。
だが、静けさの漂う森の奥深くには、たくさんの命が息づいている。
命の終わりを迎える場所でなく、生まれ出づる場所なのだ。
人間だけが、思い違いをしている。

さあ、帰れ。
お前たちの生き続けるべき場所へ。
笑い、苦しみ、嘆き、憤り、命を燃やし続ける場所へ。
生命を得たものが、自らそれを手放すなど、私たちには思いもよらぬこと。
私たちの静かなる森へ、その歪な死生観を持ち込んではならない。
さあ、帰れ。

お前たちの住む世界には、コンクリートジャングルが広がっている。
そこでどんな決断を下すのかはお前たちの自由だ。
お前たちが作り上げたものだから。
生を無駄にする愚かな決断も、私たちが咎める筋合いはない。
だけど、理解はし難いな。
静かなる森を破壊し、私たちを奥深くに追いやってまで、お前たちが築き上げた理想郷がこれなんじゃないのか?

食物連鎖の頂点に立ち、万物の王として君臨するのは、お前たち人間だと思っていたが、どうやら買い被りかもしれないな。
その生の終わりを望む王がいるものか。
ましてや、これほどの進化を遂げているというのに。

・ ・ ・

与えられた命を捨てようと思うほど、複雑な思考回路を持ってしまった私たち人間の、呪われた性だ。
お前達には分かるまい。
森を捨て、この世界を作り上げた私達だけが、引き受けてしまった悲しい性だ。
だからこそ、その命の終わりを、静かなる森で迎えることを願うのかもしれない。
ともに生きるべきお前達が暮らす、命の故郷を求めて。

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