Ryu

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12/8/2024, 1:22:47 PM

いつもいつも、お世話になってます。
美味しいご飯、ホント感謝しています。
料理なんてまるで出来ない私だから、そこに関しては全部おまかせで早二十余年。
これが無かったら生きてこれなかった。
いや、大げさでなく、食べることは生きることだしね。
美味しくないものばかり食べて生きるのも、そんな人生まっぴらごめんだし。

つまんないプライドで時折ヘソを曲げる私を、責めるでも宥めるでもなく放置してくれるのも、結果としてイイ感じに落ち着く。
本当はもっと雄弁に語りたい私だけど、それを許されたら愚痴だらけの我が家になってしまうかも。
なんか、雲行きが怪しいからこの辺でこの話題は終わり、その方がダラダラと意見をぶつけ合うより正解なのかもしれない。
家族というコミュニティにとっては。

まあもちろん、一番の感謝は、ふたつの宝物をこの世界に生み出してくれたこと。
どう頑張っても、偉そうに語っても、自分には出来なかったこと。
想像すら出来ない痛みに耐え、寝る間を削って命の糧を与え。
そうして育ってゆく我が子と、一緒に楽しむことしかしなかった私には、大黒柱面する権利などなかったのかもしれない。

ありがとうは…こんなところかな。
ごめんなさいは…これらをちゃんと伝えていないこと。
どこかで、伝えようとは思う。
もしかしたら、人生の終わり近くになるかもしれない。
今回のお題は、北野武監督の「HANA-BI」のラストのセリフ。
心中する二人の、奥さんが最後に夫に告げるセリフ。
やっぱり、最後にこのセリフは切なすぎるな。
もっと早く、なんなら、明日の夕食後にでも。

無理かな…?言えるかな…?
奥さんがこのアプリを使ってて、自分をお気に入りに登録してくれてたら、話は早いんだけど。

12/7/2024, 1:36:32 PM

皆に嫌われたかな。
あんなこと言わなければ良かったな。
皆、楽しそうだった。
気持ちが盛り上がって、心が通じ合っていたのかもしれない。

一人が、「夜景でも見に行こうぜ」と言い出して、こんな時間に?と思ったけど、他の皆はかなり乗り気で。
私だけが、「こんな夜更けに山を登るなんて、なんか怖いし危険だよ」と断った。
少しだけ皆の白けた顔。
でもすぐに、「じゃあお前は先に帰ってろよ」と誰かが言って、笑いながら居酒屋を出ていった。

夜空にぼんやりと浮かぶお月様を見上げながら、一人家路を辿る。
さっきまでの楽しい時間が嘘のように、静まり返った私の心。
今頃、皆はどこにいるのだろう。
どこかの山の頂上で、眼下に広がる綺麗な夜景を眺めているのだろうか。
私の片思いのあの人も、きっと誰かと肩を並べて、夢見るような時間を過ごしているのかもしれない。
切ないけど、でも私は、あんなに酔っていたのに、車で出掛けようとするあの人達についていけなかった。

次の日、昨日一緒に飲んだ職場の仲間達は、誰一人として出勤しなかった。
昼頃になって状況が伝わってくる。
昨夜遅く、山道を下りる途中でカーブを曲がりきれず、ガードレールを突き破って崖下に転落した車が一台。
そこには、私を居酒屋に置き去りにした仲間達が乗っていた。
私が密かに恋をしていたあの人も。

仕事を早退して、警察で事情を説明する。
と言っても、店を出た後のことはまったく分からない。
話を聞いた刑事さんは、別れ際に私にこう言った。
「あなたは、賢明な判断でしたね」

家に帰り、部屋の片隅で、昨夜のことを思い出しながら、自分は何故ここにいるのかと自問する。
あんなに仲の良いグループだったのに。
職場で、こんな友達付き合いが出来るなんて思ってなかった。
ノリが良くて、楽しくて、恋するあの人がいて。
私は賢明な判断など、したのだろうか。
だとしたら、この空虚な心はどうしたらいい?
一緒に夜景を見に行くか、必死で皆を止めるか、どちらかをすべきだったのだろうか。
いや…たとえあの時間に戻っても、私にはどちらの行動も取れなかったと思う。

夜が訪れても明かりもつけないまま、私はぼんやり考えていた。
生きていくことを、楽しむことと割り切ることが出来たら。
正しさに振り回される弱さを、跳ねのけることが出来たなら。
私は今、ここにいて、部屋の片隅で膝を抱えることもなかったのだろうか。

深夜、職場の上司から電話があった。
転落した車から、奇跡的に命を取りとめた男性が救助されたと言う。
それは、夜景を見に行こうと言い出した同僚だった。

両足に力を入れて、立ち上がった。
自分の使命を与えられたような気分だった。
彼に正義を振りかざすつもりはない。
だけど、彼と話せば、ほんの少し自分を許せるような気がする。
自分が、「賢明な判断」をしたと気付かせてくれるような、そんな気がした。

そして私は、眠れないまま、彼らが迎えられなかった朝を迎える。

12/6/2024, 2:43:30 PM

マズイ。
何も浮かばない。
逆さま…逆さまで困るもの…逆さまだったら面白いもの…何も浮かばない。
…いや、別にマズイことはないか。
浮かばなきゃ浮かばないで、今回はお休みってことにすりゃいい。
何も書かずに、そのまま時が過ぎれば、誰にも気付かれず明日のお題に移行できる。

よし、それでいこう。
「逆さま」なんて、そう使う言葉でもないし、どっちかって言うと「それ、逆だよ」って言い方の方がしっくり来る。
普段使わない言葉について語るのは難しい。
…と、思って「逆さま」で検索してみたら、「親や祖父母より先に子や孫が死ぬこと」だって。
これ、「逆さま」って言うんだ。知らなかった。

「逆さま」って、あってはならないこと、あって欲しくないことだったりするんだな。
今後、使い方に気を付けよう。
まあ、そう使う言葉でもないんだが。
ほら、これだけ書いてきても、何ひとつ浮かばない。
今回は、ネタ切れでお休みってことにしよう。

気付けば、それなりの文章が出来上がってるような気もするが…。

12/5/2024, 12:05:37 PM

眠れないほどの悩み。
眠れないほどの痛み。
どちらも経験してる。
どちらも、眠ってしまえば感じないで済むのに、眠れないから苦しみが終わらない。

そう考えると、眠れるって幸せだ。
眠ってしまえば、次に気付くのは目覚めた時だけど、痛みや悩みを通り越せるかもしれない。
越せなくても、少しは和らいでくれるかも。
眠ってる間に、心身ともに治癒され、メンテナンスされる気がする。

だから、眠れない夜はツライ。
おまけにそんな時は嫌なことばかり考えちゃって、地獄の苦しみだ。
ロボットみたいに、スリープ機能とかあればいいのにな。
いや、その前に、痛みや悩みなんか無ければいいのに。
そして、完全なるロボットに成り果てて…いや、そんなのは望んじゃいないが。

人間でいたい。
眠れないほど悩んでも、痛くても、人間だからこそなんだから仕方ない。
仕方ないから、眠れない夜は新しい物語のストーリーでも考えて、悩みや痛みを少しでも遠ざけてやり過ごすしかないな。
素晴らしいストーリーを思いついたら、逆に興奮して眠れなくなるかもしれないけど。

眠れないほどワクワクするアイデアに辿り着けるなら、眠れない夜も悪くない。

12/4/2024, 1:42:34 PM

キッチンで、朝食を作る母親に挨拶する。
「おはよう。今日は部活があるから遅くな…」
目が覚める。…夢か。

通学の途中で友達に会った。
「昨日のカラオケでさ、お前が歌ったあの曲の…」
目が覚める。…夢か。

教室で、友達のゲーム自慢を聞かされる。
「お前もやってみりゃいいじゃん。まあそんな簡単に…」
目が覚めた。…夢か。

眠たい授業。夢の中のはずなのに。
「この辺はテストに出すからな。ちゃんと勉強しておかな…」
目が覚めると、見慣れた天井の下。

廊下の先を、あの娘が歩いている。
今、こっちをチラッと見なかったか?微笑んでくれなかったか?
目覚めないで欲しい。夢の中にいたい。

放課後、上級生グループに絡まれる。
「お前さ、最近調子に乗ってないか?俺達に舐めたマネしてると…」
夢だったら…勝負してみるか?どうせやられたって、目覚めればいいだけ。

帰宅後、リビングでテレビを見る。
「先ほど、国家首脳会談が決裂に終わりました。これから我が国は戦時下に入ります。心してください」
ニュースキャスターが叫んでいる。これはリアル。

夕飯の食卓で、父親が言った。
「受験勉強はどうなんだ?最近お前、怠けてないか?」
うるさい、ほっといてくれ。果物ナイフを握りしめる。

ベッドの中で、暗闇を見つめてる。
すべては夢なんだろ。
私の体は動かない。
当たり前の生活は遠い記憶の中。
夢で彼らに会えたら、再会に涙するだけ。

遠く、着弾の音が響く。

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