Ryu

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7/31/2024, 1:14:25 PM

運が悪いのかな。
周りの連中が、やたらと徒党を組んで、気付けば俺の悪口を言ってる。
分かってるよ。誰かをターゲットにしたいんだろ。
俺がその配役にちょうどイイんだろ。
喧嘩も強くないし、付き合いも悪いし、気の利いたことも言えないし。
俺がいて良かったな。
お前らの毎日は楽しいだろな。

誰かを陥れれば、自分の価値は上がる、ような気がする。
ワンランクアップしたような高揚感。
一人、格下を作るんだから当たり前だ。
でも、それは勘違いのネタが増えただけのこと。
お前らは誰よりも格下だよ。
徒党を組まないとトイレにすら行けない。
ちょっと運が良かったのかな。
今回は、白羽の矢を立てられなかっただけ。
明日は我が身だってことを思い知れ。

誰かを貶めて作る笑顔ならいらない。
心から笑うほど自分が腐っていく。
無理に付き合って自分を擦り減らす必要はない。
いずれきっと、俺以外の誰かがターゲットになる。
だって、誰だっていいんだから。
ロシアンルーレットを外してしまった。それだけのこと。
運が悪いんだ。
誰にだって起こり得る、アンラッキーなイベント。

群れをなす奴らが見つけた暇潰しは、獣以下の愚かな行為。
人ならざるものに堕ちてゆくだけの、虚しく意味のない争い。
あれに交われば黒に染まる。
だから、一人でいたい。

7/30/2024, 12:05:32 PM

あなたの澄んだ瞳は、世界を変えることは出来ないけれど、世界を変えたいと願っている兵士の心を癒すことは出来る。
ただ、そばにいるだけで。

命を賭して、人ならざる行為に身を捧げる者達へ。
その澄んだ瞳に何を見るのか。
過ちを繰り返す人類の愚かさを、夕暮れに小石蹴る少女の切なさを。

子どものように澄んだ瞳で、この薄汚れた世界を見回せば、きっと幼き時代に、精霊と交わした約束さえ思い出す。
こんなはずじゃなかった。こんなはずじゃなかった。
濁りゆく世界は、あなたの瞳が映し出すリアル。

故郷を捨てて、大人になるためのプロットを経て、すべてがうまくいく魔法はないと知り、澄んだ瞳に陰りが生まれた。
あの日、両親に見送られて、遠く新しい世界を目指していた私はどこへ行ったのか。

道を誤ったボクサーのように、がむしゃらに生きることに疲れ果てた夜。
闘志と汗にまみれたその瞳は、どこまでも澄んでいて、誰よりも真実を見据えていたのに。
そっと今、リングを降りる。

澄んだ瞳で見つめられたら、もう一度すべてをやり直したいとさえ思えた。

人の子として生まれ、同じ世界に生きて、隔てるものなど何もないのに、あなたの瞳はフェイクのガラス玉。
濁るはずもなく、綺麗に磨き上げられて、世界の現実をありのままに映し出す。
残酷な、生きるに値しない世界を。

私は今日も、生き続けるために、濁った瞳で世界を見下ろしている。

7/29/2024, 12:29:57 PM

どんなに嵐が来ようとも、という言葉を聞いたら、その嵐にいかに耐えるか、が、必然的にイメージとして描かれるような気がする。
でも、所詮人間なんて、自然の力の前には為す術もない。
嵐が来て、様々なものを破壊され、大切なものを失っても、ただただ、耐えるしかない。

あ…そうか、耐えるのか。
命を失わない限り、人は耐えるんだな。
立ち向かうことは出来なくても、受け入れ、耐えることは出来るんだ。
そして、嵐という困難を乗り越えるんだろう。
あれ…?これは、立ち向かっていることにならないか?
嵐に打ち勝ったことにならないか?

人間は、どんなに嵐が来ようとも、打ち倒して前に進むことが出来るんだな。
白々しい、と思われるかもしれないが、本当に本当に、これを書き始めて成り行きに任せてたら、そんなオチに辿り着いた。
書いてみるもんだ。

7/28/2024, 1:19:06 PM

夏といえば、エアコンの効いた部屋でゲーム三昧、もしくは映画、YouTube。
そして、死の危険を感じながらの出勤。
あとは…休日はショッピングモールとか、買い物くらいには出掛ける。
夏といえば、そんなイメージしか湧かない。
昨今の夏は。

お祭りは過去のイベントになりつつある。
少なくとも、我が家においては。
花火にだって行く気になれない。
夏の風物詩だったのに。
だって暑さが厳しくて、不快な思い出になってしまう気がするから。

でも…楽しかったお祭りの思い出は消せないな。
屋台で買うバカ高いイカ焼きは、なんであんなに美味いんだろう。
神社の境内とか、夜になると何かがいそうで、でもいつもと違う賑やかな雰囲気に呑まれて、そんな存在も暗がりで浮かれ楽しんでいそうで、ああ、日本っていいなと思えるイベントだったりする。

でも、夏が、お祭りを楽しめるはずの夏が、いつしかやってこなくなった。
いや、私にとっては、の話かもしれないが、夏祭りの記憶はこんな熱帯夜じゃなかった。
もっと過ごしやすくて、それでも夏らしさ満載で。
なんだか…せつないな。
思い出に残るだけの…夏祭り。

つい先日、足立区の花火大会に40万人以上が集まったという。
雷雨で直前に中止となってしまったが…夏をあきらめていない人がこんなにいるのかとビックリした。
これは、見習うべきなのかもしれないな。
いや…でも、夜の熱中症も危険だっていうし…。
…あれ?…もしかして、夏の暑さが強くなったんじゃなくて、私の耐性が弱くなっただけなのか?

なんだか…せつないな。
思い出に残るだけの…夏祭り。

7/27/2024, 2:08:51 PM

「おい、そこの若いの」
「え?…私?今年50になりますけど?」
「わしに比べれば若い若い。ところでおぬし、気付いておるかの?地球温暖化が、おぬしのせいじゃということに」
「…ん?何の話です?」
「だから、地球温暖化じゃ。おぬしが世界中に展開しておる」
「世界中に展開って…おじいさん、熱中症で頭やられちゃったんじゃないの?早く家に帰った方がいいよ」
「まったく自覚無しか…おぬし、ここ数年、好きなアイドルがおるじゃろう」
「え…ああ、いるけど、それがどーしたの?」
「地球温暖化の原因はそれじゃ。推しへの熱量が大きすぎるんじゃ」
「…何言ってんの?」
「おぬしの推しへの愛が強すぎて、この星のトータルバランスにインパクトを与えとる」
「もっと分からん」
「詳しいことはわしにも分からん。神様だって万能じゃない」
「神様?あんたが?…てゆーか、神様は万能なんじゃないの?」
「それはおぬしらの勝手な思い込みじゃ。万能なら、こんな殺人的な暑さ、とっくに何とかしとる」
「人類に与えた試練かと…まあいいや、で、何が言いたいの?俺に推し活をやめろってこと?」
「そーゆーことじゃ。聞き分けがいいな。もっと抵抗されるかと思ったが」
「やめるとは言ってない。でも、地球が滅んだら推し活も出来なくなるし、最近、お金も体力もキツイから、そろそろ考えなくちゃと思ってたんだ」
「そうか、それがいい。言ってみるもんじゃ」
「なんか、そうとなったら急に気持ちが冷めてきたよ。気が楽になったっていうか、解放されたっていうか」
「執着しすぎてたんじゃないのかの。思い入れが深いと、何かと頑張りすぎてしまうもんじゃ」
「なるほど。この際、熱中するようなモノをすべて手放してみようかな。もっと自由になれる気がする」
「よし、神様からの助言じゃ。おぬし、煩悩を捨てて放下せよ。…決まったな★」
「なんかよく分かんないけど、まあ、ありがたいお言葉として貰っとくよ。じゃあ、もう行くわ」
「うむ。永遠に励めよ」

最後のセリフはさらによく分からなかったが、それはさておき、私にそんな力があったとは。
人類代表ってことなのか?
まあ、いずれにせよ、地球をこれ以上、灼熱の星にする訳にはいかない。
私のあらゆる熱を冷まして、クールなダンディになろう。
私にはそれが似合ってる。

…その後まもなく、地球が約一万年振りの氷河期に突入することになるとは、たとえ神様にだって分かるまい。

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