これまでずっと黙ってたけど、実はこれ、AIが書いてます。
自分には文才がないから、ずっとAIアプリを使って文章化してました。
まあ、ネタは自分で入力して、そこから物語を作り出してもらう感じ。
仕事柄、同僚が既存のAIアプリに手を加えて、文章作成に特化したプログラムを組み込みました。
これをいずれ、実用化して売り出すのが私達の目標です。
きっと近い将来、多くの作家が当該プログラムを活用する日が来るでしょう。
AI使ってこの程度の作品かよ、と思われるかもしれませんが、このプログラム、作者の加筆修正によってその力量を判断し、それに見合った作品を生み出すという特殊機能付き。
なので、プロが使えばそれ相応の素晴らしい作品が作られる訳です。
産みの苦しみもなく。
どうですか?この画期的なプログラム。
商品化した暁には、この書く習慣アプリの利用者にも是非活用していただきたい。
…え?そんなんじゃ書く楽しみがなくなる?
もの書くのがなんか楽しかったりします?
苦痛でしかないじゃないですか。
お金がもらえる訳でもないのに。
プロの作家だってんなら別ですけど。
とゆーこの文章もAIが書いてますので、罵詈雑言はお控えください。
ネタを入力しただけの作者のRyuは、もうすでに深い眠りの中。
きっと、このプログラムで儲けて一攫千金の夢でも見てるんでしょう。
皆さんも是非、購入をご検討ください。
学校帰り、スマホに1件のLINE。
高校のクラスLINEだ。
開くと、たった二文字、「走れ」
走れ?なんで?送信者は不明、とある。
イミフだが、友達と二人、フザケて走り出す。
直後、さっきまで自分達がいた所に、ビルの屋上に据え付けられていた巨大な看板が落ちてきた。
次の日、学校で確認したところ、数人の生徒がケガをして入院していることが分かった。
きっと、走らなかった生徒達だろう。
学校に来ていても、ケガを負っている生徒は何人もいた。
あんなLINE1件では、ほとんどの生徒が動かなかったってことだ。
次の指示は数日後の朝、登校中に届いた。
「止まれ」の三文字。
もちろん僕は立ち止まった。
目の前を、暴走トラックが走り抜けてゆく。
守られてる、そう確信した。
前回のことがあったからか、今回の負傷者は少なかった。
しかし、暴走トラックに跳ねられ、命を落とした生徒が一名。
先生にも相談し、メッセージの送信者を突き止めようとしたが、結局何も分からなかった。
それからは、怯えて過ごした。
守られているはずだが、1件のLINEを見落とせば命取りになる。
既読スルーは出来ない。当然、未読スルーもだ。
暇さえあればスマホを見つめて、LINEの着信音量を最大にしたり、バイブとの併用にしたり。
不安に耐えきれず、クラスLINEから抜けた生徒もいた。
それが正解なのかは誰にも分からない。
友達の一人は言った。
「これは壮大な神々の遊びってやつだよ。俺達は操られ翻弄されてるんだ。為す術もない」
んな訳あるか。芸人のネタじゃあるまいし。
そう思った翌日のニュースでは、この現象が世界的に広まっていることを告げていた。
つまりは、粛清ってやつか。
あれから、いくつかの指示が送られた。
僕はすべての指示に従っている。
他の人達はどうなのか、もはや分からない。
この非現実的な現象を鼻で笑っていた大人達は淘汰され、学校は休校となった。
こうして、究極の指示待ち人間の出来上がりだ。
しかも、世界中にあふれている。
誰もが、死と隣り合わせの現実を生きている。
例外は、スマホやタブレット等の通信機器を持たぬもの。
その数は今や、限りなく少ない。
世界は、数件のLINEで滅ぼされるのかもしれない。
朝、目が覚めると泣いていた。
なんか、すごく悲しい夢を見た。
内容はよく覚えていない。
何か、大切なものを失ったような、凄まじい喪失感があった。
仕事に向かい、駅のホームで電車を待つ。
隣に立った男性が、スマホで動画を見ていた。
「あっ」
この違和感は…デジャヴ。
ホームの向こうの方で、悲鳴が上がる。
一人の男が、駅員に追われながらこちらに走ってきて、その右手には刃物が握られていた。
「あぁ…これか…」
男が、一人の女性に刃物を振りかざそうとした手を、必死でつかむ。
そのままもつれ合って、二人してホームに落ちた。
そこに、自分が乗るはずだった電車がやって来て…。
朝、目が覚めると泣いていた。
なんか、すごく悲しくて怖い夢を見た。
内容は…よく覚えていない。
何か、大切なものを失ったような、あるいは、失うものすら失くしてしまったような、虚無と喪失感。
仕事に向かおうと玄関ドアのノブを掴んだ手に、薬指と小指が無いことに気付いた。
ああ、こうやって少しずつ…。
何故か分からないが、確信があった。
何度も繰り返し電車に跳ねられ、体のパーツがひとつずつ消えてゆく。
そして、泣きながら目を覚ます。
体を失っても、意識は仕事へと向かう。
この世界は…何なんだろう。
ある朝、悲しい気持ちで目を覚ましたが、泣いていなかった。
涙を流す器官を失ったらしい。
もうすぐ、こんな日々も終わるのかな、根拠もなくそんなことを思った。
某月某日、都内の駅で発生した、通り魔とのトラブルによる人身事故。
電車に轢かれ、バラバラとなった遺体の捜索が続いていたが、最後に被害者の頭部が発見され、捜索・回収は終了した。
朝、目が覚めると…そこは、無の世界だった。
仕事へ向かう意識も生まれない。
悲しくはなかったが、すべての終わりを感じて、流れない涙があふれ出した。
人は何故生きるのか。
私の答えは、「生まれてきたから」
逆説的だが、生まれてこなかったら生きることもない。
生きるのは、生まれてきたから。
屁理屈かな?
そして、生きる理由に、幸せかどうかなんて関係ないと思う。
幸せじゃないなら、少しでも幸せになるために生きるだけ。
なれなくても、それは仕方ない。
それでも生きるのは、生まれてきたから。
人間以外の生き物を見れば分かる。
生きる理由なんて考えたりしないだろう。
生まれてきたから、生きる。当たり前のこと。
この世に生を授かったんだ。
そしたらもう、生きるしかないじゃないか。
生きるのがツラい時もあるけど、そのツラさすら、生まれてこなければ経験出来なかったこと。
あらゆることを経験するために生まれてきたから、生きていくんだと思う。
すべての生き物が、そうなんだと思う。
捨てられた子猫だって、自ら死を選んだりはしない。
私の当たり前。
人生をまっとうすること。
大した人生じゃなくたって、私以外の誰も経験することが出来ない、私だけの人生だ。
成功とか、幸せとか、そんなもんは結果論であって、無いのなら無いでいい。
生に感謝なんかしない。意味なんか考えない。
この世界に生まれてきたことを受け入れて、生きる。
ただ、それだけだ。
街の明かりのを見下ろして、ため息をつく。
どんな人生だった?
どんな間違いを犯して、どんな人達を悲しませた?
誰か一人でも、幸せにすることは出来たろうか。
私が生きてきた意味を、形として残すことは出来たのだろうか。
そして誰かがそれを、受け入れて認めてくれることはあるのだろうか。
タバコを一本吸い終えるまでの短い時間。
タイムリミットは刻々と近付いている。
街は寝静まり、一晩中消えない明かりだけが眼下に点在している。
この街で生きて、幸せをいくつか作り出して。
挫折もあった。
事業に失敗して大金を失ったり、事故にあって長期入院したり…あ、これは違うか。
屋上の扉が開いて、友達が顔を出した。
「おい、いつまでタバコ吸ってんだよ。人生ゲームの続き、始めるぞ」
「分かった、すぐ行くよ。でも、ホントにこれ、徹夜でやんの?」
「何言ってんだよ、当たり前だろ。お前の人生の門出なんだから」
「いや…離婚を門出とは言わんだろ」
「いいから、来いって。人生にはもっと大きなイベントがあることを知ろうぜ」
「…なんだそれ」
でも確かに、人生ゲームで起きる出来事こそ波乱万丈で、リアルではなかなか体験出来ないマスがたくさん並んでいる。
きっとあいつらなりに、人生いろいろあるから、そんなに落ち込むな、とでも伝えたいんだろう。
まったく、「なんだそれ?」だけど、
何も問わずに誘ってくれた友達に、心から感謝してる。
街の明かりを見下ろして、ため息をついた。
さて、そろそろ次のフェーズを始めるか。
順風満帆ではないが、あいつらのおかげで悪くない人生だ。
確かにこれは、人生の門出と呼んでもいいのかもしれない。