Ryu

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5/2/2024, 11:39:13 AM

今日は、今日だけは、優しくしないでとは言い難い。
何故なら、あと七つの🤍を集めれば、2000の大台に乗れるから。
ハートは人の優しさの象徴だから。
それはそれは、優しくして欲しい。
優しさは、いくらあっても持て余すことはない。

思えば、1000の大台に乗る直前にも、こんな姑息な手段を使ってたな。
企み通り、あの時は1000を超えました。
その節は誠にありがとうございます。
世間は GW 真っ只中。
せめてものお礼として、「Have a Nice Late G.W.!!!」
これだけは言わせていただきたい。

せっかくなので、このアプリに対する感想など。
アプリに感謝なのは言うまでもないが、こんなにも、ものを書こうとする人達がたくさんいるんだな、と。
自分がその一人として参加出来ていることにも感謝。
絵にしろ音楽にしろ文章にしろ、何もないところからものを生み出すのは難しくて楽しい。
そこに、縛りをひとつ与えられると、さらに難しくて楽しくなることを知った。

作品の出来は置いといて、何かを作り出すことは自分にとって必要で、有意義で、天命なのかもしれない。
過去には DTM で作曲をしたり、日常を撮ったホームビデオをMV風に編集したり、もちろんたくさんの落書きも残っている。
作品の出来は置いといて、だ。
でも、すべて楽しかった。
何もないところから、世界にひとつだけの、自分だけの作品を生み出すのが。

何かを吸収することも必要だけど、それを利用してアウトプットを作り出したい。
そしてそのアウトプットを誰かに見てもらいたい。
そーゆー人がたくさん集まってるんだろうな、ここには。
なんかよく分からない感想だけど、もうそれだけでこの国は豊かだなって思える。
お金や兵器をどれだけ積み上げても、この豊かさには敵わないんじゃないかと。

言葉だけで文字だけで、どんな世界だって作り出せる。
最強じゃないか、これは。
人を笑わせることも泣かせることも、憤らせることだって出来る。
そんな作品をたくさん読んできた。
そんな素晴らしい世界の片隅にでも自分の存在を感じられたら、これはもう、生きる意味にだってなり得る。

だから…私に🤍をください。

5/1/2024, 5:33:03 PM

部屋に散らばるクレヨン。壁に描かれた落書き。
すべての色を使って描かれたような、カラフルな動物達の絵。
赤い象、青いキリン、黄色いカバに、緑のライオン、紫のダチョウもいる。
すべての壁に横向きに描かれ、左に向かって行進しているみたいだ。
家具は何ひとつない。
これらの絵を描くために用意されたような部屋。

「ずいぶん大胆な絵だな。絵は上手いが、色使いが理解出来ん」
「この部屋の住人は生まれつきの色覚異常でしてね。これらの動物の本当の色を見たことがなかったんだと思います。なので、色は適当なのかもしれませんね」
「なるほど。その住人が今回の事件の加害者ってわけか」

二人の刑事が部屋の真ん中で話している。
今回の事件の容疑者は、色覚異常に加え、精神疾患もあるという。
この絵を見るからに、さもありなん、という感じだ。
二十歳の男性だというが、壁に何故こんな絵を…。

「被害者は、容疑者の恋人の女性ですね。精神疾患のある彼を、献身的に支えていたと言いますが…」
「殺害現場は、この部屋だな」
「ええ、実は、別れ話をするためにこの部屋にやってきていたそうです。介護に疲れたと、友達に話していたそうで」

その時、壁に描かれた動物達が、ゆっくりと動き出した…気がした。
二人の刑事は目を見張る。
左回りに、四方の壁を移動して、刑事達を取り囲む。
ゆっくりとした歩みが、次第に速度を上げていき、カラフルだった動物達が、混じり、別の存在へと姿を変えてゆく。
象とキリンとカバの三色が、悪意に満ちた黒となり、そこに他の色が混じることで、不穏な色合いが生まれ…。

「何すか、あれ」
部屋の片隅に巨大な影。
「…アザトースだ」
「えっ…?」
「クトゥルフ神話に登場する万物の王だよ」
「いったい何の話を…」
「そうか、そのために、これだけの動物達を…」

部屋が暗闇に包まれた。
だが、それ以上に暗い存在がすぐそこにいる。
「この部屋を出るぞ」
暗い存在が空を切って飛びかかると同時に、二人は部屋を飛び出した。

外には、何らいつもと変わりない、日常の風景が広がっていた。

「アザトース?何だそれ?」
彼は案の定、何も覚えていなかった。
彼がそんなものに詳しいはずがない。

事件は、精神疾患を持つ男の逮捕で幕を閉じた。
真相は…分からない。
人知を超えた何かが…笑い飛ばされるに決まってる。
だが、私はもう、あの部屋には近付かない。
動物園にすら、行くことに恐怖を感じている。
もしそこで、赤い象や青いキリン、黄色いカバを見てしまったら…。

5/1/2024, 2:42:14 AM

あなたの楽園と私の楽園は違う。
交換したら、お互いに地獄にもなり得る。
例えば、南の島で、不便極まりなく退屈な毎日や、
興味のない推しグッズに囲まれて、日々ライブ漬けの毎日、等々。
楽園は人の趣味嗜好の数だけあって、そう考えると、誰もが思い描く楽園などないのかもしれない。

私の楽園は、我が家かな。
家族がいて猫もいて、美味しいご飯が食べられて、ふかふかの布団で眠れて、テレビやVRでゲームが出来て、各種サブスクで映画が観れて音楽が聴けて、仕事が明けたら真っ先に帰りたくなる場所だ。
家族に、外ではそう言えと強要されている訳ではない。

そんな我が家に足を向けたくないと思う人達もいるだろう。
うちの職場にもいる。ずっと残業して、居残り続けてる。
仕事が忙しい訳でもないのに。
そーゆー人にとっては職場が楽園なのかな。
信じられないが、楽園味を感じた上に残業代が貰えるんなら、それはそれで羨ましい。

ただひとつだけ、誰もが楽園と思える場所があるんじゃないだろうか。
もう訪れることは出来ないけれど、誰もが九ヶ月ほど滞在していた場所。
不安などなく、不足すらなく、ただただ安心に包まれて漂っていた場所。
そう、母親の胎内だ。

…なんて、カッコつけてみたところで、当時の記憶がある訳もなく、本当に楽園だったのかも分からない。
生前の記憶がある人もいるらしいけど、楽園だとは言ってなかった…かな。
ならば、株で儲かってウハウハな世界とか。
今は暴落中で、イメージすら湧かないけど。

楽園、それは、誰もが心の中に思い描く理想郷。
現実には存在しない。
何故なら、人の理想は欲深すぎて、到底実現不可能なものになってしまうから。
だから、妄想の中で味わい尽くすしか、ない。

とかいうオチでまとめてみる。
今を生きるこの世界が理想郷だと思えたら最高だな。
楽園は、案外身近にあるのかも。
我が家のように。

4/30/2024, 2:20:29 AM

故郷の風は心地良く、山の方から吹いてくる。
視界いっぱいに田園が広がる一本道を、ゆっくりと家族で散歩する。
この場所には、GWの喧騒などない。
あるのは、この場所で暮らしていた頃の懐かしい記憶と、ここを遠く離れた場所で家族を築き生活していることに対する、漠然とした中の一抹の後ろめたさだけ。

連休のうちの二日間だけの帰郷。
仕事や家族の都合でこれが精一杯。
子供達は、普段との環境の違いを楽しんでいる。
取り立てて実家の両親との会話が弾む訳でもないが、久し振りに会えたことには違いなく、まずは近況報告を。

地元に残った友達の一人は、今年に入ってまもなく、脳梗塞で入院したという。
今年の田植えは大丈夫なのか、といらぬ心配をしてしまう。
奥さんが子供を連れて家を出ていってしまって、男やもめの生活をしているという友達の話も聞いた。
皆、大変そうだ。
でも、彼らは今もこの場所に根付いて生活している。

遠く、飛行機雲。
道端の雑草の中にも、ハッとするほど綺麗な花を咲かせているものがある。
そこに、小さな生き物たちが息づき、ただただ命の連鎖を繋げている。
これが私の故郷だ。命を与えられた場所だ。
ここで生まれ、家族に支えられて、幼い時代を過ごしてきた。
不安な心とランドセルを抱えて、この一本道をトボトボと歩いたこともある。

娘が道端の花を指差し、
「これ、なんて花?」と聞いてくる。
「知らない。花なんて興味持って見たことなかったし」
「もったいないな。こんなに自然に囲まれてるのに」

自分の人生の選択が間違っていたとは思わない。
今こうして、家族皆で同じ道を歩いていられるのだから。
ただ、この場所に立つと、違う選択もあったのかな、と思うだけ。
家族や地元の友達と一緒に過ごし、友達の見舞いに行ったり、孤独になった友達を慰めたり、年老いた両親を支えたり。

心地良い春の風に乗って、
あの日、駅のホームで、上京する自分に両親がかけてくれた言葉が届いた。
「どこに行っても頑張れよ。ホントにダメなら帰ってこい」
帰ってくることはなかったが、帰りたくなかった訳じゃない。
東京を好きになれないまま、ここまで生活を築き続けてきた。

「何も間違ってはいないよな、うん」
「…なんか言った?」
「いや、帰ったら、じーちゃんとばーちゃん連れてお昼食べに行こうか」

どんな時代の自分にも、誇りを持とう。
選択が間違っていたかどうかを知る術はない。
その時の自分にとって最善と思える選択をして今がある。
後ろめたさはきっと、幸せの裏返しなのかも。

4/29/2024, 5:26:51 AM

知ってるけど、たぶん使った記憶のない言葉、「刹那」。
何となくシリアスな、危険な香りのする言葉だと思ってたけど、改めて調べてみたら、刹那主義ってのは「今を生きる」ってことなんだな。
もっと儚い、破滅願望的なのをイメージしてた。
まだまだ知るべきことはたくさんあるようだ。

で、刹那主義。
過去や未来に囚われず、今を生きることの大切さ。
まあ、言い方を変えれば「今が良ければ後先考えない」とも取れるけど、後先考えすぎて今を生きられないよりはマシ。
人はこの一瞬の刹那に生きるべきなんだな。

…と、使い慣れてなくて、こんな言い回しでいいのかどーかも不安だけど、なんか使えば使うほどドラマティックな表現になるようで、今後多用しそうな予感。
仏教から生まれた言葉らしいけど、なんかビジュアルバンドの歌詞によく使われてるような…気のせいかな。
カタカナで書いてもカッコいい…セツナ。

こんな徒然過ぎる文章の中にも、こんな言葉がひとつ加われば、ハッとする何かが生まれるかもしれない。
まあ、徒然と刹那が相反するものな気がして仕方がないが、のんびりとした日々を過ごしていても、その一瞬一瞬は二度と戻らない時間だということを忘れずに、悔いのないよう今を生きたいと思う。

ちなみに、「刹那」で検索してみたら、歌で引っかかったのは GReeeeN だった。ビジュアルバンドどころか、姿を見せない人達だった。

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