あなたの楽園と私の楽園は違う。
交換したら、お互いに地獄にもなり得る。
例えば、南の島で、不便極まりなく退屈な毎日や、
興味のない推しグッズに囲まれて、日々ライブ漬けの毎日、等々。
楽園は人の趣味嗜好の数だけあって、そう考えると、誰もが思い描く楽園などないのかもしれない。
私の楽園は、我が家かな。
家族がいて猫もいて、美味しいご飯が食べられて、ふかふかの布団で眠れて、テレビやVRでゲームが出来て、各種サブスクで映画が観れて音楽が聴けて、仕事が明けたら真っ先に帰りたくなる場所だ。
家族に、外ではそう言えと強要されている訳ではない。
そんな我が家に足を向けたくないと思う人達もいるだろう。
うちの職場にもいる。ずっと残業して、居残り続けてる。
仕事が忙しい訳でもないのに。
そーゆー人にとっては職場が楽園なのかな。
信じられないが、楽園味を感じた上に残業代が貰えるんなら、それはそれで羨ましい。
ただひとつだけ、誰もが楽園と思える場所があるんじゃないだろうか。
もう訪れることは出来ないけれど、誰もが九ヶ月ほど滞在していた場所。
不安などなく、不足すらなく、ただただ安心に包まれて漂っていた場所。
そう、母親の胎内だ。
…なんて、カッコつけてみたところで、当時の記憶がある訳もなく、本当に楽園だったのかも分からない。
生前の記憶がある人もいるらしいけど、楽園だとは言ってなかった…かな。
ならば、株で儲かってウハウハな世界とか。
今は暴落中で、イメージすら湧かないけど。
楽園、それは、誰もが心の中に思い描く理想郷。
現実には存在しない。
何故なら、人の理想は欲深すぎて、到底実現不可能なものになってしまうから。
だから、妄想の中で味わい尽くすしか、ない。
とかいうオチでまとめてみる。
今を生きるこの世界が理想郷だと思えたら最高だな。
楽園は、案外身近にあるのかも。
我が家のように。
5/1/2024, 2:42:14 AM