Ryu

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3/24/2024, 3:53:52 AM

感情論ではなく、生物学的に特別な存在になり得るのは、誰にとっても母親なんじゃないかと思う。
世界に一人、この存在が無ければ自分はこの世に存在しない。
自分という存在を創造してくれた神とも言える。
…決して、マザコンではない。

父親だって頑張っちゃいるが、所詮協力者にしかなれない…という実感がある。
自分の中で創り出し育て、その痛みに苦しむのも母親一人で、それらに関しては父親は蚊帳の外だ。
まあ、俺がいなきゃこの子は生まれてこなかった、というくらいの自負はあるが。

感情論としては、母親と折り合いのつかない人もいるだろう。
自分の少年期にも覚えがある。
自分を創造してくれたとはいっても、一人の人間だ、反りが合わないのは仕方がない。
口うるさくて、とか、何もしてくれなくて、とか、人によっては生涯で一番言い争った相手にもなり得る。
逃げるように遠く離れて、もう二度と会わないと心に誓った人だっていると思う。

でも、自分にとっての特別な存在が母親であるように、母親にとっての特別な存在が自分であることは、心のどこかにいつも留めておきたい。
自分はそんな風に思われていない、と悲観する人や、そんな風に思われたくないと非難する人もいるかもしれないけど、そう思われてると信じることが大きな心の支えになることは確かなんじゃないかと。
母親ってそーゆー存在なんだと思う。

男に生まれて後悔してることを強いて挙げるとすれば、そーゆー存在になれないことか。
まあ、父親には父親の役割がある。
それを精一杯こなすことで、きっと子供達にとって特別な存在になれていることを…心から願う。

3/23/2024, 8:35:30 AM

汗水流して、誰かのために働くのバカみたい。
他人を気遣って、自分をすり減らすのバカみたい。
実験マウスみたいに毎日同じことの繰り返しで、
こんな人生に意味なんてあるのだろうか?
かつてはワクワクした出来事も、いつしか当たり前になって、その輝きを失ってゆく。
こんな世の中で、あくせく生きていることがバカみたい。

そんな愚痴をこぼしながら浴びるほど飲んで、帰り道で居眠り運転の車にはねられた。
警察や救急のお世話になり、何とか一命を取りとめ、長期の入院を余儀なくされる。
たくさんの人達に命を救われ、意識の無いうちにここまで運ばれて、道端に放り出されたまま息絶えずに済んだ。

病室のベッドの上でしか生きられない生活が始まる。
マウスどころか植物のように身動きが取れない。
そんな毎日が一週間も続くと、今までの繰り返しの毎日が愛おしく思えてきた。…ホント、バカみたい。
人生に意味なんて無くても、普通に生きてることに奇跡を感じた。

すべての身の回りの世話を他人にお願いして、生きてるんだか死んでるんだか分からない日々。
コロナの影響で面会もNGで、いることが当たり前だった家族に会いたくて仕方がなくなってくる。
次に会える日をワクワクして待とう。
今の自分には、それが大きな支えとなっている。

あの夜に愚痴ったことはすべて覆された。
だから俺は、バカみたいにあくせく生きることを選んだ。
良し悪しじゃなくて、それが人間らしい生き方なんだろう。

3/21/2024, 10:20:31 PM

ぼっちは嫌じゃない。
人付き合いは煩わしい。
気を使いすぎてメンタル壊すくらいなら、最初から一人でいる方が楽。
ぼっちでいることは自由でいることと同義だ。

なのに、最近うるさい奴がいる。
二学期に入った辺りから、やたらと俺に声をかけてくる。
今日の体育何だっけ?とか、あいつの授業暇だよな、とか、どーでもいい独り言みたいなのを、俺の席まで来てつぶやく。
とりあえず、さあ?とか、うん、とか返すけど、正直鬱陶しい。

学校からの帰り道で、あいつを見かけた。
河川敷で上級生に囲まれてた。
そーいえば、今日学校で、最近先輩達に睨まれててさー、とか言ってたな。
まったく、人付き合いはめんどくさい。
見て見ぬふりが出来ないのは、俺個人の性格のせいかもしれないけど。

「なんでここにいんの?」
「帰り道だから」
「いや、そうじゃなくて、なんでお前も殴られてんの?」
「お前が殴られてたからだよ」

ぼっちは嫌じゃない。
人付き合いはめんどくさい。
余計なことにクビ突っ込んで、痛い目にあうこともある。
でもまあ、二人でいても、相手が相手なら自由でいられるんだな。
束縛や詮索のない関係でいられるのならば。

3/21/2024, 1:48:08 AM

泣かないで LADY
きっとこんな夜に また会えるから
吐息ひとつ 伏せた瞳
あなたの仕草が 心締めつける

微笑んで LADY
君がいない部屋で 独り泣き濡れる
時が過ぎて 涙乾いて
壊れゆくメロディ 心揺れ動く

次のシーンに変わる前のほんの一瞬の間に
伝えたかった想いは グラスの底に沈んで
先が見えないこの時代の片隅に生きている
誰もがDreamer 孤独の中で夢見る

だから夢が醒める前に もう一度だけ会えたら
誰かの思惑など気にせずに 君を連れて明日へ
許されない生き方なんて無いさ
望まれない幸せなら欲しくない

いつか夢が醒める前に 世界を失ったとしても
二人だけの居場所を探して 君を連れていくよ
許されない生き方だとされても
醒めない夢を見続けているなら

目を覚ました朝に 隣に君がいない世界ならいらない
ただひたすらに夜を待ち 君への愛を伝えられる場所へ

泣かないで LADY
きっとこんな夜に また会えるから
吐息ひとつ 伏せた瞳
あなたの仕草に 心惹かれてく

3/20/2024, 1:55:00 AM

「胸が高鳴る」
入院中にそんな言葉を聞くと、不整脈、狭心症、心不全がまず浮かぶ。
あとは、不安から来る交感神経の高まりとか。
興奮し過ぎると、心臓にそれなりの負担がかかるもので。

でもまあ、そんなことを書き始めると、ただの医療レポートのようになってしまうので、最近胸が高鳴った経験を思い返してみると…無い。
いや、無いことはないが、朝の電車でパニック起こしそうな時とか、それこそ先日の手術前とか、結局医療レポートに載りそうな出来事ばかり。

思えば、過去に胸が高鳴った記憶といえば、まず筆頭に浮かぶのが、ギャンブル。
これは高鳴ったね。
勝った時も負けた時も、それが決まる直前も。
まあ結局、負けて苛立ちで興奮することが日常になってしまって、やめた。

恋愛で胸が高鳴ったのは、もう遠い昔。
よく覚えていない。
今はもう、ドキドキしなくても一緒にいられる存在になったから、胸が高鳴るどころか、心が安らげる場所がそこにある。
ここに辿り着けたことは、ホントに幸せなんだなと思う。
幸せの要素がひとつふたつ増え、家族が出来上がったことも。

胸が高鳴る経験は少なくなったけど、落ち着いてじっくり人生を味わう時間は増えたような気がする。
今の入院生活みたいに。
振り返る過去の記憶は日々増えていくもので、年を取れば取るほど、様々な思い出をストックすることが出来る。
これは、年を取ることのメリットだと思う。

まあ、忘れてしまったものも多いけど…きっと、覚えているべきこと、忘れてしまった方がいいものが、自然淘汰されているんだと思う。
恋愛に対する胸の高鳴りなんて、いつまでも持ってたら家庭を守っていけない…んじゃないかな?
人生に刺激を求め続けるなら、それもアリかと思うけど。

それでも、映画とか音楽とかゲームとか、胸が高鳴るとまではいかなくとも、ワクワクするものはそこかしこにある。
それだけで人生は充実してるし、新しい何かに挑戦することだって出来る。
文章を書くこともそのひとつ。
生きてる限りは、ワクワクしながら楽しんで日々を過ごしたいね。
そして、健康には十分に気を付けて。これは切実。

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