次郎

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11/24/2025, 2:46:58 PM

「きっと」

 旅立ってもうすぐ一週間が経とうとしている

この一週間は苦しくて、辛くて

君を思い出さない時は無かった。

何もしてあげられなかった。

ただ、そばで見守る事しか出来なかった

不甲斐ない私を恨んでも良いよとしか言えなかった。

時折、君が悲しそうな声で鳴く声が聞こえては

心が潰れそうだった。

君も私も何の心の準備も出来なくて

君がずっと戸惑って

「ここにいるよ」

「どうして聞こえないフリをするの」

寂しくて私を呼んで鳴いているのかと思うと

涙が止まらない。

私は君の名前を何度も呼ぶ事しか出来ず、苦しい。


でも、やっと気付いたんだ。

君の側には、母が居てくれるって事を。

だから、大丈夫。

ひとりぼっちじゃないよって

君は、もしかしたらずっと

私に伝えたかったのかも知れないって気付いた。

母も、私にそう伝えたくて夢に

出てきてくれたのかも知れない。


「ごめんね」

いつも心配かけてしまって。

頼りない娘で

頼りない私で

「ごめんなさい」


母と君が天国で一緒に居るのなら

私も大丈夫だよ。


「ありがとう。君の事はずっと愛してる」

11/20/2025, 12:30:45 PM

「見えない未来へ」

これから、どう生きて行けばいいのか。

何のために、働いているのか。

母親が亡くなり、愛猫も旅立ってしまい


一人な私は、これから何を糧に

生きて行けば良いのだろうか

一人なのだから、好きなように生きれば良い

と言われても

それが分かれば、今までだって

そう生きてきたはず。


何の目標なく

ただ、親孝行の為に、愛猫に為に

頑張って働いてきたけれど

その為が、無い今。


自分の為だけになら、

頑張って働く必要も無い気がして

なのに

揺られる景色は毎日同じ


今まで自分を見て来なかったツケが

今廻ってきて、

私は路頭に迷っている。


目の前には、道あるのか、無いのか。

暗過ぎて、何も見えない。


全てを、投げ捨てる覚悟があったのなら

私の人生は、

どうなって行くのだろうか。

11/19/2025, 1:35:02 PM

「吹き抜ける風」

色々と、苦しい事があっても

窓を開けると

風が私の隙間を吹き抜けて行く。


ひらひらと

その風に乗って舞う

隣の家の楓の葉が

私の足元に届き、

拾いあげると

その美しい赤色が

少しだけ苦しみが和らいだ。


あの日、彼女と最後に見た夕日の色

いつもと変わらず

側居てくれた彼女の横顔。


私の視線に気付いて

短く鳴く声が、恋しい。


私の中の記憶が、

彼女が居た時の空気を熱を

景色と共に

思い出させてくれる。


ただ、苦しいと俯いていては

彼女が側に居てくれている事も

短く鳴く声にも

気付けない。


私、楓の葉を手放して

また、風に乗って舞って行くのを

見届けた。

11/18/2025, 10:35:31 AM

「記憶のランタン」

今日、大事な大事な愛猫が天国へ旅立ちました。

それは、あまりにも突然で

現実なのか受け止めきれない感情の起伏で

全く眠りにつけない。

目の前から逃避したくて

部屋を暗くしても

浮かんでくる記憶が

今はとても悲しい色をしている。


彼女、最後に鳴いた声は低く

いつもの彼女じゃなくて

可愛い彼女の声をどうか夢の中で聞かせて欲しいのに


最後の声だけが耳奥に残って消えない。


今は、無理だとしても

今まで過ごした時間の記憶が

この暗い部屋を

彼女の可愛い鳴き声や

可愛い仕草で

いつかきっと私を照らしてくれるよね。


だから、待ってる。

可愛くて優しくて、

いつも側に居てくれた

愛しい貴女が

夢の中で会いに来てくれる時を。



心からの願いを







7/20/2025, 3:37:59 PM

『今を生きる』

もう、過去の事は忘れて

今を確実に生きていられたのなら

私は、この世に居なくたって良い。


もし、私が産まれなかったとしても

それは、あなたには分からない事。

だって、それは

出会わなかった事と同じだから。


だから、私と出会わない道があったとしても

もう、振り返らないで


私の目線の先を、どうかもう気にしないで


過去は、やり直せないなんて分かりきった事で

もう、悩まないで

あなたが進むその道筋を見て欲しい


ねえ、あなたの心に照らす光が無くなるのなら

『ごめん』って

もう、思わなくてたっていいんだよ


あなたには

『幸せが何処かにあるはずだから、

振り返らずにただ生きてほしい』

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