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1/19/2026, 4:05:33 AM

,捻り切れそうな心臓を抑える。
床に打ちつけた膝が痛い。
目の前が滲んで歪む、酷く肺が震えていた。

君がいなくなった日、私は君よりも死んでいるに相応しいと自他共に認めるほど、無様だった。

数ヶ月、長い間君が生きていると錯覚していた。

ひょっこり帰ってきて「ただいま」と笑いかけてくれると心の底から願っていた。

全く動かない玄関の扉を狂ったように見つめ続け、やっと今日その夢が潰えた。

あの日、どこに行くのか聞いても「秘密」と屈託なく笑って出ていって、次に帰ってきた時に君は酷く小さくなっていた。

あの日、どうして送り出してしまったのだろう。
「一緒に行く」とでも言っておけば、代わりになれたのに

沈んでいく心を抱えたままでは、息をするのがやっとで、柔らかなカーペットの上で惨めになっていた。

思い立って立ち上がり、ふらふらと君の部屋の前に立つ

ぐっとドアノブを押し下げて、部屋の中に体を捩じ込む

籠った空気が忌々しい。
主人をいくら待っても帰って来ない、寂れた部屋

入ってすぐ気付いたのは、机の上に置かれた一冊のノート、近くに鉛筆も転がっている。

近づいてみれば、鉛筆で書いたのだろう。
表紙に薄く日記と書かれている

2度と書かれることはない。
置いて行かれたノートを哀れんで表紙に書かれた文字を指でなぞる。

手が震えている。
変に力が入って ズルリ とノートが動いた。

君に、会いたい。
それだけを思ってノートの端を歪ませ、私は,


"閉ざされた日記"

1/17/2026, 11:37:33 AM

"木枯らし"

ある早朝、目覚めてしまった私はふらふらと回廊を歩いていた。

突き刺す空気が切ないけれど、静まり返った辺りと相まって目覚めにちょうど良い。

ふと立ち止まって、灯籠を抱えた庭に想いを馳せてみる

すっかり秋模様となって紅く染まった紅葉は、朝の風にさらさらと振れて音を立てている。

秋が好き、改めてそう思う。

揺れる秋に見惚れていると、突然な風が私を突き抜ける。

揺れていた木から数枚の紅葉が散っていく。

乾いた目をギュッと瞑って擦ると、足に何かが当たるのを感じた。

はっとして目を開けてみると、一枚の紅葉が寄り添っているのに気付く。

風の悪戯だろうと思った。
紅と黄色を纏ったそれはなかなかどうして私の心を鷲掴みにして離さない。

また風に攫われてしまわない様にそれをそっと袂にしまい込んで、緩む頬を感じながら足を弾ませた。

1/16/2026, 11:27:56 AM

"美しい"

時々、果てしないほど美しいと思うことがある。



手首にくっつき、小さく時を刻み続ける。

中身はきっと私が思うほど繊細で、小さい歯車がいくつも重なり合っている。



ただの小さな物質で、紙の束。

けれども一つ一つに世界が収められていて、人を泣かせたり笑わせたり怒らせたり
手のひらに収まるくせして膨大な力を隠している。



ただの白にただの黒を乗せている、日本の伝統。

知れば知るほど奥が深くって、のめり込まずにはいられない。
流れる様なものもあれば、堅く鎮座している様なものもある。2色のみで人の心を揺れ動かすものが他にあろうか



ペンを手に持ち、紙の上で走らせる。

それはきっと途方に暮れてしまうほど長い間で構築された緻密なもの。
1cm角ほどにも収まらない小さな小さな言語を今日も構わず書いている。



きっともっと、美しいものがある。

1/15/2026, 11:05:14 AM

"この世界は"

-眩い-

なんて綺麗事を、と我ながら思う

けれどもきっとそう出来ている。


四季や世界中の景色の目を見張るほどの凛然とした美しさ

ゲームや漫画、アニメなど人工の娯楽の充実感

化学に数学、宇宙の真理なんかは底が見えない深淵のようで興味深い。


人にはそれぞれの正義や情緒、信念など異なってくる

だからこそ他人を愛して、憎んでいく。
それすら世界が循環する理由となる。

1/14/2026, 10:50:19 AM

"どうして"

あの日、確かに私はそう言った。
驚いた顔をした君は、すぐにいつもの顔に戻って続けた。

返ってきた言葉は、私が期待したものでも無い
なんとなく予想していた言葉の通りで、軽蔑する。


君は、全く私の気持ちを汲もうとはしないのね

あなたは、私の心に触れようともしない

この人は、自分のことを愛してやまない人である


改めて、その時理解した。
目の前のこれに時間をかけて、期待しても無駄なのか

何度もそう自らを諭してきたのに、どうしても願わずにはいられなかった
自らの甘さに失笑してしまう。

人はそう簡単には変わらない。期待するだけ無駄である

君のへの解像度の高さと、信頼度の低さはピカイチ
誰にも負けない、なんて


さようなら、二度と私の目の前に現れないでね。

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