【Friends】
大好きだよ!
そう言い続けて、もう何年?
大好きだよ!
まだまだまだ、言い足りないくらい!
大好きだよ!
【君が紡ぐ歌】
もう聴くことが出来ないあの人の歌。
何度も何度も、聞いて、聞いて、擦り切れるまで。
データだって摩耗するんだよ?
ノイズが入って、音が割れて、音が飛んで。
それでも聞き足りない大好きなあの人の歌。
いつか聴けなくなってしまうのなら、
出会わなければ良かったとさえ思ってしまう。
でもあの人の歌があったからこそ、今の僕はいて、
そして今は僕のために君が代わりに歌を紡ぐ。
……………僕を生かしてくれる、そのために。
【光と霧の狭間で】
光と霧の狭間で、そこは真っ白で何も見えない。
わたしが私であることもわからずに、
なにを言いたいのか、なにをしたいのか、
なにも…何もわからなくなってしまった。
わたしは誰? 私はどこにいるの?
ふわふわとする浮遊感のなかを彷徨い、
わたしは私をただただひたすら探す。
何もない真っ白な空間で…。
【愛−恋=?】
私の「愛」はひたすら、あなたと、あの人と、君を、見守るべきもの。見返りもなにもいらず、ただあなたたちが幸せであることを祈る大きな…大きなもの。
誰といようが、誰と添おうが、誰を愛し、子を成し、
生きてさえいてくれれば、私はずっとあなたたちを愛していられる。それだけで、私は幸せなのです。
…けれどそのぶんの喪失は激しく、たとえばあの人が亡くなったとき、私にはその時の記憶がない。ただひたすら泣いて、泣いて、毎年泣いて、そうして喪失の大きさを再認識するのです。
それでは私にとっての「恋」とはなんだろうか…?
私には愛の一歩手前。あなたに振り向いて欲しくて、君に気づいて欲しくて、おしゃれをして、可愛く振る舞って、互いの幸せを求めあげた双方向。恋と恋で恋人ならば、私はあなたの恋人になりたかった。そして私と君は恋人だった。…結局どちらも駄目だったけれど、私の「恋」はそこで終わらなかった。
私の「愛」は大きすぎて、多少の「恋」がマイナスされたとしても、なんの意味もないことだったから…。
愛−恋=? そんな数式なんか私に存在しないわ。
あったとしても、私にとっては【愛−恋=それでも愛】、でしょうから。無意味なものでしょうね。
【梨】
桃栗三年柿八年
梅は酸い酸い十三年
柚子は遅くて十三年
梨はゆるゆる十五年
林檎にこにこ二十五年
銀杏のきちがい三十年
………知ってた?