22時17分

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4/30/2025, 9:35:40 AM

好きになれない、嫌いになれない

本を探す時間。
ブックオフにて、読みたい本を探すのだが、タイトルや表紙を見て、すぐに決まる場合となかなか見つからない場合が混合する。
よく考えてみれば、別に本を読みたいからブックオフに行くわけでもない。家にはまだ読んでいない積読本がわりとあるし、無理に買わなくても良いと思われる。
でも、「今」読みたいんだよね。
という感じ。
積読本を、「今日はこの本を読むぞ!」とカバンに突っ込んでいない。折り畳み傘みたいに忍ばせるタイプ。雨が降ったら開く。同じように、時間が余ったら本を読む。そんな気配がする。
「今」雨が降ったからビニール傘を買うように、今読みたいから、新しい本を……と。
本屋に行かないのは、単に価格の問題だ。1000円の本とか余裕であるし。1000円なら、古本なら5冊は買えるよ、とか思っちゃう。
で、買うんだけど、結局ダンベル代わり。重しになるので家に置いておきます。

ここ数ヶ月は、他の用事をどけてまで、みたいな本は少ない。小説を読んでないからか、なるほど。と思った。
でもなぁ、小説ってのは、冒頭の場面がつまんないんだよね。脳の皺の部分にフックか何かが引っかかってくれないと、読者の本気度が上がらない。
60ページくらい読まないと、「おっ、展開が来たか」とならないことがある。そこまで読まないと、積読。家の中は積読会になっちゃって、いつまでも運動会にならない。待機列が長い長い。
かと言って、他のことをやりなさいとなるとスマホ中毒になってしまう。スマホ中毒予防に、紙の本をということで、どっちつかず。

気分屋さんなのかしら。

4/29/2025, 9:59:25 AM

夜が明けた。

全ての辻褄の合う夜が明けた。
飼い主は二〜三日後に帰ってくるらしい。
犬一匹。
人間には疲れる愛玩動物。
犬皿には水しか入っていないのを見て、誰かは心配するだろう。薄情な飼い主だと感じるだろう。
月明かりのない夜をずっとみていた犬を見て、かわいそうだと思うだろう。
餌がない。空腹である。
数日間とは言え、飼い主の帰る時間が間延びしてしまえば、危うい。このままでは餓死してしまう……

しかし、分かりやすい愛情があるように、隠された愛情というものが――微量の隠し味として――、この夜に溶けているのだろう。

飼い主が玄関から出ていってから、小型ラジオのスイッチがつけっぱなしだ。無音ではない。
人間が居れば、静音を強要されるのだが、犬一匹である。夜になったら寝なければならない、という義務を負っていない。
床には、ごみ一つとしてないほどきれいに片付けてある。掃除機で床の生活の破片をすべて吸ってしまっている。例外はない。あったとしても、掃除機を掛けたあと、歩き回って出た犬の毛以外……。
テレビのコードが抜かれてある。コンセントにつないだままだと犬が齧って感電してしまうことを防ぐためだ。テレビの方を根本として、短く束ねてあった。
夜通し電気がつけっぱなしなのは、夜が明けても、明けなくても、怖がらないようにするため。電気代を考慮するのは人間だからではなく、人間が、寝るために不必要なものを削ぎ落とすため。

ペットに対して、男親と女親では、接し方が違うという。女性は、まるでわが子のように面倒を見ようとする。比べて男性は客観的な目を持っている。
犬は、水さえ与えれば二〜三日は生きていられる強い生き物だ。犬皿にドッグフードを盛って、たらふく食わせてやろうとする意思疎通のない準備に関して、男性はする必要がないことを知っている。
それよりも、異物を飲み込む危険性を考えたほうがよい。心配だ。
その隠された愛情は、夜に溶け、それが明ける。ということは、どういうことなのか。
犬は、じっと堪えている。
帰りを待つという、基本的で本能的で、人間には難しい行為を、平然とやり遂げようとしている。

参考)相棒2−19「器物誘拐」

4/28/2025, 9:37:42 AM

ふとした瞬間に、目の前に障壁が現れる。
行く手を阻むそれは、動きが読めない。境界線が曖昧。スライムのように不定形の生物だった。
気まぐれの猫のように、のっそりと動く。
猫だったらいいのだが、そういうわけにも行かない。

疲れた人は、今夜も残業の予定である。
リモートワークの仕事に就きたかった、という。
勇気を持って転職活動をしたはいいが、どこもかしこも同じ企業様の様子だ。新卒採用された頃の賃金よりも下がり、残業代による儚い上乗せで食っていっている。

おれ、何して生きてんだろ。
と、疲労困憊の身体をずりずりとデスクに擦り付ける。疲れ知らずの仕事用ノートPCに齧りつく。縋り付く。マウスのホイールをぐりぐり回す。目も焦点が合わない。学生なら、目の悪くなる環境。夜の非番みたいに、職場は一人。
仕事時間とプライベートが、カフェオレの塩梅で色が溶け合っている。

ふとした瞬間に、その人の頭から何かが抜け落ちるようだった。目の前の障壁とは、実際は疲れた人の魂だろう。普段は心臓に住むのだろう。脳死状態になりながら、ドロドロの血液を回している。
菓子パンなどの安飯を食って、夜食代わりとする。
時計は見たくない。しかし、PCの、隅っこに表示される、デジタル時計は数字を刻んでいた。
23:59から0:00へ。積み重ねた何かがリセットされた。
これを毎日、それも夜に行われている。

その人は、いつからか知らないが、頭や身体をリセットしないので、頭はぼんやり、身体は重い。
カフェインでいつも誤魔化してばかりだ。
このまま三十年戦争は、ひど過ぎる……人生。

4/27/2025, 9:24:27 AM

どんなに離れていても、画面越しであれば通話や通信ができるようになった。
今後AIがその補佐をするようになってきて、ますます簡便になっていくだろう。しかし、繋がりやすくなったとは言え、その縁は長持ちしない。簡単に千切れやすくなったというか……、そのようなものだ。

とある日、とあるサイト、とある事情で。
ネッ友のグループが喧嘩別れとなった。
グループを構成する人数は6人ほどで、内4名は退会する運びとなった。残り2人は息をしていない。
突然だった。日記にて、ネガティブ病みの内容を繰り出して、「私たち2人は共依存関係になったの」と言った3日後に退会宣言を出した。第三者目線は「ぽかん」だった。
すべてはチャットサイトの中での出来事らしい。

元々、そのサイトは小説投稿サイトのようなもので、自分なりの小説や日記(エッセイ、活動報告)を発表するところだった。だが、年齢層が低い者には学タブが使えるサイトなら何でもいいのか、小説を書かず、ネッ友を募集してグループを作ったり、チャットサイトのリンクを貼り付けて馴れ合いしていた。
仲良くユーザーページに、グループ専用のチャットサイトのURLリンクを貼っていた。私たちは学生なので、夜に話しましょう。そう言って。
学タブには門限が決まっている。夜10時になると強制終了して朝まで使えない。8〜9時が、ゴールデンタイム。テレビなんてものよりネットワークを介したネッ友。
しかし、グループ結成から一ヶ月もしないうちに喧嘩別れとなった。

第三者は、無論グループ当事者ではないが、ことの事情を知りたくなった。不可解な不特定から、何か特別な事情を知りたかった。
グループメンバーの一部は、自分のユーザーページにて、件のチャットリンクを貼付けていた。公開レベルは全世界。きっと、学タブが全能だと油断しているのだろう。油断大敵よりも油断した操作者。
それで、難なくチャットサイトに行けた。休日の昼間だったが、幸いログインしているのはその人一人。
チャット履歴をさかのぼる。すると、なるほどと合点した。本来小説に対して感想を送る機能を使って、ネッ友たちはやりとりをしていた。
チャットサイトにて、喧嘩別れをして、裏垢を作った奴が半数だった。メンバーのうち一人が裏垢を作ったので、みんな作った。典型的な付和雷同。
それで、ある人が伝達した。この垢、実は〇〇っていう奴の裏垢で、あなたのことについて隠れて愚痴を言ってるよ。そうしたら、チャットサイトにて追及を行った。愚痴を言った・言われた人たちはリア友で、伝達した人はネッ友。全員がグループメンバーでチャットのメンバーでもある。

その後は、わりと典型的なものだった。
チャットが無理だから裏垢を作って愚痴ったのに、チャットにて仲良しごっこなんて無理な話だ。
本人に言えないから、裏垢で書いた。それが愚痴なのだと思う。愚痴の意図について何も考えず、伝えた人が良くなかった。見なかったことにしたらよかったのに。
結局グループにヒビを入れるのは病み投稿による闇討ちなんだろう。クナイを誰もいない壁に投げた所で、その後、そのクナイを抜いて、本人に投げる奴の可能性を考えないと。

クナイを投げた者……共依存関係の者たちが退会を宣言したのは、一方が辞めると言ったからだった。あなたが辞めるなら、私も辞める。こんなサイトに思い入れなんてない。それで2人は駆け落ちと。
第三者はそのことを知って、共依存について考えることにした。共依存はきっと、人間をロボットにさせる邪悪な存在だ。共依存宣言をした時点で、ネッ友ではなくなったのだ。ネッ友以外の、傷つける何かになったのだ。

まあ、小説投稿サイトで小説を作らない奴の結末なんてどうでも良いことだ。共依存のうちの一人は小説を作っていたが、ネッ友を募集した辺りでおかしくなってしまった。小説以外に躍起になり、小説が書けなくなって自己嫌悪。
親密になることで自分を見失うとは、滑稽。

4/26/2025, 9:41:32 AM

「こっちに恋」「愛にきて」

……え?
どういうことなの?
ついに壊れたか。
お題が壊れるとは思えなかったが、そう言えばな症状はあったにはあった。時折英語のお題が混じっていたことだ。
アレはアレとして、対処していたのだが、フラグだったようだな。失礼。
今度はなんだ。ダジャレと来たか。それも寒いタイプの。こんなの公衆の面前でやろうものなら、恥かくぞ。撤回させてもらう。

でも、未成年カップルとかは、こういう頭弱い系の言葉にハマることがあるような。
恋人なら、何をしても笑えるし楽しい。
そういうことである。
今回のことは、ちと見なかったことにしよう。
なんだこの感じ。久しぶりに見た友人が、猫になったみたいなものだ。猫は気まぐれ、このアプリもそうだ。
だから、仕方ない。

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