髪弄り

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2/12/2023, 10:31:14 AM

私は生きてます。
友人もいて、家族もいて、
自信も少しはつきました。
人はまだ怖いですが、大分マシです。

相変わらず高慢で、考え過ぎな私ですが。
あなた程、苦しむことはないでしょう。

ただ、あくまでも今の考えです。
あなたが私になった様に、
私もきっと誰かになるのです。

その時は、思い返して、笑うでしょう。
でも忘れてはいけない事。
どんな尺度があろうとも、
自分は自分なんですよ。

『伝えたい』

2/10/2023, 10:09:47 AM

何処の生まれか知らないけれど、
私はここにおりました。

街の一角に佇む、ガラス張りの店。
土は健康で、毎朝水を頂けます。

ただ、入れ替わりは激しいもので、
枯れたり、主人を見つけて旅立つ子もいます。

私はいつも独りぼっち、
太陽が浮かんで沈んでも、
景色はちっとも変わりません。

やっぱり、私には魅力が無いのかもしれません。

名前は変ですし、顔は小さくて目立ちません。それに私には皆が持つような言葉がないんですから。

【花束】

追記:
間に合わなかったので途中までになってしまいました。悲しいです。
気が向いたら続きを書きます。

2/6/2023, 6:46:35 PM

「ちっくたっく ちっくたっく」
じりじり響く目覚ましの音、
寝惚けながら、目を覚ます。

今日は久々の家族旅行、
笑顔の妻と待ち切れずに身体を揺さぶる息子たち、昨年買ったスポーツカーに乗って、
遊園地に向かった。

「ちっくたっく ちくたく」
道中、パーキングで息子とアイスを食べた。
こういう所の食べ物は妙に美味しい。

私の分は買わなかったが、
息子がパパ食べる?と可愛い笑顔で、分けてくれたので、夏の甘味を味わう事ができた。

優しい子に育ったものだ。
「ちくたく ちくたく」
うるさい

ジェットコースター、一人は乗れたけど、一人は背が小さくて乗れなかったので、お留守番になった。意外と勢いがあって、大の大人が叫んでしまった、対して、息子も妻も眩しい笑顔でご満悦のようだった。
こりゃ勝てない。

「チクタクチクタクチクタク」
二人は私の反応が楽しかったようだ。
確かに、普段は社長を務める人が絶叫してたら面白いかもしれない。
静かにしろ
「チクタクチクタクチクタクチクタク」

チリソースのかかったタコスを食べながら、家族と話した。

息子はパパみたいになりたいと、妻は将来のことと二人だけの旅行の話、
事業も安定、蓄えも十分、
順風満帆な人生だ。俺は心底幸せだ。

「チクタクチクタクチクタクチクタクチクタク」
うるさい、いつもお前は邪魔をする。喧しい、煩い、だから嫌いなんだ。
幸福なんだ、蓄えがあるんだ。
いいだろ別に?なあ頼むよ、なあ

「ご利用ありがとうございました。」

一人の男が繁華街を歩いている。
目は真っ暗で、皮膚は青白い、
ぶつぶつと何かを呟いて、覚束ない足取りで何処かへ去っていく。

男の背後のネオンサインが、煌々と文字を映し出した。

『叶えます、貴方の理想「代行サービス:下枕」』

『時計の針』

2/5/2023, 9:25:06 AM

染み付いて、消え去るもの、
初めの価値は尊いけれど、
次第に単なる愛情確認
優しくても、強くても、痛くても
そこにあるのは本能に過ぎない。

『kiss』

2/4/2023, 2:14:00 AM

「お父さんは火星に行ってくる」
そう言って、父は私たちを置いていった。
単なる出張、それがちょっと遠いだけ、
“いってらっしゃい”も言わずに、
そっぽを向いて、見送った。

『1000年後も』














ーーお ま けーー
思いついたものを書き殴ります。参考になったらいいな。

『火星にて』
会社業務の一環として、火星に配属された。

なんでも現地住民とのトラブルが原因で、酸素生成器が壊れ、大気が薄くなっているそうだ。

修学旅行でしか、地球外に行ったことない私に任せるのは、甚だ疑問である。

「まだ終わらんのか」

「申し訳ございません、只今、担当のものに当たらせているのですが、パーツ交換で手間取っているそうで…」

「ふん!」
鼻鳴らす高慢な老人は、トラブルを起こした町の長。

不手際は向こうなのに、と思ってしまう私は、社員としてまだまだ若い。

「全く、最近の若いもんは…、俺が若かった頃は、部品なんて揃ってることの方が少なかった。現地調達、別ので代用、今の奴らにゃ、考える脳が足りんで全く」

「はぁ…そうなんですね」

適当に聞き流しつつ、資料を確認する。

いつの時代も老人の話は
長いものだなと思った。

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