私は生きてます。
友人もいて、家族もいて、
自信も少しはつきました。
人はまだ怖いですが、大分マシです。
相変わらず高慢で、考え過ぎな私ですが。
あなた程、苦しむことはないでしょう。
ただ、あくまでも今の考えです。
あなたが私になった様に、
私もきっと誰かになるのです。
その時は、思い返して、笑うでしょう。
でも忘れてはいけない事。
どんな尺度があろうとも、
自分は自分なんですよ。
『伝えたい』
何処の生まれか知らないけれど、
私はここにおりました。
街の一角に佇む、ガラス張りの店。
土は健康で、毎朝水を頂けます。
ただ、入れ替わりは激しいもので、
枯れたり、主人を見つけて旅立つ子もいます。
私はいつも独りぼっち、
太陽が浮かんで沈んでも、
景色はちっとも変わりません。
やっぱり、私には魅力が無いのかもしれません。
名前は変ですし、顔は小さくて目立ちません。それに私には皆が持つような言葉がないんですから。
【花束】
追記:
間に合わなかったので途中までになってしまいました。悲しいです。
気が向いたら続きを書きます。
「ちっくたっく ちっくたっく」
じりじり響く目覚ましの音、
寝惚けながら、目を覚ます。
今日は久々の家族旅行、
笑顔の妻と待ち切れずに身体を揺さぶる息子たち、昨年買ったスポーツカーに乗って、
遊園地に向かった。
「ちっくたっく ちくたく」
道中、パーキングで息子とアイスを食べた。
こういう所の食べ物は妙に美味しい。
私の分は買わなかったが、
息子がパパ食べる?と可愛い笑顔で、分けてくれたので、夏の甘味を味わう事ができた。
優しい子に育ったものだ。
「ちくたく ちくたく」
うるさい
ジェットコースター、一人は乗れたけど、一人は背が小さくて乗れなかったので、お留守番になった。意外と勢いがあって、大の大人が叫んでしまった、対して、息子も妻も眩しい笑顔でご満悦のようだった。
こりゃ勝てない。
「チクタクチクタクチクタク」
二人は私の反応が楽しかったようだ。
確かに、普段は社長を務める人が絶叫してたら面白いかもしれない。
静かにしろ
「チクタクチクタクチクタクチクタク」
チリソースのかかったタコスを食べながら、家族と話した。
息子はパパみたいになりたいと、妻は将来のことと二人だけの旅行の話、
事業も安定、蓄えも十分、
順風満帆な人生だ。俺は心底幸せだ。
「チクタクチクタクチクタクチクタクチクタク」
うるさい、いつもお前は邪魔をする。喧しい、煩い、だから嫌いなんだ。
幸福なんだ、蓄えがあるんだ。
いいだろ別に?なあ頼むよ、なあ
「ご利用ありがとうございました。」
一人の男が繁華街を歩いている。
目は真っ暗で、皮膚は青白い、
ぶつぶつと何かを呟いて、覚束ない足取りで何処かへ去っていく。
男の背後のネオンサインが、煌々と文字を映し出した。
『叶えます、貴方の理想「代行サービス:下枕」』
『時計の針』
染み付いて、消え去るもの、
初めの価値は尊いけれど、
次第に単なる愛情確認
優しくても、強くても、痛くても
そこにあるのは本能に過ぎない。
『kiss』
「お父さんは火星に行ってくる」
そう言って、父は私たちを置いていった。
単なる出張、それがちょっと遠いだけ、
“いってらっしゃい”も言わずに、
そっぽを向いて、見送った。
『1000年後も』
ーーお ま けーー
思いついたものを書き殴ります。参考になったらいいな。
『火星にて』
会社業務の一環として、火星に配属された。
なんでも現地住民とのトラブルが原因で、酸素生成器が壊れ、大気が薄くなっているそうだ。
修学旅行でしか、地球外に行ったことない私に任せるのは、甚だ疑問である。
「まだ終わらんのか」
「申し訳ございません、只今、担当のものに当たらせているのですが、パーツ交換で手間取っているそうで…」
「ふん!」
鼻鳴らす高慢な老人は、トラブルを起こした町の長。
不手際は向こうなのに、と思ってしまう私は、社員としてまだまだ若い。
「全く、最近の若いもんは…、俺が若かった頃は、部品なんて揃ってることの方が少なかった。現地調達、別ので代用、今の奴らにゃ、考える脳が足りんで全く」
「はぁ…そうなんですね」
適当に聞き流しつつ、資料を確認する。
いつの時代も老人の話は
長いものだなと思った。