しらじら

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10/6/2022, 12:18:01 PM

制服を脱ぎ捨てて、私服に着替える。
学校指定のカバンから、
プリントファイルを引っ張り出す。

あと何回、これができるんだっけな…

「これから、どう学校生活を過ごして行くか」
について、原稿用紙3枚〜4枚程度で書きなさい。

そんなん、いつも通りに決まってんじゃん!

なんてツッコミはできない。


だって、いつも通りになんてできない。


透明なデスクマットの下。
もう4ヶ月も前の部活予定表が入ってる。

すぐ触れる場所のちっちゃい本棚。
教科書や参考書で、ほぼ埋まってる。

はぁーっ……こっからの学校に楽しみとか、
友達とかに会えるくらいしかないじゃん…


ふと、カバンでスマホがぶるると鳴った。
別の学校に通う友達からのLINEだ。

「進路決まったってね!おめでと〜!!」

……そういえば、高校受験の時もそうだったっけ。
あの時は、確か…


気がつけば、朝になっていた。
思わず机から飛び上がったけど、どうせ休日だし、作文の提出期限は1週間先。

はぁ…よかった……。
それに、昨日の夜に書いたノート、
ヨダレの餌食になってない。

進路先でやりたいことリスト。

ふと、後ろでスマホがぶるると鳴った。
あ……やっべ…

10/5/2022, 3:15:49 PM

夢の中。

寝過ごしたあとみたいな、
こわ〜っとした音が頭の中で流れていた。

酷い頭痛。

それも忘れるくらい、
不思議で綺麗な光景が広がっていた。

空いっぱいの、緑の縁を持つ金字。
点と、線と、円とが規則正しく並んでいる。

星座円。時計。魔法陣。
真っ黒な草原に佇む自分は、
ただ、口を開けて眺めるしかなかった。

それ以降、明晰夢を見ていない。

9/29/2022, 10:26:54 AM

時計の針の音、車が走る音、筆を走らせる音。


1人の部屋では、どんな音も激しく聞こえる。


時報、クラクション、人が話す声。


街中では、どんな音も小さく聞こえる。


どっちが静寂に包まれているんだろう。

9/27/2022, 10:24:26 AM

自室で作業をしていると、
景色が白むほどのゲリラ豪雨がやってきた。

街全体を水が覆っていく。
大きな音を立てて、人々をずぶ濡れにして。
まるで、寂しがるいたずらっ子のように。

いじわるなことを言われても、
まったく手を緩めない。
加減がわからず、
誰かに迷惑をかけてしまっても、
雨は変わらず雨のまま。

少し、いや、とても羨ましい。

どうしてそこまで、
誰かに対して何かをしようと思えるのか。
どうしてそこまで、
雨として自身を貫き通せるのか。
話ができるなら聞いてみたい。

屋内の声も掻き消えるほど、
激しい激しい通り雨。

誰にも聞こえないなら、
私も何か口ずさんでみようか。

9/26/2022, 11:07:39 AM

秋になると、私は本とお茶が恋しくなります。

一冊の本とフレーバードティー。
本来、いつの季節でも楽しめるものですが、
友人に「なんだかお洒落だね」と言われて以降、何故か手が伸びなくなってしまっていました。

素朴な自分でいたかったのでしょうか。
からかわれるのが嫌だったのでしょうか。
自問してもわかりませんが、
どちらにせよ、人目につかなければ
いいだけのはずですが……

そんな謎のプライドを吹き飛ばすほど、
「読書の秋」「食の秋」と言う言葉は魅力的なようで、無意識に本とお茶の準備が進みます。
(大義名分の問題…?)

時間も忘れて本に没頭したら、寝る頃には
頭痛に襲われることもしばしば。

花粉と寒暖差が激しくなければ、
ずっと秋でもいいのに…

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