自室で作業をしていると、
景色が白むほどのゲリラ豪雨がやってきた。
街全体を水が覆っていく。
大きな音を立てて、人々をずぶ濡れにして。
まるで、寂しがるいたずらっ子のように。
いじわるなことを言われても、
まったく手を緩めない。
加減がわからず、
誰かに迷惑をかけてしまっても、
雨は変わらず雨のまま。
少し、いや、とても羨ましい。
どうしてそこまで、
誰かに対して何かをしようと思えるのか。
どうしてそこまで、
雨として自身を貫き通せるのか。
話ができるなら聞いてみたい。
屋内の声も掻き消えるほど、
激しい激しい通り雨。
誰にも聞こえないなら、
私も何か口ずさんでみようか。
9/27/2022, 10:24:26 AM