制服を脱ぎ捨てて、私服に着替える。
学校指定のカバンから、
プリントファイルを引っ張り出す。
あと何回、これができるんだっけな…
「これから、どう学校生活を過ごして行くか」
について、原稿用紙3枚〜4枚程度で書きなさい。
そんなん、いつも通りに決まってんじゃん!
なんてツッコミはできない。
だって、いつも通りになんてできない。
透明なデスクマットの下。
もう4ヶ月も前の部活予定表が入ってる。
すぐ触れる場所のちっちゃい本棚。
教科書や参考書で、ほぼ埋まってる。
はぁーっ……こっからの学校に楽しみとか、
友達とかに会えるくらいしかないじゃん…
ふと、カバンでスマホがぶるると鳴った。
別の学校に通う友達からのLINEだ。
「進路決まったってね!おめでと〜!!」
……そういえば、高校受験の時もそうだったっけ。
あの時は、確か…
気がつけば、朝になっていた。
思わず机から飛び上がったけど、どうせ休日だし、作文の提出期限は1週間先。
はぁ…よかった……。
それに、昨日の夜に書いたノート、
ヨダレの餌食になってない。
進路先でやりたいことリスト。
ふと、後ろでスマホがぶるると鳴った。
あ……やっべ…
10/6/2022, 12:18:01 PM