No name いろんなふたりやひとりの、概念や小噺

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2/21/2024, 10:28:29 AM

0からのスタートなら幾分かマシだった。マイナスからのスタートだなんてなんていう仕打ちだ、と壁を殴りつけても状況は変わらない。
そして数日が経ったとき。そこで出会ったのがとある男であった。失礼だと言われても状況を打破できるなら構わない。きっとこの男はよく使える。理由はないがそんな確信があった。頂点に見えるがきっとコイツも根っこは同じだ。マイナスとプラスではどう掛けても賭けても0にすら立てないが、マイナスとマイナスなら0以上になれる。見えぬように口角を上げて私はその男に近づいた。

2/19/2024, 8:29:11 PM

彼は枯葉を見て枯れ果てた。
ああ、もう終わったのだな。そう先までの出来事を追憶してしまった。のちの新緑など見れるものか。ならば自分はこの枯葉に身も心もを埋めてしまおう。枯れ果てたのだから枯葉の中に紛れてもみにくいアヒルの子にすらならないだろう。せいぜい踏みつけられるのみだ。

かれは を みた かれは かれは に なった。

2/18/2024, 8:02:24 PM

今日にさよなら。焼き鳥にいちごミルクに激辛焼きそばで強制リセット。唐揚げにはレモンを忘れずに。

2/17/2024, 7:17:53 PM

お気に入りは死んだ。死んだ。死んだ。一度そうなってしまえば、あの時の気持ちが蘇ってくることはあれど、もう自分と共に走ってくれることはないのだと経験則から知った。過去になってしまうのだ。
お気に入りは仮死状態だ。遠ざかっていく前に引き戻さないといけないと思った。今回は駄目だ。きっと駄目だ。だってこれ以上がある気がしないのだから。あるなんて知りたくない。今に縋っていたい。死ぬな、死ぬな、死ぬな。時は進まず、進まず戻らず、お気に入りを甘受出来る心よよみがえれ。

2/13/2024, 12:42:22 PM

くたくたで化粧もしたままで、お箸を持ってて、三分待ってて、そしたら、とあるカップラーメンの醤油味。何の変哲もない、買い置きのそれの前で。ピンポーンって何の変哲もないチャイムの音が聴こえて。ドアを開けた瞬間に紺色に染まる空の下で一日が始まった気がした。

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