No name いろんなふたりやひとりの、概念や小噺

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彼は枯葉を見て枯れ果てた。
ああ、もう終わったのだな。そう先までの出来事を追憶してしまった。のちの新緑など見れるものか。ならば自分はこの枯葉に身も心もを埋めてしまおう。枯れ果てたのだから枯葉の中に紛れてもみにくいアヒルの子にすらならないだろう。せいぜい踏みつけられるのみだ。

かれは を みた かれは かれは に なった。

2/19/2024, 8:29:11 PM