#ただ君だけ
そんなキラキラの笑顔で笑えるのは、君だけ。
どんなときでも皆を笑顔にできるのは、君だけ。
誰にでも優しそを与えられるのは、君だけ。
そんなに友達のことを想ってあげられるのは、君だけ。
みんなみんな、いいところがある。
ただ君だけにしかない、素敵な宝ものが。
――――――――――――――――――――――――――
N.n gorira、5-3koco、sora4581へ
明日、ユニバのお土産渡すね〜!楽しみにしてて!
金欠であんまりいっぱい変えなかったけど、許してね💦
#木漏れ日
遅れてすみません💦 どうぞ!「木漏れ日」です!
――――――――――――――――――――――――
もう、どこに向かったらいいのか。
どこを目指して歩めばいいのか。
私は森の中へと足を進める。
もういっそ、すべて終わらせたいのだ。
暗い場所を抜けたその時。
「まぶしっ」
明るい光に包まれた。木漏れ日だ。上から差している。
でも、その光はまるで、私のための、私だけのライトの
ようだった。私なんて照らしたって、誰も見ないのに。
自然の恵の無駄遣いだよ。そんなことを考えていたら。
後ろから声がした。
「山登りですか?僕もですよ!一緒にどうですか?」
死ぬために来た、なんて言えるわけもなく、okした。
#青い青い
5ヶ月前に付き合った彼氏が最近そっけない。
少し前まで「大好きだ」とか「ずっと一緒」とか言ってくれてたのが嘘のようだ。
一緒に交換ノートをしていたのに、それも途絶えてる。
思いっきって、交換ノートを渡すことにした。
「〇〇!これ受け取って!」
「やめろって、いらへんから。」
放たれた言葉に心がズキッと痛む。
「なんでずっと書いてくれへんの?」
「バスケが忙しいねん…。」
たしかに、彼はバスケをしている。凡人の私でも言い切れるほど、バスケが上手い。
「なんか、ごめん。でも…!」
私は無理やり彼の引き出しにノートを突っ込む。
「お前、何しとんねん!」
そういった彼は、ノートを渡しに返す。
「そっちの都合もそうやけど、こっちだってそろそろ腹立つわ!」
「何やねん、急に…」
私たちの間に、沈黙が流れる。い、言ってしまった…。
「アハハハハハハ!お前、意外と怒るんやな!」
「…へ?」
彼の口から出た声は、私の思っていたこととは全く違っていた。
「ていうか、何!笑うなよ!この!」
私は何度もノートも突っ込む。
「諦めろ〜。絶対入れさせへんから〜」
「腹立つ〜!何やねん!」
――キーンコーンカーンコーン
「じゃあ、またあとやな〜」
ムカムカするぅ…。…でも、あいつ、笑ってた。私のこと、嫌いじゃないのかな。
なんか、ちょっと嬉しくなってる自分も腹立つわ。でも、
「これでも好きなんは何でなん…?」
こんなことから、途切れていた私の青春は、もう一度始まった。
…季節的には、もう夏だけど。始まったんだ。青い、青い、春が。
#sweet memories
「ねえねえ、ばあば」
「どうしたんだい?」
「ばあばは、どうしてじいじと結婚したの?」
「そんなことが気になるのかい?」
「嫌だったら、別に言わなくてもいいけど…」
「いいよ。教えてあげよう。これは、昔の話。ばあばが、20歳の時の話だよ。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今日は、気になる彼が、初めて話してくれた。
「えっと…芽郁さんだっけ?僕は、佐藤 陽翔。3年生。君は何年生?」
「私、一年生です。なので、芽郁“さん”なんて、ちょっと恥ずかしいです。」
「じゃあ、芽郁!」「陽翔先輩!」「「アハハハハハハ!」」
私は、恋というものをしてしまった。恋、恋、恋…。
両親は、「勉強勉強」としか言わない。だから、この気持ちは誰にも内緒だ。
もちろん、彼にも。―そう、思っていたのに。
「先輩、好きです。付き合ってください。」
気づけば、彼に告白していた。でも、言ってしまったことは戻せない。
ドキドキしながら由伸さんの返事を待つ。次に聞いた声は…
「うん。もちろん!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「素敵だね!」
「うん。葵も、素敵な人と結婚するんだよ。」
「当たり前だよ!かっこよくて、お金持ちな、しょーらいゆーぼーな人がいい!」
「あはは。そうかい。葵のお婿さん、早くみたいな。」
#こっちに恋、愛に行く
あるところに、愛 飢男(あい うえお)と花期 来景恋(かき くけこ)という両片思いの2人がいました。
お互いに、自分は片思いだ、相手には自分以外の好きな人がいる、と思い込んでしまっているのです。
一度、2人でデートに行きました。そこで、お互いの良さ、優しさに気づいたのです
飢え男は、来景恋に告白することにしました。
デートの日、交換した連絡先。「新しい友だち」の欄に出てくる、彼女の名前。
LINEでこう送る。振られても、打ち間違えだと言えるように。
飢え男「こっちに恋。」
既読はすぐついたけど、返事が来なかった。そりゃあ、キモいか。と思って、打ち間違えた、と書こうとしたその時。
来景恋「じゃあ、愛に行く。」
#どんなに離れていても
親友の優花が、親の転勤で外国へ行ってしまう。私にとって、優花は当たり前に隣りにいる存在だった。
私は、恵まれない容姿のせいで、みんなに嫌われにじめられていた。泣いていた私の前に立って、みんなに怒ってくれた
ときの優花の背中は、今も忘れることができない。優花がいなくなったら、私、どうしたらいいの?
引っ越しのとき、私は優花の家に行った。優花の前で、涙が止まらなくなっていたその時。
―バシン!
頬を思いっきり叩かれた。今起こったことがわからなくて、目をパチパチさせていた私に、優花が言った。
「最後までメソメソしてんじゃないわよ!あんたは、もう、一人でも大丈夫。親友の私が言うんだから、間違いないわ!
会えなくなるのは寂しいけれど…。あたしたちは、どれだけ離れていても、心は一つよ。」
最後まで優花はかっこよかった。街を出ていく優花に、笑顔で手を振った。優花の姿が見えなくなっても、いつまでも、
いつまでも、手を振った。