Darling.love&piece

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#sweet memories

「ねえねえ、ばあば」
「どうしたんだい?」
「ばあばは、どうしてじいじと結婚したの?」
「そんなことが気になるのかい?」
「嫌だったら、別に言わなくてもいいけど…」
「いいよ。教えてあげよう。これは、昔の話。ばあばが、20歳の時の話だよ。」
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今日は、気になる彼が、初めて話してくれた。
「えっと…芽郁さんだっけ?僕は、佐藤 陽翔。3年生。君は何年生?」
「私、一年生です。なので、芽郁“さん”なんて、ちょっと恥ずかしいです。」
「じゃあ、芽郁!」「陽翔先輩!」「「アハハハハハハ!」」

私は、恋というものをしてしまった。恋、恋、恋…。
両親は、「勉強勉強」としか言わない。だから、この気持ちは誰にも内緒だ。
もちろん、彼にも。―そう、思っていたのに。
「先輩、好きです。付き合ってください。」
気づけば、彼に告白していた。でも、言ってしまったことは戻せない。
ドキドキしながら由伸さんの返事を待つ。次に聞いた声は…
「うん。もちろん!」
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「素敵だね!」
「うん。葵も、素敵な人と結婚するんだよ。」
「当たり前だよ!かっこよくて、お金持ちな、しょーらいゆーぼーな人がいい!」
「あはは。そうかい。葵のお婿さん、早くみたいな。」

5/2/2025, 12:01:31 PM