Darling.love&piece

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#こっちに恋、愛に行く

あるところに、愛 飢男(あい うえお)と花期 来景恋(かき くけこ)という両片思いの2人がいました。
お互いに、自分は片思いだ、相手には自分以外の好きな人がいる、と思い込んでしまっているのです。
一度、2人でデートに行きました。そこで、お互いの良さ、優しさに気づいたのです
飢え男は、来景恋に告白することにしました。
デートの日、交換した連絡先。「新しい友だち」の欄に出てくる、彼女の名前。
LINEでこう送る。振られても、打ち間違えだと言えるように。

飢え男「こっちに恋。」

既読はすぐついたけど、返事が来なかった。そりゃあ、キモいか。と思って、打ち間違えた、と書こうとしたその時。

来景恋「じゃあ、愛に行く。」


#どんなに離れていても

親友の優花が、親の転勤で外国へ行ってしまう。私にとって、優花は当たり前に隣りにいる存在だった。
私は、恵まれない容姿のせいで、みんなに嫌われにじめられていた。泣いていた私の前に立って、みんなに怒ってくれた
ときの優花の背中は、今も忘れることができない。優花がいなくなったら、私、どうしたらいいの?
引っ越しのとき、私は優花の家に行った。優花の前で、涙が止まらなくなっていたその時。
―バシン!
頬を思いっきり叩かれた。今起こったことがわからなくて、目をパチパチさせていた私に、優花が言った。
「最後までメソメソしてんじゃないわよ!あんたは、もう、一人でも大丈夫。親友の私が言うんだから、間違いないわ!
 会えなくなるのは寂しいけれど…。あたしたちは、どれだけ離れていても、心は一つよ。」
最後まで優花はかっこよかった。街を出ていく優花に、笑顔で手を振った。優花の姿が見えなくなっても、いつまでも、
いつまでも、手を振った。

4/26/2025, 12:41:44 PM