shimotuki megumi

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4/19/2024, 4:09:55 AM

自分の世界の他に、他人には他人の世界が広がっており。それは何処か羨ましく思えて、どこからともなくやってくる焦燥感や不安感。
を感じることがある。

他人の世界の一部しか見えないはずなのに、こんなに酷く落ち込むのは。

最初、無垢だった世界から徐々に彩色されたからだ。

自分には無い色だから、羨ましく思える。

1日でいいから何も知らなかった頃の無垢で無色な自分に戻りたい。

色合わせで共存することも、目立つ色でなければ成立しないことも。

知らなければ何も感じことができないのなら、だったら知らない方がマシだと思えたりする。

4/17/2024, 10:55:19 AM

桜が咲く。
合格や成功、出会いのイメージが浮かぶ。
反対に。桜散るは
不合格や失敗。別れのイメージが浮かぶ。

彼女は満開の桜綺麗だけど、桜が散って花弁が宙を舞う姿の方が幻想的で好きだと言った。

彼女は自分の好きなものに忠実な人だ。
テレビで流行しているものに、敢えて近寄らず。
自分の好きに正直に生きている。

周りが良い思ったものが正しいのだ。という刷り込みなど気にしなかった。
たとえそれが協調性のなさと受け取られても。
彼女はひたすら真っすぐに生きている。

そんな凛とした姿に憧れた。
孤独ではなく、孤高という言葉が似合う。

桜散る、桜吹雪の中を颯爽と歩き。
周りの有象無象を傍観しているかのように。

「興味がないのに、さも好きなことのように振る舞えるほど大人じゃないんだよな。私は。」

彼女はそう言った、そして続ける。

「あんたは大人なんだよ。しかも子供の頃から大人のように振る舞って忖度してきた、我慢強い子だったんだな。」

同じ年なのに、年上と話しているような感覚だ。

「好き勝手やるのは、自分で責任とるなら。やっていいの。でも無責任な奴はいっぱいいるじゃん。
その責任をあんたが負う必要なんかどこにも無いんだよ。」

欲しかった言葉をくれた。

「あんたの体も心も時間も、全部あんたの為のもの。あんたを蔑ろにする連中の為に使ったら駄目だ。
私は自分の好きなもの、人の為に使う。」

時間は良い事に使っても、嫌なものにつかっても
同じだけ流れるていく。
どんな有名人や大学教授やらが、自己啓発を本で語っているよりも。

私には彼女の言葉が響くのだった。

「私、貴女みたいになりたい。」
「あんたはもう成ってるよ。ただ自己犠牲が癖になってるから、幸せになるのに臆病なだけ。」

頑張ってるんだから、もう頑張らなくていい。
今まで尽くしてきたものを受け取る準備をしておくだけでいいんだよ。

桜吹雪の中で、神言みたいに欲しかった言葉をもたらす彼女がまるで晩春の妖精のようだった。

4/15/2024, 11:37:41 PM

奥手な自分にもう少しの勇気があったのなら、
学生時代、もう少し華やかになったのかもしれない。

安定なんか選ばずに、冒険する道を選んだって良かったのかもしれない。

心の中で思っていることを
ストレートに伝えられたら、もっと。

我慢、諦め、自己犠牲の上に築き上げた信頼。
誰かの称賛される姿を裏から支える敢えて、二番手になる。

本当は自分がそうなりたかった。
誰かの一番に成りたかった。
地位も名声も手にしたかった。

その声に蓋をしてしまった。
何でそうなったんだろう、後悔しているところもある。

過去の自分のしてきた選択はどんな人生を過ごそうと、絶対後悔するだろう。
あの時に自分の想いを口に出さなかった後悔。

だけど、私。
今の私もそんなに嫌いなわけでもない。
自信はないけど。

過去にはもう戻れないから、届かない想いは想うだけで悲しくなるから。

今を進むしか、無いことを受け入れようと思うのだ。

4/14/2024, 1:37:30 PM

神様へ。

本当にいるんですか?いるのなら。
こんな報われない人生の意味を教えて下さい。

いつまで戦いを続ければいいのですか?

どうしたら、
私達の前から悪人は消え去ってくれますか?

どうして、優劣つけるのですか?

貴方を信じ続ければ、私達は救われるのですか?

神様のふりをした偽物をどう思いますか?

意味のある出会いだったのですか? 

試練ばかりの人生はなんの為の経験値ですか?

               人間より。


4/11/2024, 10:43:48 AM

一人でいることは別に苦痛ではなかった。
近くにはいないけど、僅かながら自分の理解者もいることを知っているからだ。
大勢で何かやるのは苦手だったし、自分でも無理をしているとわかっていた。

同じような人間なんて、学校の集団生活においては極々少数派。噂や憶測でさらにイメージは悪化し、変人扱いされている。

華々しい学生時代なんてものに、憧れてもいたけれど。小学校高学年からそんなものは無いと諦めた。

人気の無い屋上はベタだけど、陰キャには好都合だった。友人と離れ離れになった進学先、知り合いはゼロ。新しい友達は出来ないけど、毎日のようにLINEが来る。そのメッセージに安堵していた。

誰もいないと思いこんで、スマホを見ながらニヤニヤしていると。
「…あれ、隣の席の○○さん」
「…あ、人居た。名前覚えてくれてたんだね」思わず声がでた。彼は隣の席でいつも寝ている人だった。
「学校だるいねー。超眠い」
「え、ずっと寝てるじゃん。」
返答には返答せずに、彼は我が道を行く。あくびをしつつ、菓子パンの袋を開けていた。

「たまに起きてるじゃん。上手く回避してるでしょ?」
「くっそ真面目にやってて、馬鹿みたいだわ」
「○○さんって以外と真面目なんだね。そんな風に見えないから。」
「君は世渡り上手そうだな」「褒めてる?」

初対面ではないものの、初めて喋った隣の席の彼は不思議と話し易かった。他愛のない話で退屈だった学校生活に彩りが出来た。クラスでは変人二人がよくつるんでいることで、また非ぬ憶測や想像で遊んでいる。

「俺、人と居るの面倒だなって思ってたけど、○○さんは違うなって思った。なんて言ったらいいかわかんないけど」
「…私だって、自分を理解してくれない連中と話すのは面倒だと思ってる。でも君は違う気がする、私もなんて言ったらいいかわかんないけど」

恥ずかしくて、気持ちを言葉になんか出来ない。
言葉に出して、今の関係が壊れたくない。
きっと私も彼も同じだった。



その答え合わせは数年後先の未来にて。
祝福の声と鐘の音が聞こえる。
言葉に出来ないものの答えが運命だったのだと。

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