無意識

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7/10/2022, 3:21:00 PM

‹朝、目が覚めると泣いていた›

僕は好きな子がいる。
いつも笑顔な君はかわいい。
今日もいつもの風景だ。
窓から君が手を振っている。
「おはようーねぇ聞いてる?」と
窓の外から大声で話す。
「おはよう!今降りる。」と僕が言う。学校には、いつもの時間に迎えに来てくれる。
「行こう!」と君がまた、元気よく笑顔で僕をみる。
「うん!」とそれに僕は答える。
赤信号、青信号になるまで、しりとりをしていた。猫がぴょっんと飛び出した。それに危ない!とついていった君。そんな君を止めようと、走って付いていく。
大きなトラックがある。
「見えてない!早く戻って!」と
僕が叫ぶ。ふと君は振り返る。
振り返った瞬間手を掴み後ろに投げる。同時にトラックが動く。
「キャー子供がトラック…」
「救急車、誰か救急車呼べ!」
「警察…警察に…」
「あっ…死なないで…」と君は僕に近づく。僕は「あ"あ"」と声を、出す。そして気を失った。

朝、目が覚める。意識はあるのに目が開かなかった。手で目を触ると、涙が溢れていた。
すぐにわかった。目をなくした。
僕はもう君の笑顔が見ることができない。だけど君の目は僕の目だ。
そう思いたかった…

7/9/2022, 8:54:11 PM

‹私の当たり前›

私の当たり前は
家にいること
たべたい時にご飯を食べれること
飲みたいときに水分をとれること
虐待を受けてないこと
いじめられてないこと
ゆっくり寝れること

冬はベランダに閉じ込められてないし、1日何も食べてない日なんてない。暴力は受けないし、クラスでいじめられることもない。


それが私の当たり前。
だけど君は当たり前じゃなかった。
私がそれを知ったのは、君が居なくなってから。
君は同じアパートに住む男の子。
君は小さな体で、頑張ってた。
いつも合うときは笑顔だったのに…

こんな小さな体で屋上に行き
天使になってしまった。

7/8/2022, 5:24:43 PM

‹街の明かり›

17時の鐘の音。雪の降る町。
街の名前はツンベルギア。
この街に今日到着した。ここで有名なお土産は、綺麗なスノードーム。
ここツンベルギアの街を再現してある。そしてすごいのは、電池を入れると街の建物一つ一つが光る事だ。
職人技で、できる人は10人にも満たないらしい。そのおかげでスノードームはとても高い。
「この題名ツンベルギアのスノードームください。」
と俺が言う。店員さんはびっくりしていた。そりゃそうだよな。だって1つ10万円のを簡単に買っちゃうんだから。
俺はお土産を買って店を出た。
この街の一番奥に展望台があるらしい。皆はこの先ちょっと行った展望台所に行くらしい。なんでかって?
一番奥の展望台は山道を超え川を通りやっと着くらしい。
「よし、登るか!」と自分に気合を入れる。

「はぁはぁ、ふーうぅ」やっと登れた。何時間掛かった?
ふと前を見る。
「えっ」そう、そこには絶景が広がっていた。
肩の力が抜け、崩れ落ちる。
「なんて、綺麗な街の明かりなんだろう。」と言う。
君との約束の場所。一緒にこの景色を見た時の事を思い出す。
君の瞳に街の明かりが移りとても綺麗で…「なんで死んだんだよ!」そう俺は叫んだ。
ツンベルギアの花言葉は美しい瞳
このスノードームが君の瞳だったらいいのに(泣)
俺も行くね!と笑顔で崖から落ちた


7/7/2022, 2:55:59 PM

‹七夕›

今日は神社で七夕祭り
僕の部屋にも七夕の竹が飾られる。
短冊に皆の願いが書いてある。
窓から見える景色は神社の所から灯りが漏れている。音は遠く離れた僕の所まで聞こえる。
「僕も行きたかったな…」と言った
友達と浴衣を着て綿あめを食べたい
君も七夕祭りに行きたいと言っていたのに…
君はこの間死んだ。
難しい手術だったらしい…
君は一回も外に出たことがないらしい。海がみたい!と小さい頃から言っていた。僕が病院に来たのは9歳
病室が同じで仲良くなった君。
君にはもう会えない…
1週間前に書いた短冊そこには…
君がの手術が成功できますように!
と書いてある。神様は残酷だ。
君ともう会えないなんて…

7/6/2022, 6:21:05 PM

‹友達の思い出› 
僕には友達がいる。いつも一人な僕と友達になってくれた女の子。
ある日山の中で女の子が迷子になっていた。「お兄ちゃんーどこ?」とお兄さんを探していた。
僕は、声をかけた。
「大丈夫?」とその女の子は
「お兄ちゃんとはぐれた…」と言った。励まそうと明るい話をすると、
いっぱいいろいろな話をしてくれた。「私は、森が好きなの!」と言う君に、「良いところを教えてあげる!」と僕が言う。
「神社の大きな木下!日差しが暖かくて気持ちいいだー」と僕が言うと
「ありがとう!!」と君が言う。
「友達の印!あげる!」と君は僕に綺麗なベゴニアのしおりをくれた。「これかわいいでしょ!」と笑顔で僕に渡してきた。受け取り「ありがとう!そろそろお兄さんが迎えに来るよ…」と僕が言った。君は不思議そうな顔をしていたよね。だって僕が消えてしまったから。その後、お兄さんと逢えた君は街に帰って行った。
僕は、神社の守り神だから人間との恋なんて許されないよね…
綺麗なベゴニアのしおり。その花言葉は片思い。僕の心みたいだなと思い君の後ろ姿を見つめている。

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