‹朝、目が覚めると泣いていた›
僕は好きな子がいる。
いつも笑顔な君はかわいい。
今日もいつもの風景だ。
窓から君が手を振っている。
「おはようーねぇ聞いてる?」と
窓の外から大声で話す。
「おはよう!今降りる。」と僕が言う。学校には、いつもの時間に迎えに来てくれる。
「行こう!」と君がまた、元気よく笑顔で僕をみる。
「うん!」とそれに僕は答える。
赤信号、青信号になるまで、しりとりをしていた。猫がぴょっんと飛び出した。それに危ない!とついていった君。そんな君を止めようと、走って付いていく。
大きなトラックがある。
「見えてない!早く戻って!」と
僕が叫ぶ。ふと君は振り返る。
振り返った瞬間手を掴み後ろに投げる。同時にトラックが動く。
「キャー子供がトラック…」
「救急車、誰か救急車呼べ!」
「警察…警察に…」
「あっ…死なないで…」と君は僕に近づく。僕は「あ"あ"」と声を、出す。そして気を失った。
朝、目が覚める。意識はあるのに目が開かなかった。手で目を触ると、涙が溢れていた。
すぐにわかった。目をなくした。
僕はもう君の笑顔が見ることができない。だけど君の目は僕の目だ。
そう思いたかった…
7/10/2022, 3:21:00 PM