るに

Open App
3/22/2026, 5:23:29 PM

神社でよく会う人、
猫目で白髪の綺麗な少女。
私は心配性で
よく神社に神頼みに来るのだけれど、
少女はいつも神社にいた。
歩きながら、
座りながら、
いつも甘酒を飲んでいた。
私に気づくとニコッと笑って
猫目がさらに猫みたいで
可愛らしい人。
桜が咲く頃、
神社には大きな簾桜があって、
少女と共に
何となく見ていたら
話すようになっていた。
言葉数は少ないのに
ゆったりとした話し方、
優しい声で
付かず離れずの距離。
自然と惹かれ、
私は神社がこんなにも
心の拠り所になるとは思っていなかった。
しかし、
私は家庭の事情で
引っ越すことになってしまった。
海を超えた遠くへ。
少女にそれを言うと、
いつものトーンと
いつもの声で
向こうでも頑張ってくださいなぁ、とだけ。
あぁ、そうか。
少女はそういう人だった。
応援も肯定もしてくれる。
けど言葉には心がこもっていない。
話し方が、声が
優しいだけなんだ。
"Good Midnight!"
最後だからと
私は言ってしまうことにした。
私はこんなにも別れが惜しいのに、
あなたは何も思ってくれないの?
5年もほぼ毎日ここで
他愛もない話をしていて、
私は親友だと思っていたのに。
神社に来るのが楽しみになって
あなたがいることが嬉しくなって、
毎日が華やかになったの。
あなたのことを考えて考えて、
泣きながら今日ここに来た私が
あなたを好きな私が
バカみたいじゃん。
少女は少し考えてから
神のご加護があらんことを。
そう言って
今までで1番柔らかい笑顔を纏って
白くしっぽが二股に裂けている
猫又になって
どこかへ行ってしまった。
甘酒の空き瓶だけを置いて。

3/21/2026, 3:03:10 PM

起きたら世界に
黒猫の君と私以外
誰もいなかった。
最近夜眠れなくて、
ずっと漫画を読んだり
音楽を聴いていたりした。
君が珍しく布団に入ってきて
眠り始めて、
君が暖かくて
私もそのまま寝れた。
起きたら半日終わってて、
世界も終わってた。
君は呑気に毛繕いをしてるけど
私は慌てずにはいられない。
なんてこともなく、
眠過ぎて二度寝した。
起きたら夕方。
世界はそのままだった。
今度は君がベランダで眠っていた。
寝ぼけていた頭が冴え始め、
私はようやく焦る。
食料、水、電気、ガス。
色々どうにかしなきゃいけないこと、
考えて行動しないといけないことが
私だけでなく君にもあった。
考えれば考えるほど
どうにもならなくて、
頭を抱えた。
あ、これ無理なやつだ。
この世界では
私と君だけでは
生きていけない。
知識不足に力不足、
おまけに寝不足。
"Good Midnight!"
まあでも
このまま世界が
狂ったままで
何もかも元通りにならなくても、
なんとかやっていこうよ。
二人ぼっちでさ。

3/20/2026, 4:47:35 PM

私は猫を抱きしめていた。
夢だと気づいた。
だってこの猫は
何年も前に死んじゃった
飼い猫だったから。
でも夢だと信じたくなかった。
暖かかったから。
目が動いてて、
毛がフサフサで、
にゃあっと鳴いてて。
まるで生きてるみたい。
猫が問いかけてくる。
ここにいたい?
私は目を瞑って頷く。
ここにいたい。
ずっと、ずっと。
でも猫は首を振る。
ずっとは無理だ。
僕ももうちょっとで
行かなくちゃ。
もう天国に戻れなくなっちゃう。
私がここで引き止めて
猫の幸せを崩しちゃいけない。
でも
この先に猫にとっての幸せが
あるとしても、
引き止めちゃうかもしれない。
ここにいてほしい。
そんな気持ちを汲み取ったのか、
猫は眠るように寝っ転がった。
私も猫を抱きしめながら
寝っ転がった。
そして猫は言った。
夢だよって。
だから私も言った。
夢だねって。
"Good Midnight!"
暖かい体温を感じながら
夢が醒める前に
これが私の幸せなんだと
噛み締めていたくて。

3/19/2026, 3:10:36 PM

胸が高鳴ることなどない
つまらない世の中では、
私の明日を生きる意味さえ
何処にもないようで。
必要とされてないし
戦力にもなれない。
足を引っ張ることしかできない
社会のお荷物である私は、
どうやら誰かに
連れ去って欲しいみたい。
鳥かごを開けてくれる人を
待っているみたい。
でもそんな人
何処にもいなくて
やっぱり生きる意味が見つからない。
涙は流れない。
大丈夫、まだ大丈夫。
落ち着いて。
そうやって何度も
意味がなくても生きてきた。
けど今回は無理そうだ。
寝て起きたら死んでて欲しいなんて
勝手な願望が
綺麗に並んでいる。
"Good Midnight!"
ねぇ私、
まだ大丈夫なのかな。
まだ生きなきゃいけないのかな。

3/18/2026, 6:06:08 PM

何事にも
表と裏はあるもので、
不条理なことが起きたとしても
それを貫き通し、
安心を提供するのが警察。
安全を提供するのがこちら側。
役職を知られては機密情報が〜
なんて面倒くさいことは無いけれど、
警察はあくまでも安心を提供する。
市民の不安を少しでも和らげる、
それだけ。
こちら側はその間に
安全を確保し提供する。
不条理を理にかなうものにする。
このように
安全を預かっているということは
頭に入れておかなければならない。
表は向かい風で
すぐに倒れてしまう。
だから裏で
その風を受け止め、
表を支えることを
しなきゃいけない。
こちら側の人というのは
臆病だけど
実はしっかり者な人ばかり。
支えれる器を
持っている人ばかりなんだ。
"Good Midnight!"
全てを明かせない秘密ばかりの
今の世界で
安全と安心が両立できるのは
当たり前なんかじゃなくて
裏があって表があるからだって。

Next