神様だけが知っている
白い死神は言った
「放っておけば死にゆく運命の肉体を力ずくで生き返らせるのは人間だけよね」
「ある意味医者は随分神様気取りね」
「いったい、それは何処まで赦されるのかしら」
黒いメスは言った
「生きる苦しみから逃れる為に自ら命を断ち切るのも人間だけだ、それは何処まで赦されるのかね」
白い死神は答えた
「それこそ、神のみぞ知る…かしらね」
そんな言葉を交わさせた物語を見た。
二つは共に正論であるのだ、あるのは見解の相違だけだと理解出来ずに、自分の正論は唯一無二の正義と振り回す勘違い浅はかな高慢さを孕んだものが正義の味方だ、勝つために自分の正義の為に両手は殺したもうひとつのの正義の血で真っ赤に染まる。
目の前に横たわる命を何度でも救うと誓った黒いメスと、運命論者の白い死神の戦い。
何のために、戦うのか?
生きるためにだ…
死生観へのメッセージ
どうか、読書力と想像力をつけてください。
2024年7月4日
心幸
この道の先に
たったひとりしかいない自分を
たった一度しかない人生を
ほんとうに生かさなかったら
生まれてきたかいがないじゃないか
生きるためにいきろ!
山本有三の「路傍の石」に出てくる名言
たった一人の自分の
たった一度の人生は
一人で生まれ
一人で終えなきゃならないが
その道は
誰かと誰かの縁があり
誰かと誰かの愛があり
誰かと誰かの青春があり
誰かと誰かの人生がある
その道程に
私と誰かの縁があり
私と誰かの愛があり
私と誰かの別れがあり
私と誰かの人生が交差した
一人で終えなきゃならない
細やかな人生だけど
そこには 幾人もの
人の人生があった
私と誰かの人生が交差した
一人で終えなきゃならない
ちっぽけな人生だけど
愛しい日々なのは
この道の先に
また あなたに会える場所が
あると信じているから
この道の先に…
2024年7月3日
心幸
日差し
日長きこと至る(きわまる)夏至の頃。
今年の夏至は6月21日。
立夏と立秋のちょうど間である夏至は、その字の通り夏に至り秋の準備を始める、この日が1番日差しが長く日の入りが遅いが、もう次の日からは、反転して少しずつ日差しが短く日の入りが早くなる春夏秋冬季節は巡る。
1秒たりとも留まらず進み続ける時間。
今年の夏は至りを過ぎた。
進んで行くしかないのである、終わったことをぐちぐち言わず、裁いても仕方の無い人を裁いたりせず。
夏い至り秋が立つ
裁くのが石打ち処刑が好きな人
他人を裁く前に、自分を顧みる
時間を持つが良い。
怖ろしいくらい
自分は正しいと思い込んでいる
愚かな姿を知ると良い
己を知り百戦危うからずである
日差しは真上
日長きこと至る(きわまる)夏至の頃。
2024年7月2日
心幸
窓越しに見えるのは
窓越しに見えたのは明けくる
あなたのいない朝でした
あなたは私が泣かないように怖がらないように微笑んで眠っていました
深い深い眠りの奥でどんな夢を見ているの?
呼んでももう目覚めないの?
最後に笑顔を遺してくれたのは
深い深い愛だと気づいていました
私は本当に愛されていました
私もそんな風に逝きたいと思います
最後にあなたは笑顔という躾を
私に遺してくれました
泣いても
怒っても
苦しんでも
傷ついて
疲れても
最後は笑顔
私のあなたは最後に笑う
私が貰った躾糸守りたいと思います
窓越しに見えたのは明けくる
あなたのいない朝でした
2024年7月1日
心幸
赤い糸
運命の赤い糸と言えば大映ドラマ赤いシリーズ
赤いシリーズは第一作から第九作まで。
「赤い迷路」
「赤い疑惑」
「赤い運命」
「赤い衝撃」
「赤い激流」
「赤い絆」
「赤い激突」
「赤い嵐」
「赤い魂」
みんな翻弄されながら赤い糸を探す、お話なのだけれど、そのものズバリ「赤い糸」はタイトルにない。何故かと言えば赤いシリーズは山口百恵で有名だが本来田宮二郎の白いシリーズと宇津井健の赤いシリーズで始まった。
スポンサーはサントリーで赤と白はワインを表す。
赤いシリーズの方が白いシリーズよりも長かった白いシリーズで全6作有名なのは最後の作品「白い巨塔」で「白い巨塔」まではTBS系列放送だった…ってオタクモード全開なのだが、1970年代後半は山口百恵と赤いシリーズ一色でした。
親には「意味わかるのか?」と笑われながらも
ビデオのない時代頑張って金曜夜9時を心待ちにしたものです。
始まったのは、1974年で当時まだ小学低学年生だったから寝落ちする危険はあった、子供だからねぇ、良い子は夜9時過ぎには寝落ちしちゃうのよ朝までぐっすりね、途中で起きて騒いでももう遅いねやです。だって携帯もSNSの見逃し配信もビデオだって無い時代だから、寝落ちして目覚めたら泣です、SNSで文句投稿してる馬鹿騒ぎも無い時代、明日の友達たちの話題について行けないわ〜と嘆き悲しむのでありました。
そんな私の赤いシリーズ1番好きなのは「赤い運命」でした。
「赤い運命」は恋人同士の運命の赤い糸ではなく、父と娘の物語でした。
三國連太郎さんと宇津井健さん二人の父親の物語でもありました。
続く「赤い衝撃」も中條静夫さん演じる父親と草笛光子さん演じる母親の物語の方が面白かったのですが…。
赤いシリーズを観ていると昭和のドラマは人間関係が濃いよねと思います。
そして、なにより若手ばかりでなく各年齢層の役者が出演していて物語に厚みがあったなと思います。
今夜は趣味の世界について書いてみました。
2024年6月30日
心幸