届かない想い
揺れる想い体じゅう感じて
君と歩き続けたい in your dream
夏が忍び足で 近づくよ
きらめく波が 砂浜潤して
こだわっていた周囲(まわりを)全て捨て
今 あなたに決めたの
揺れる想い体じゅう感じて
このままずっとそばにいたい
青く澄んだあの空のような
君と歩き続けたい in Your dream
・・・(笑)
届かない想いと聞いて
この歌を口ずさんだ。
坂井泉水ちゃんは永遠の恋敵であるのだ
今もなお色褪せない君は
彼の永遠のアイドル
この歌を嬉しそうに聴く彼に
「そんなにイイかなぁ」とか言ったのは恥ずかしい想い出だ。
何故、そう言ったのかは
届かない想いの方が最早良い。
青年はおじさんになり
今でもたまに嬉しそうに
この曲を聞いている
「懐かしいね、いい曲だよね」とか言ったら
「昔は、好きじゃないとか言ってたくせに」と返された。
覚えてやがるこいつ
「そうだっけ?そんなこと言ったかな」
その想いは、届いていたのか届いていなかったのか? その心は確かめなくていい。
今、この現実がここにあるから。
揺れる想い体じゅう感じて
君と歩き続けたい
in our dream
届かない想い
揺れる想い
届けたいけど
届かないと思った想いは
きっと届けることが出来る
想ったのは
自分だから
決めるのは
自分だから
届かないじゃなく
届けたいと
想へば気持ちは届く
2024年4月15日
心幸
神様へ
神よ私はこの大いなる試練に負けません
生き抜いてみせます
スカーレットは全てを失い故郷タラの土を握りしめて、すっくりと立ち上がり神に向かって拳をあげる。
大好きな大好きな映画のワンシーン。
戦うものの
歌が聞こえるか
鼓動があのドラムと
響き合えば
新たに熱い
生命が始まる
明日が来たとき
そうさ明日が…
レ・ミゼラブル
あゝ無情
神よ
私は、あなたに復讐すると誓いました。
あなたのくれた
十字架と試練に私は笑って応えます。
必ず
最高の復讐はより良く生きること
私は、あなたに復讐します。
どんな十字架も私を試すための苦難も
少し早めの別れも
人と少しばかり違っていた道も
あなたがくれたもの全てを
なんでもない顔をして
生きると誓います。
辛い時こそ笑ってやる。
最高の復讐をあなたにします。
いつの日にか
あなたの前で
あなたにもらった人生は
ひとつの曇もないほどに
素晴らしいものだったと私は言う。
それがあなたへの最高の復讐。
快晴
ひこうき雲
荒井由実
白い坂道が空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は昇っていく
何もおそれない そして舞い上がる
空に憧れて
空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲
高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
あまりにも若すぎたと ただ思うだけ
けれど しあわせ
空に憧れて
空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲…。
今日は、快晴で桜がひらひら舞い落ちて
桜の季節も通り過ぎようとしていました。
夫と二人あなた達のお墓参りにゆきました。
少し早い、白いカーネーションの花束を抱いて。
こうして、私がいることを、あなた達は見ていてくれていますか?
あまりにも早すぎて
あなた達に会わせられなかった、彼と彼が夫になって、私が夫と作った私の家族。
きっと、見ていてくれていると信じています。
快晴の空に掛かる、あのひこうき雲に乗って
あなた達は、私たちを桜の花びらで迎えてくれたでしょう。
知ってるよ、わたし。
あなた達の命を乗せたひこうきは、何時だって、わたしの空を旋回しやがてやがて迎えに来ると。
その日を、わたしは楽しみに待っています。
今じゃないね、いつかきっと。
それは、わたしが決めることじゃない。
わたしは、その日、夫とわたしが夫とつくった家族に「ありがとう」と言って あなた達の迎えのひこうきに乗って、きっときっとひこうき雲になるわ。
その日まで、もう少し頑張ります。
見ていてね、そして必ず迎えに来てね。
お父さん、お母さん。
そして、いつかは、わたしもひこうき雲になって、誰かを迎えにゆけますように。
そうなれる道を
本日快晴。
2024年4月13日
心幸
遠くの空へ…
遠くの空へ向かって投げたつもりのボールに。
「暴投ばっかり投げてんじゃねぇよ!」
指差して笑う声が響いた。
海の見える教室で二人は同じ時を過ごした。
「とばすなって」「遠くへ行くなって」
彼の口癖だった。
何時だって、何故だか
「タンポポの綿毛みたいに、ふわふわと飛んでいくみてえだな」
そう言っていた。
私は、何時だって、何故だか
それが嬉しくて、わざとそんな掴めない感じを演出したかった。
それが、好意だったと互いに気づくのに三年かかった。
卒業証書を抱いてあなたの横を歩いた。
変らない自信なんてなかった、でも好きです
今が…今とても。
桜が青葉に変わる頃
新しい住所を握りしめて泣いた。
始めて、違う世界で生きてゆくことを実感した。
失う時はじめて知った、輝いた日々。
輝くものは輝きのままにとどまらず、緑の葉は芽吹く。
遠くの、遠い空へ…
「ありがとう、あなた。きっと幸せに」
言葉を投げた。
一握の砂
石川啄木
この詩を君に捧ぐ。すでにすべてを君の前に示しつくしたるものの如し。
従って君はここに歌われたる歌の最も多く知る人なるを信じればなり。
また一本をとりて亡児真一に手向く。
この稿本を手に渡したるは汝の生まれたる朝なりき。
この稿料は汝の薬餌となりたり。
この稿本の見本刷を閲したるは汝の火葬の夜なりき。
著者
ただ、ただ 愛しいと書いて「かなしい」
という、心を教えてくれたあなた。
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる
頬につたふ
なみだのごはず
一握の砂を示しし人を忘れず
いのちなき砂のかなしさよ
さらさらと
握れば指のあひだより落つ
しっとりと
なみだを吸へる砂の玉
なみだは重きものにあるかな
たわむれに母を背負ひて
そのあまりに軽きに泣きて
三歩あゆまず
たわむれに母を背負ひて
そのあまりに軽きに泣きて
三歩あゆまず…
別れの朝
小さな小さなあなたの手は冷たかった
幼き日
手を握りしめた
あの温もりを 探したけれど
あなたは逝ってしまって
冷たい身体が横たわっていた
それでも 我は赤子のように
あなたの小さな小さな冷たい
身体を抱き締めて
手を握りしめて
言葉にできない
気持ちに声をつまらせていた。
青い青い
春の朝だった
言葉にできない
忘れることの出来ない
春の朝だった
言葉にできない思い
母よ…
2024年4月11日
心幸