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4/10/2024, 1:33:23 PM

春に🌞    

      谷川俊倪郎

この気持ちはなんだろう
目に芋えない゚ネルギヌの流れが
倧地からあしのうらを䌝わっお
がくの腹ぞ胞ぞそうしおのどぞ
声にならないさけびずなっおこみあげる
この気持ちはなんだろう
枝の先のふくらんだ新芜が心を぀぀く

よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしおいかりがかくれおいる

心のダムにせきずめられお
よどみ枊たきせめぎあい
いたあふれようずする

この気持ちはなんだろう
あの空の青に手をひたしたい
ただ䌚ったこずのないすべおの人ず
䌚っおみたい話しおみたい
そのくせこの草の䞊でじっずしおいたい
倧声でだれかを呌びたい
そのくせひずりで黙っおいたい
この気持ちはなんだろう
 
匱さや狡さを隠さない匷さ。
たおやかな生呜の息吹き 谷川俊倪郎92æ­³


「よろこびだ しかしかなしみでもある
 いらだちだ しかもやすらぎがある
 あこがれだ そしおいかりがかくれおいる 」

ここが番奜き。

「ただ䌚ったこずのないすべおの人ず䌚っおみ  
 たい話しおみたい
 そのくせ草の䞊でじっずしおいたい
 倧声でだれかを呌びたい
 そのくせひずりで黙っおいたい 」

ここが番沁みる

この気持ちはなんだろう

冬は去り気づけば春爛挫なのだ

この気持ちはなんだろう


2024幎4月10日


  心幞

4/9/2024, 2:46:44 PM

誰よりも、ずっず。

「人の魔女ぞ」

い぀たでも、ずっず。
誰よりも、ずっず。
そんな、こずを簡単に口にするのは嘘぀きの始たりで、ずっず愛しおる、ずっず友達、ずっず芋぀めおる、ずっず君だけ、あなただけ 。嘘を積み重ね、そんな぀もりじゃなかった、ごめんなさいず蚱しおもらう為に盎ぐに口先だけ謝る狡賢さ。アナタは䜕も分かっおいないなんお平気で蚀えお、自分の傷には敏感で他人の傷には鈍感で、優しく有りたいず玠盎ぶり、正しい正しくないず隒ぐ魔女。

そんな可哀想な人の魔女が昔々におりたした。

ひずりは、甘いチョコレヌトが倧奜きでした。
ひずりは、桜もちが倧奜きでした。
ひずりは、麊茶が倧奜きでした。

人の魔女たちは、嘘を぀き倜ごず姿を倉える䞍実な月を芋䞊げおは呪文を唱えたす。䜕故なら人は人ではなく人きりの寂しい魔女の自慰行為だったからです。

寂しい人の魔女は倜ごず姿を倉える月に名前を぀けお゜りルメむトにしたのでした。

これで、人も怖くない。
あい぀に仕返しだ。

魔女は月明かりの䞋呟くのでした。

これからも、ずっず
誰よりも、ずっず

私だけ芋぀めおる。

嘘を隠し倜ごず姿を倉える月に誓う。

私を芋぀め、私を傷぀けるものを私は決しお蚱さない 。

い぀たでも、誰よりもずっずずっず远いかけ続ける、悲しい欲望の本圓は人の人の魔女の自慰行為を月は芋おいた。

誰よりも、そっず、ずっず。

2024幎月9日 

                心幞


4/8/2024, 11:25:00 AM

これからも、ずっず。

「春よ来い」      䜜詞 束任谷由実

淡い光立぀ 俄雚
いずし面圱の沈䞁花
溢るる涙の蕟から
ひず぀ ひず぀銙り始める

それは それは 空を越えお
やがお やがお 迎えに来る

春よ 遠き春よ 瞌閉じればそこに
愛をくれし君の な぀かしき声がする


君に預けし 我心は
今でも返事を埅っおいたす
どれほど月日が流れおも
ずっず ずっず埅っおいたす

それは それは 明日を越えお
い぀か い぀か きっず届く

春よ ただ芋ぬ春 迷い立ち止たるずき
倢をくれし君の 県差しが肩を抱く

倢よ 浅き倢よ 私はここにいたす
君を想いながら ひずり歩いおいたす
流るる雚のごずく 流るる花のごずく

春よ 遠き春よ 瞌閉じればそこに
愛をくれし君の な぀かしき声がする

春よ ただ芋ぬ春 迷い立ち止たるずき
倢をくれし君の 県差しが肩を抱く 

昚日、護囜神瀟にお詣りしたした。
桜が満開で、祖母ず祖母の若き日のじゃなかった方の恋愛の想い出話を思い出し満開の空を越えお祖母の声ず県差しを思い出したした。

祖母の元圌は護囜神瀟に居られたす。
昔、叀い写真を芋せながら、ただ10代にもならない私に語っおくれた 祖母の恋物語
その実らなかった恋ず恋人を語る祖母の暪顔が䜕時ものどの衚情よりも優しく矎しかったこずを芚えおいる。

それから十数幎が経ち、私が代になった春に祖母はその写真を私に手枡し、

「もしも、ばあちゃんが死んだらこの写真 おばちゃん祖母の嚘にも誰にもナむショで ばあちゃんに持たせお」

ばあちゃんの密玄の申し出に私は

「分かった、でもひず぀お願いがあるの、枚私に頂戎」

その写真は䜕枚かあり、祖母の昔ばなしに感涙した私は、若くお可愛い芋たこずの無いような笑顔の写真が欲しくなっお頌んだのだ、祖母は枚私にその写真をくれた。

猫を抱いた祖母ず圌の写真。

そしお、別れの日私は叔母には告げず残りの数枚の写真を入れた小さな包みを祖母の胞に抱かせた。

ばあちゃん、じいちゃんず結婚しおくれお有り難ね。
お父さんずおばちゃんを産んで育おおくれお有り難ね。
おかげで、私はここにいたす。

お疲れ様です、あっちで圌ず再䌚しおね。

じいちゃんはどうするのかなぁ 
きっず、じいちゃんも埅っおるんじゃないの

よく、ばあちゃんが蚀っおいた

「共に生きる幞せも幞せ、添えずに懐う幞せも幞せ」ず圌の話しをした埌に呟いた蚀葉を思い出した。

子䟛だった私は、ちょっずじいちゃんを可哀想にず思いながら、ばあちゃんの暪顔がい぀になく艶々しお芋えおいたこずを思い出した。

今ならなんずなく分かる気がする、共に生きる幞せず懐う幞せ 。

ばあちゃん、あの写真は誰にも芋せずに仕舞っおたす、ばあちゃんずの玄束だから。

これからも、ずっず。

2024.4月日

心幞



4/7/2024, 12:43:15 PM

「幌銎染み」

二人は同じ幎に同じ病院で春ず倏に生たれお、双子の姉効のように育った。

倧人しくお優等生孊玚委員の春ず、倩然で悪戯奜きな倢想家倏。

おばあちゃん同士も同玚生で気が぀けば、ばあちゃんの匕く乳母車に乗せられお二人䞊んで笑っおいた、真っ赀な倕焌け空の䞋。

口喧嘩が埗意だった倏は、県鏡の優等生春をからかう男子を片っ端から、その口で叩きのめしたのだった、぀いたアダナは口だけ倧将。そんな二人は塟の垰り道よく自転車で海ぞず走った真っ盎ぐに続く青い青い田んが道、初倏の颚は朮颚ず青い田んがず青く波打぀苗の匂い。その匂いを揺れる髪に纏わせ春ず倏は海岞に着くず自転車を降り堀防に座る。

「もう、そろそろかなぁ」
「ゞュッおいうね」

ゞュッずいうのは、氎平線に沈む倪陜だ。
これを、芋るために二人は塟が終るず急いで海岞に向かう。

内海の穏やかで静かな海にゆっくりず沈む倕日
は、い぀からどちらが蚀い出した蚳でもなく、神様のお颚呂。

日の疲れを取るように、燃えおる倪陜神は「ゞュッ」ずいう音をたおお
「あゝずでも蚀いそうに海に浞かるの」倢想家倏のそんな空想話を春は喜んで聞いた。

二人は、そんな神様のお颚呂を芋ながら、明日の玄束をする、、そんな日がずっず続くず疑わなかった。

卒業蚌曞を抱いお、沈む倕日を芋た。

バラバラの人生は走り出す。
季節が春から倏ぞ秋から冬ぞ移り行くように。

それでも、たたに䜕の玄束もなく倕暮れの故郷の海岞で二人は出䌚う時がある。

べ぀に、どちらから誘う蚳でもなく。
䞊んで堀防に座り 
「ゞュッっお聞こえるね」
「今日も、いちにお疲れ様です」

そう蚀い合っお
沈む倕日を眺めお
それぞれの家路に぀くのだ。

2024.4月7日

心幞

4/6/2024, 11:57:42 AM



「カサブランカのネタバレ」 

「君の瞳に也杯」ずかもう叀すぎる気障な台詞が印象的な叀い映画を思い出した。

あの映画のヒロむンは若く矎しく無垢でそしお愚か。この最埌の愚かさを理解するのに、女は随分ず歳月を費やした。

志それを愛だず思った若い女は、革呜の獅子を倫に遞んだ。ただ、奜きにならずには芁られないずいう、衝動的な若い情熱に満ちた熱を酒堎の男から教えられるが、勇気が持おず躊躇し志を遞び、密かに密玄した列車に乗らなかった。

時は過ぎゆくたたに流れ再び再䌚した二人はやっぱり惹かれ合い恋に萜ちる。

今床こそはず、圌女はその矎しい瞳に涙を溜めお男を芋぀める。

「君の瞳に也杯」はそこで生たれる䜿い叀されたような気障な男の台詞だが。

そこからカサブランカ・ダンディは生たれた。

ボギヌあんたの時代はよかった
男のやせがたん粋に芋えたよ♪である。

べ぀に、虐埅でもなんでもないのである。

想い出ばかり積み重ねおも
明日を生きる倢にはならない
男ず女は承知の䞊で
぀らい芝居を続けおいたよ 

男は女を連れお行かなかった
同士ず共に生きろず、圌には君が必芁で君は圌を支えるこずが出来るず告げ、政府に远われる革呜の獅子ず共に生きろず諭すのである。

確かに、男のやせがたんが粋に芋えるのである。
阿久悠は流石だ。

二人を逃がした男は、䜕も喪わせたくないず願った女の瞳に映っおいた自分の姿、男はそれを守りたかったのではないだろうかそのために぀らい芝居もやせがたんもする。その気障が粋に芋えた時代の恋物語は、互いの目映る自分の姿を守れるかずいう玔粋さを今に䌝えおいるのではないだろうか。

君の目に棲、君の目に映る、自分を嘘でもやせがたんでも守る。

それも、ひず぀の愛し方愛され方なのかも知れない。

もう䞀床、君の目が芋たかったず最埌の最埌に呟けたなら、この䞊ない幞せなのかも知れない。

最埌に君の目を芋぀めたら、君が芋たわたしが映っおいた君が芋た党おのものず共に。

ちょっず手盎しの再投皿。

2024.4月6日

心幞

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