語り部シルヴァ

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12/1/2025, 11:01:09 AM

『凍てつく星空』


部活に集中しすぎて太陽は
とうのとうに沈んでしまったようだ。
日中の熱もみんな忘れたようで寒い風が耳を凍らせる。
指先もヒリヒリと刺す痛みが伴い
ブレザーのポケットに手を突っ込む。

空は雲ひとつなくて綺麗な星空が広がる。
晴れてる日の方が寒く感じるのはなぜだろう。

なにか暖かいものが欲しい。
そろそろ手袋買うのもいいかもしれない。
近くのコンビニでホットレモンを買って必死に握りしめる。
さっきまで冷たかった指先が今度は火傷しそうだ。

寒かったり熱かったり...
指先が荒れてしまうのも無理は無いな。
温まった口から吐く息は白くなり、
それを見てるのが楽しくなってどんどん息を吐く。
酸欠で息を吸えば今度は冷たい空気が
肺いっぱいに溜まって寒空と一体化してしまいそうだ。

さっさと家に帰ってお風呂に入りたい...
凍るように冷えた足はどんどんペースをあげて
家へと向かった。

語り部シルヴァ

11/30/2025, 10:47:14 AM

『君と紡ぐ物語』

ふと目が覚めた。
君が隣で眠っている。
ずっと君が隣にいてくれたらと思ってた。
それが叶うなんて思ってもなかった。

昨日から君と一緒に住むことができた。
これから二人でどんな生活になっていくんだろう。
ご飯を食べてお昼寝して、
変な話だけど喧嘩も楽しみだ。

そうやって死ぬまで君と一緒に生きて...
誰かに自慢できるような人生になればいいな。

君の頭を優しく撫でて、布団をかけ直して
もう一度眠りにつこう。
君の温もりが心地よくて、
すぐに眠りにつけそうだ。

語り部シルヴァ

11/29/2025, 10:14:02 AM

『失われた響き』

荒廃した街を歩く。
辺りは既に火災が収まり瓦礫と灰まみれ。
地震に嵐に大火事。
各地で唐突に起きた天変地異。

ここは本当に自分の住んでいた国かと思うほど
暴動も起きている。
警察や自衛隊は道という道が無いせいで対応が遅れている。
食べ物や飲み物を探してここを彷徨いているが
いつ襲われてもおかしくない。
けれどそのリスクを抱えてまでも探さないと
誰かに取られて明日を生きることが難しくなってしまう。

少し歩くと雲の隙間から差し込む太陽の光に当てられた
グランドピアノがぽつんと立っていた。
引かれるように椅子に座り鍵盤を押す。
中が壊れているのか綺麗な音は出ない。
右のペダルを踏みながら鍵盤を押しても響かない。

演奏してみる。所々悲しくて沈黙に掻き消されるような音。
けれど街のように荒れた心が和らぐ気がする。

...どうか、どうか少しでも早く復興されますように。

語り部シルヴァ

11/28/2025, 11:39:15 AM

『霜降る朝』

今日の朝はやけに冷える。
コーヒーを飲もうとしたが昨日飲んだ分で
無くなってしまったのを思い出した。
幸い近くに自販機があった。少し厚着をして...よし。

外は冷凍庫に放り込まれたように寒い。
手がかじかみ服がひんやりしている。
さっさと自販機へ...

道の端っこに生えている雑草が凍っているように
霜がかかっている。
なるほど、そりゃ寒いわけだ。
ボタンを押すとガタンとどデカい音で
コーヒーが吐き出される。

あったかい。寒すぎて痛くなった指先が
じんわりと温められていく。
我慢できずに蓋を開けて飲む。
焼けるような熱さなはずなのにごくごく飲めそうだ。

寒い空間の中で暖が取れる幸福感は今でしか味わえない。
...ふぅ。温まった口から吐き出される息は真っ白で
青くなってきた空に消えていった。

語り部シルヴァ

11/27/2025, 10:29:07 AM

『心の深呼吸』

会場は冬の朝のようにしんとしているのに、
そんな中僕含めた選手の闘志が静かに燃え上がっている。
この時期には半袖は寒いな...
なんて思っていたがこんな闘志に燃やされる訳にはいかない。

逆に燃やしてやる。それくらいで行かないと負けてしまう。
もうすぐ僕たちの番だ。
一定のリズムでゆっくり深呼吸して...
この呼吸のペースをずっと続けよう。

「次のチームの方!準備をお願いします!」
呼ばれた。ついに僕たちの番だ。

僕たちならきっといつものモチベを出せる。
呼吸のリズムを保ちながら
弓と矢を構えて射場へと歩き始めた。

語り部シルヴァ

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