語り部シルヴァ

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11/26/2025, 10:12:02 AM

『時を繋ぐ糸』

「あ...」
道着に着替えてる時にミサンガがちぎれた。
なんてタイミングだ...
ずっと身につけて劣化してしまったのか...

なんて考えていると仲間が背中を叩く。
「ちぎれたってことは願いが叶うってことじゃんか。
もう俺たち優勝間違いないな!」
少しデカい声で笑う。ほんといつもそうだ。
考えてる暇なんてあっという間に無くなる。

でも...そのおかげでここまで来れたのも事実だ。
「よし...頑張って優勝掴むぞー!」

このミサンガは俺たちが入部して初めての試合前に
全員が身につけたものだ。
これが最後の試合。あとは自分の力を出し尽くすだけだ。

弓と矢を持って会場へ向かった。

語り部シルヴァ

11/25/2025, 10:59:55 AM

『落ち葉の道』

赤や橙の葉も散るようになってきた。
近くの公園も葉を失ったからかどこか寂しい景色になった。
ただ代わりに地面が鮮やかになって、
カラフルなカーペットが出来上がっていた。
1本進む度に少し足が沈んではパリッと砕ける音を
葉が音を立てる。

さっき寂しい景色といったが、
今日は秋晴れなこともあってか
空がより広く見える。

今日は過ごしやすい天気だ。
もう少し散歩をするのも悪くないかもしれない。

行き先は決めてないが...
公園内は落ち葉の道に従って進むのも悪くないかもしれない。

語り部シルヴァ

11/24/2025, 10:10:03 AM

『君が隠した鍵』

「ただいま。」
いつもの癖で呟いてしまった。
ドアを閉めるとしんとした空気。
もう君はここにいないんだっけか。

ついさっきまで一緒にいたもんだからすごく違和感がある。
まあこんな気分になっていても仕方がないから
さっさと切り替えよう。
とりあえずコーヒーを飲むために電子ポッドに水を入れる。
...あれ。コーヒーはどこだっけか。
いつも君が調度良いタイミングで淹れてくれていたから
場所がわからない。

キッチンを漁っていると、鍵と手紙が置かれていた。
こんなところに...?
手紙には合鍵を返しておくのと
コーヒーの在処を教えてくれていた。
君はどこまで見据えていたんだろう。
コーヒーが完成して早速一口飲む。

...苦い。粉が多すぎたようだ。

語り部シルヴァ

11/22/2025, 10:09:43 AM

『紅の記憶』

ここは京都の嵐山。
四季のどれでも楽しめる不思議な山。
秋は特に紅葉が魅力的で、
山の涼しい気候と紅葉で色付いた風景が
マイナスイオンを感じさせてくれる。

たまたまそこで一緒に見ることになった人と
歩くのにもうってつけだろう。
道に迷ってしまったところをお手伝いさせてもらっているが
気晴らしに竹林を抜け紅葉を二人で見ながら歩く。
相手も最初こそ不安気な表情を浮かべていたが
次第に紅葉に目を輝かせていた。

気分転換も上手く行き目的地に辿り着けそうになのを見て
別れの挨拶をしようとしたら後日お礼がしたいからと
連絡先を交換して欲しいと頼まれた。

これも何かの縁。そう思い交換した。
なんて昔話をすると君は紅葉のように顔を染める。
これから告白するのだが君の顔はさらに赤くなるのだろうか。

語り部シルヴァ

11/21/2025, 10:47:42 AM

『夢の断片』

最近変な夢をよく見る。
モヤがひたすら何かをかき集めている。
手に取ってみても曖昧な存在なのか何かわからない。
そんな何かを何かが集めている。

「なあ、何してるんだ?」
問いかけても返事が無い。本当になんなんだ...
もう一度何かを手に取ってよく見る。
ガラスの欠片のようなそれは中で蠢く影がある。
これは...パンを焼いている人の影?
別の欠片を拾って見る。柔道をしている人の影...

誰かの将来の夢?
いや...この内容に覚えがある。
自分の...夢だ。

じゃあこのモヤはっ!?
肩らしき部分を掴むと存在がはっきりしてきた。
これは俺だ。

俺が今までに見た夢を形にしようとしていたんだ。

語り部シルヴァ

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